【炎上】キャプテン・アメリカ改変 敵組織ヒドラの一員だったとの新設定に

ご存知のように、マーベルなどのアメコミはキャラクターの権利が原作者でなく出版社に帰属するため、ひとりのキャラクターを複数のクリエーターが手がける文化が形成されている。おなじキャプテン・アメリカでも複数のバージョンが存在するこの世界設定は『マルチバース』と呼ばれ、キャラクターの世界観に多様性や解釈の自由をもたらしている。

5月25日に発売されたキャプテン・アメリカの新シリーズ『Captain America: Steve Rogers #1』では、あのキャプテン・アメリカがテロ組織ヒドラのスパイだったという新設定が加えられ、大炎上するに至った。

 マーベル・ユニバースの精神的支柱とも言うべき存在、キャプテン・アメリカ。アメリカ合衆国の国旗をモチーフとしたコスチュームとシールドと共に、世界大戦時から国のために戦い続けた英雄だ。近年ではマーベル・シネマティック・ユニバースで『ザ・ファースト・アベンジャー』『ウィンター・ソルジャー』『シビルウォー』からなる三部作や、『アベンジャーズ』として映画での活躍も著しい。そんなキャップが、なぜヒドラの一員として描かれてしまったのだろうか。仮面ライダーが、実はショッカーの現役メンバーで、手先として動いていたみたいな話である。

キャプテン・アメリカ、ヒドラの一員だった

https://www.buzzfeed.com/alannabennett/record-scratch

『Steve Rogers #1』で、キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースは少年時代からヒドラの一員となり、今現在もその手先として働いているストーリーが描かれた。ヒドラはもともとナチスの一派であり、アメリカの象徴的存在であるキャップがその一員であったという新設定に、多くのファンが拒絶反応を起こした。

https://www.buzzfeed.com/alannabennett/record-scratch

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炎上へ

Twitterでは#SayNoTOHYDRACap (ヒドラのキャップにNo)というハッシュタグが作られ、多くのファンが反対意見を述べている。

また、このシリーズを手掛けるニック・スペンサーの元にもヘイトツイートが殺到。

「毎秒9,000のツイートには返答できないよ。でも出来るなら、みんなの情熱すごいねって言いたい。」

「これは”情熱”なんかじゃなくて、怒りよ。あんたはキャラクターが75年かけて積み上げてきたものをブチ壊したの。ほんの数分でね。」

ヒーローが、実は75年かけて戦ってきた敵組織の一員だった…という大胆すぎる改悪には、CNN『1941年から続いたキャプテン・アメリカのアメリカン・ヒロイズムはすべて嘘だった』と取り上げる。

マーベルのエグゼクティブ・エディターであるトム・ブレヴォート氏によれば、この設定は2014年末ごろからあたためていたアイデアであり、「このスティーブは別世界の設定ではないし、クローンでもロボットでもマインド・コントロールでもない」とCNNMoneyの取材に答えている。(”It’s not a Steve from the universe next door, it’s not a clone, it’s not a robot, it’s not mind control,” )
また、ニックスペンサーも同様に「これはクローンや詐称、洗脳やスティーブ・ロジャースの偽物ではない、本当のスティーブ・ロジャース、キャプテン・アメリカ本人です。」Entertainment Weeklyに語っている。

クリス・エヴァンスも反応

映画でキャプテン・アメリカを演じたクリス・エヴァンスも寝耳に水だったようで、Twitterで#sayitaintso(=嘘だと言ってよ)のハッシュタグと共に「Hydra?!?!?」と困惑。

この改変は、世間の関心を惹き、コミックの発行部数を伸ばすためだとの意見もある。ニック・スペンサーも「次が楽しみ」とツイートしている。

「たくさんの人が心配してくれるけど、僕は元気です。びびったよ。とても誇らしい。本当に素晴らしいよ。次は何かなってワクワクしてる。」

どのメディアでも今回の改変については批判的な意見が多い一方で、ニックのツイートを見るとどれも「みんなナイスメッセージをありがとう」などやたらとポジティブなものばかりだ。どうやらニック・スペンサーとマーベルには、この新シリーズの今後の展開によほどの自信があるのかもしれない。トム・ブレヴォートはUSA Todayにこう語っている。

「顔面ビンタするような衝撃であることはわかっています。キャプテン・アメリカという概念は、(ヒーローの)第一人者であり、この国にとても強力な影響力を持っています。今回のことで、みんな本能的反応をしています。発信するストーリーには、人々に何か感じてもらったり、反応をしてほしい。だから今のところ、順調ですね。」

偽物やクローンなどでもなく、正真正銘のスティーブ・ロジャースが「ヒドラ万歳」の言葉を発したのは事実だ。納得できる展開が用意されているのかどうか、今後の発刊が気になる。どうやら、まんまとマーベルの策略にはまってしまったらしい。

物語の真相はこちらの記事で↓

【真相】キャプテン・アメリカはヒドラだった?問題作『キャプテン・アメリカ : スティーブ・ロジャース #1』詳細あらすじ

2016.6.29 追記 続報

第2号(#2)の発刊にともない、この疑惑の続きが報じられた。

【続報】キャプテン・アメリカ、やっぱり敵組織ヒドラの一員ではなかった!疑惑は物語の序章に過ぎない?

Source:
http://moviepilot.com/posts/3933883/
http://money.cnn.com/2016/05/25/media/captain-america-marvel-comics-hydra/index.html?sr=twCNN052616aptain-america-marvel-comics-hydra/
http://comicbook.com/marvel/2016/05/26/chris-evans-responds-to-captain-americas-hydra-turn/

About the author

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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