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「SHOGUN 将軍」虎永が茶色の小袖を着るのは『スター・ウォーズ』オビ=ワンのオマージュ ─ 三船敏郎つながりで

SHOGUN 将軍
© 2024 Disney and its related entities

真田広之が主演・製作を務める戦国スペクタクルドラマ「SHOGUN 将軍」には、とある繋がりから映画『スター・ウォーズ』の人気キャラクター、オビ=ワン・ケノービへのオマージュがあるのだという。脚本・ショーランナーを務めるジャスティン・マークスが、演出の意図を明かしている。

1600年の戦国時代を舞台とする本シリーズでは、敵対勢力との溝を深める大名・吉井虎永が窮地に立たされる一方、異国から漂流してきたイギリス人のジョン・ブラックソーンらの助けを得ながら、生き残りをかけた決戦に挑もうとする姿が描かれていく。銀河と日本、舞台は違えど共に壮大な戦いを描いた『スター・ウォーズ』と「SHOGUN 将軍」だが、いったいどこで、そしてなぜオビ=ワンへのオマージュが捧げられたのか。

Deciderにマークスが語ったところによれば、目をつけるべきは真田演じる虎永が着用する「小袖」だという。虎永は劇中で茶系の装束をよく身に纏っているが、これが茶色のローブを羽織ったオビ=ワンを意識したものだというのだ。

SHOGUN 将軍
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『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』オビ=ワン・ケノービ
© Lucasfilm Ltd./Twentieth Century Fox Film Corp. 写真:ゼータイメージ

この演出の意図について、マークスは「オビ=ワンに起用されそうになっていた三船へのちょっとしたトリビュートなんです」と語っている。言わずもがな“三船”とは、『羅生門』(1950)や『七人の侍』(1954)『隠し砦の三悪人』(1958)といった黒澤明監督の作品で知られる名俳優、三船敏郎のこと。黒澤作品を観て育ったジョージ・ルーカスは当初、オビ=ワン役を三船にオファーしていたが、断られてしまったというのはファンの間で知られた話だ。

なぜ三船敏郎へのトリビュートを行う必要があったのかというと、三船は1980年版「将軍 SHŌGUN」で、真田と同じ吉井虎永役を演じていたため。とはいえ、なかなか難易度の高いオマージュということをマークスも自覚しているのか、「みなさんも気づいてくれたらいいな、と思っているんですが……」と控えめに語った。

ちなみに、現代版「SHOGUN 将軍」で主演を務めた真田は、『スター・ウォーズ』の大ファンなのだとか。「SHOGUN 将軍」で改めて世界から注目を集めた真田が、オビ=ワンと同じジェダイ・マスターを演じる未来が訪れるかもしれない。

Source:Decider

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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