広島の原爆描くノンフィクション、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』キャリー・フクナガ監督で映画化、脚本家が決定

監督作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』公開を2021年に控えるキャリー・フクナガが、脚本に『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』などの戯曲で知られるトム・ストッパードを迎え、広島への原爆投下を描く映画を手掛ける。米The Wall Street Journalの取材で明らかになった。
原作はステファン・ウォーカーによる2006年のノンフィクション『Shockwave: Countdown to Hiroshima(原題)』。原子爆弾の開発計画「マンハッタン計画」、ニューメキシコ州での「トリニティ実験」から、1945年8月6日朝、広島に「リトルボーイ」が投下され「核時代」突入に至るまでを、パイロット、科学者、被害者、そして世界の指導者たちの目線で描く。
『Shockwave』企画自体はユニバーサル・ピクチャーズのもとで2017年頃から温められていたものだ。製作には『レ・ミゼラブル』(2012)や『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(2017)など数々の作品を手掛けたティム・ビーヴァンとエリック・フェルナー。
キャリー・フクナガはこれまでに「TRUE DETECTIVE/二人の刑事」(2014)シーズン1や「マニアック」(2018)「エイリアニスト」(2018)などドラマシリーズを主に手掛け、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で大作映画に抜擢。今後には、スティーブン・スピルバーグ&トム・ハンクス製作による第2次世界大戦の戦争ドラマも決定している。
日本人の心に今も深く辛く刻まれた広島の原爆が題材とあって、ハードな内容になることは間違いない。日系アメリカ人のフクナガはいかに映画化するか。
Source:The Wall Street Journal