「SHOGUN 将軍」虎永が茶色の小袖を着るのは『スター・ウォーズ』オビ=ワンのオマージュ ─ 三船敏郎つながりで

真田広之が主演・製作を務める戦国スペクタクルドラマ「SHOGUN 将軍」には、とある繋がりから映画『スター・ウォーズ』の人気キャラクター、オビ=ワン・ケノービへのオマージュがあるのだという。脚本・ショーランナーを務めるジャスティン・マークスが、演出の意図を明かしている。
1600年の戦国時代を舞台とする本シリーズでは、敵対勢力との溝を深める大名・吉井虎永が窮地に立たされる一方、異国から漂流してきたイギリス人のジョン・ブラックソーンらの助けを得ながら、生き残りをかけた決戦に挑もうとする姿が描かれていく。銀河と日本、舞台は違えど共に壮大な戦いを描いた『スター・ウォーズ』と「SHOGUN 将軍」だが、いったいどこで、そしてなぜオビ=ワンへのオマージュが捧げられたのか。
米Deciderにマークスが語ったところによれば、目をつけるべきは真田演じる虎永が着用する「小袖」だという。虎永は劇中で茶系の装束をよく身に纏っているが、これが茶色のローブを羽織ったオビ=ワンを意識したものだというのだ。
この演出の意図について、マークスは「オビ=ワンに起用されそうになっていた三船へのちょっとしたトリビュートなんです」と語っている。言わずもがな“三船”とは、『羅生門』(1950)や『七人の侍』(1954)『隠し砦の三悪人』(1958)といった黒澤明監督の作品で知られる名俳優、三船敏郎のこと。黒澤作品を観て育ったジョージ・ルーカスは当初、オビ=ワン役を三船にオファーしていたが、断られてしまったというのはファンの間で知られた話だ。
なぜ三船敏郎へのトリビュートを行う必要があったのかというと、三船は1980年版「将軍 SHŌGUN」で、真田と同じ吉井虎永役を演じていたため。とはいえ、なかなか難易度の高いオマージュということをマークスも自覚しているのか、「みなさんも気づいてくれたらいいな、と思っているんですが……」と控えめに語った。
ちなみに、現代版「SHOGUN 将軍」で主演を務めた真田は、『スター・ウォーズ』の大ファンなのだとか。「SHOGUN 将軍」で改めて世界から注目を集めた真田が、オビ=ワンと同じジェダイ・マスターを演じる未来が訪れるかもしれない。
▼「SHOGUN 将軍」 の記事
PayPayカードきせかえに「マンダロリアン」『デッドプール&ウルヴァリン』などディズニープラスデザインが期間限定登場 かわいい 「SHOGUN 将軍」シーズン2、1月撮影開始 ─ シーズン1から10年後が舞台、真田広之がエグゼクティブ・プロデューサーに昇格 完全オリジナルに 「SHOGUN 将軍」大阪・関西万博で衣装特別展示 ─ 真田広之ら着用の兜・甲冑や打掛が見られる 特別上映も! 「SHOGUN 将軍」シーズン2「じっくり慎重に製作したい」とディズニー幹部 ─ プロデューサー「第1話の大胆アイデアに驚いて」 脚本は完成している模様 クリストファー・ノーラン最新作『オデュッセイア』に「SHOGUN 将軍」コズモ・ジャーヴィスが出演 まだまだ豪華になっていく
Source:Decider