サム・ライミの最新作は“バミューダ・トライアングル”映画?カルト・ホラーの原点に回帰か

サム・ライミを監督として準備を進めているスカイダンス・プロダクションの新作が、なんとあの魔の三角地帯としてお馴染みの“バミューダ・トライアングル”を題材にした作品だと、VARIETYによって報じられている。

サム・ライミと言えば、近年では『スパイダーマン』フランチャイズを担ったことにより、何となくお日様のもとにいるメジャーで明るい映画監督のイメージがあり、同作品群を手掛けた影響によりファン層をずいぶんと広げたのではないのかと思うが、個人的にはサム・ライミと言えばやはり『死霊のはらわた』などに代表される強烈な日陰カルトなイメージがほぼ十割を埋め尽くしている。

Sam Raimi

http://www.imdb.com/name/nm0000600/mediaviewer/rm3075538944

そんなこともあるので、バミューダ・トライアングルなどという半ばオカルティックな題材を手掛けると聞いて、少し心が和んだ。ちなみに現時点ではこのプロジェクトの製作スタジオは未定のようで、スカイダンス側も特にコメントは発表していないようであるが、製作の動きは2013年に開始されており、ダグ・ミロ、カーロ・バーナード、ダミアン・シャノン、マーク・スウィフトが脚本を担っているということである。

ミステリー好きを魅了してやまない、謎多きバミューダ・トライアングル

さてこのバミューダ・トライアングルとは、フロリダ半島先端とプエルトリコ、そしてバミューダ諸島の三点を結んだ三角形の海域に名付けられた呼称であり、古くから船舶や航空機、そしてもちろんその乗務員も含め、この海域内で謎の失踪を遂げるという事件が多発しているという噂のある場所なのだ。ケースによっては乗り物を残して乗組員だけが忽然と消えてしまうということもあると言われている。その為、失踪の原因を巡っては様々な仮説が飛び交っている。

例えばブラックホール的なものがあるとか、地球外知的生命体の狩場だとか、メタンガスによる自然現象が原因だとか、電子雲の発生によるタイムスリップだとか…。ただいずれの説も決定的な証拠に欠けており、海域内での事故は謎に包まれていると言われている。まあそもそもその事故自体の話の多くが単なる噂を膨らませてメディアによって作り出された“デマ”だとも言われているので、実際に自らその場所を訪れて恐ろしい目にでもあわない限り、信じるか信じないかは…という話かもしれない。

ただ個人的には、かつて読んだなにかの本に書かれていた説として、この海域に存在する“サルガッソー海”こそが海難事故の原因であるという話が非常に興味深かった。サルガッソー海は特殊な海流の影響により海の浮遊物のたまり場となっていて、海を漂流してきた浮遊性の海藻がこの海域に溜まってしまい、広範囲に渡って漂っているのだそうである。そのため昔から航海者たちに“粘りつく海”と呼ばれて恐れられていたという。

言い伝えによれば長い年月の間に数多くの船舶が沈没したり行方不明になっている場所で、“魔の海”とか“船の墓場”などと呼ばれ、死後化け物になった乗組員たちが今でも朽ち果てた船に乗って漂い、新たな犠牲者を海に引きずり込んでいるとか、海藻に覆い尽くされて霧の漂う海域内には未知の生物が多く生息しており、その中には船を沈めるような巨大なものや、人間を捕食するよな恐ろしいものが潜んでいるなどという話もある。まあ実際には透明度の高い非常にきれいな海だとの話も聞くけれどね…。

ただ個人的には、この“サルガッソー海”説の中の魔の海の化け物譚あたりが、サム・ライミには持って来いのテーマなのではないのかと、陰ながら期待している。それこそ死霊ならぬ“魔海”のはらわた的趣な作品に仕上がればなおのこと喜ばしい。

途中で製作中止となり忽然と消え去った…などという、まさにバミューダ・トライアングルのような幕切れにならないことを願いたい。

Eyecatch Image:http://variety.com/2017/film/news/sam-raimi-bermuda-triangle-movie-skydance-1201990348/

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普段はあまり摂取しないコーヒーとドーナツを、無駄に欲してしまう今日この頃。You know, this is - excuse me - a damn fine cup of coffee.

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