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ショーン・ペン、露ウクライナ侵攻のドキュメンタリーを製作へ ─ 首都キエフに滞在、大統領府からは謝辞も

Sean Penn ショーン・ペン

『アイ・アム・サム』(2001)『ミスティック・リバー』(2003)などで知られる俳優・映画監督のショーン・ペンが、ロシアによるウクライナ侵攻に関するドキュメンタリー作品を手掛けていることがわかった。米Varietyによると、ペンはウクライナの首都キエフに滞在しており、製作にあたっているという。

ロシアとウクライナは、長年緊張状態にあったが、2022年2月21日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナ東部に位置する親露派の実効支配地域、ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の独立を承認する大統領令に署名。これがきっかけとなり、両国間の緊張が更に高まった。同月24日、ロシアがウクライナへの侵攻を開始したことを受けて、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はロシアとの断行を宣言した。ロイター通信によると、戦闘はウクライナ東部の他に、北部と南部へと拡大しており、ロシア側の主要標的は首都のキエフと伝えられている。

アメリカ、イギリス、EU諸国、日本など世界各国がロシアに対し経済制裁を与えるなどして、事態の沈静化を図る中、ショーン・ペンは米製作会社Vice Procuctionsのバックアップを受けて、ウクライナ侵攻のドキュメンタリー作品の製作を進めている。すでにゼレンスキー大統領との面会も済んでおり、対談の様子を捉えた動画もゼレンスキー大統領の公式Instagramのストーリーに投稿されている(本記事掲載時点)。

ペンは2021年11月にもウクライナを訪問しており、この時からドキュメンタリー製作の準備として同国の軍と面会していたという。今回の訪問でペンは、ウクライナの大統領府に赴き、イリーナ・ヴェレシュチュク副首相や現地ジャーナリスト、ウクライナ軍のメンバーらと面会。大統領府は、ペンの協力について以下のように声明を発表している。

「監督(ペン)には、現在ウクライナで起きていることを記録し、我々の国へのロシアの侵攻の真実を世界に向けて伝えてもらうべく、はるばるキエフまでお越しいただきました。ショーン・ペンは今日のウクライナ情勢において、ウクライナを支持してくださる方の一人でございます。我々は勇気と誠実さを示してくださった彼に感謝の意を表します。」

ショーン・ペンは俳優活動と並行して、反戦活動や人道支援を積極的に進めてきたことで知られている。2020年には、ペンの活動家としての姿を捉えたドキュメンタリー映画『Citizen Penn(原題)』が米ディスカバリーチャンネルにて製作された。

Source: Variety,ロイター通信,Volodymyr Zelenskyy Instagram

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。