『ソウXI』米公開予定が撤回、しかし「ゲームは終わらない」

ライオンズゲートは、大人気スプラッター・スリラー映画『ソウ』シリーズ第11弾となる最新作『Saw XI(原題)』は2025年9月26日の米公開予定を撤回した。米The Hollywood Reporterが伝えた。
ライオンズゲートは劇中のデスゲームの主宰者ジョン・クレイマーことジグソウを模した形で、「噂を目にした。これでゲームオーバーだと。私のことはよく知っているはずだ。ゲームは終わらない」と声明を発表。恒久的なシリーズ凍結ではなく、改めて再始動される意向を示唆した。
この発表から遡ること一週間前、同作は製作が事実上の凍結状態にあると報じられていた。プロデューサーとスタジオの間で揉め事が生じていることが原因という。
棚上げとなった『Saw XI』はすでに脚本の提出が済まされており、『ソウ6』(2009)とテーマを同じくする「非常にタイムリー」な物語に仕上がっていたという。「市民の怒りや苛立ち、無力感をジョン・クレイマーが行動に移す。製作されることを望んでいます」と、脚本のパトリック・メルトンは語っていた。
『Saw XI』がデスゲームを中止したことによって空きとなった2025年9月26日には、代わりに『The Strangers: Chapter 2 (原題)』の公開予定がセットされた。スケアクロウ、ドールフェイス、ピンナップガールからなるマスク姿の3人の襲撃者の恐怖を描くホラー映画の続編で、3部作構成として企画。第1作は2024年5月に米公開され、Rotten Tomatoesでは批評家スコア21%、観客スコア43%と否定的な評価が多かったものの、製作費850万ドルに対して4,800万ドルを稼ぎだすスマッシュヒットを記録した。
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Source:The Hollywood Reporter