「SHOGUN 将軍」真田広之、「日本の反応が心配だった」 ─ 「何が本物で、何がそうではないかを彼らは分かっている」

世界中からの絶賛が相次ぐドラマ「SHOGUN 将軍」で主演・製作を務めたのは、日本もハリウッドも知る俳優、真田広之。米ディズニーとFX局全面協力のもと、“本物”の日本を追求することを目標に掲げた本シリーズでは、時代劇に目の肥えた日本のファンを楽しませられるかも重要なゴールの一つだった。
米The Hollywood Reporterとの取材では、真田が本シリーズに寄せられたリアクションを振り返り、安堵の気持ちを明かしている。米レビューサイトRotten Tomatoesでは現時点で、批評家スコアが驚異の99%。観客スコアも94%と大満足の評価を受けている。同サイトは英語話者からの感想が大多数を占めるが、真田は日本からの反応も「素晴らしいものでした」と語る。
本シリーズでは、キャストだけでなく制作スタッフにも多くの日本人を起用し、正しい日本描写を突き詰めた。だからこそ、真田は日本の視聴者を一つのメインターゲットとして重要視した。配信開始前後の心境を、真田はこう振り返る。
「日本での反応は少し心配だったんです。何が本物で、何がそうではないかを彼らは分かっていらっしゃいますから。でも驚くことに、全てのレビューや反応は素晴らしかったです。まさに望んでいたものでした。
西欧の視聴者にとっても理解しやすいように作ろうとしましたが、それと同時に、今回は日本のコアな時代劇ファンもターゲットとして非常に重要でした。時代劇ファンと一般的な西欧の視聴者の両方に楽しんでもらえるように作りました。バランスこそが、私たちのゴールでした。」
視聴者をターゲティングする上では、地域だけでなく世代も意識した。田村淳との間で行われた対談で、真田は「昔ながらの作りだと若者が見ない。若者向けに現代ナイズしていくと今度は本格派の時代劇ファンが見なくなる悪循環が起こります」と語る。そうした課題を認識した上で目指したのは、「王道でいく」こと。「王道でいけばいくほど、海外のお客さんも分かりやすく」、「ユニバーサルなテーマと作品になると思いました」と、そのこだわりを明かした。
The Hollywood Reporterでは、「今のところ、どちらからも良い反応をいただいています」と続ける真田。「皆さんがこのドラマを楽しんで、私たちの情熱を感じ取ってもらえたら嬉しいです」と語った。なお、真田はこれまでの経験を踏まえながら、その情熱や日本人としての使命をTHE RIVERとの取材で率直に語っている。ぜひ、あわせてご覧いただきたい。
「SHOGUN 将軍」はディズニープラスの「スター」で独占配信中。
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Source:The Hollywood Reporter,Rotten Tomatoes,ディズニープラスYouTube