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サム・ニール、日本の観客は『ジュラシック・パーク』が「好きじゃない」と勘違い、30年前来日時の不思議体験

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』
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『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』で約20年ぶりにアラン・グラント博士役を再演することになるサム・ニールが、『ジュラシック・パーク』(1993)の公開にあわせて来日した時の思い出を振り返った。

スティーヴン・スピルバーグ監督による『ジュラシック・パーク』は、世界的な恐竜ブームを巻き起こした記念碑的1作。1993年の世界興行収入では堂々の1位を獲得し、その熱狂の波は日本にも伝播。邦画を含めた年間最高の興収を勝ち取った。

『ジュラシック・パーク』公開から30年のアニバーサリーを迎えようとする中、主演を務めたサム・ニールには、今でも印象的な来日時の思い出があるようだ。なんとニールは、THE RIVERとの単独インタビューでこれを話している。取材終了の時間が来たので筆者が切り上げようとした時、ニールは「そうそう、日本の観客がどう反応するのか気になるんです」と語り始めた。

1作目で僕たちは来日して東京に行ったんです。試写会で観客の方と一緒に座って映画を観ました。でもね、日本の観客は、映画の始まりから終わりまで完全なる沈黙だったんですよ。僕たちには理解できなかった。だって、笑いも叫びもしないで、ピタッと静かなんですから。それで僕たちはこう思いましたね。日本の皆は映画を好きじゃなかったんだって。それで外に出てみたら、ファンが僕たちに向かって熱狂しているわけですよ。ここで僕たちも、これが日本人の映画鑑賞なんだって気づきました。本当に静かでね、驚きましたよ(笑)。」

『ジュラシック・パーク』といえば、ジャンプスケア要素も見どころで、恐竜と鉢合わせた人間が絶叫するというのはお決まりの流れだ。これに合わせて、観客も絶叫するものだと思っていたニールも日本の観客には通用せず、その鮮烈なカルチャーショックを覚え続けていたのだ。

「今回の作品で、日本の方と一緒に座って映画を観てみたいんです」とニール。「彼らがどう反応するのか気になってね」と続け、30年前に味わった不思議な現象をもう一度自ら体験することに興味津々のようだ。もっとも、ニールの来日が叶うかどうかは定かでない。そこで筆者が、「想いを伝えておきますね」と遣いを申し出たところ、「よし!ありがとう。ぜひお願いね!」とニールは託してくれた。ということなので、ニールから受け取った「もし叫びたいのなら、そうしてください」というメッセージをこの場で伝えたいと思う。

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』は公開中。

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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