『シャン・チー』シム・リウ、人気ゲーム『スリーピングドッグス 香港秘密警察』映画化を進行中 ─ すでに脚本草稿が完成

マーベル映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)のシム・リウが、ゲーム『スリーピングドッグス 香港秘密警察』の映画化企画を順調に進めていることを報告した。
『スリーピングドッグス 香港秘密警察』は、2012年にXbox 360、PlayStation 3、Windowsでリリースされたオープンワールド型のクライム・アクションゲーム。サンフランシスコ市警察の組織犯罪対策部に所属するウェイ・シェン刑事が、香港社会の犯罪組織「サン・オン・イー」への潜入捜査に挑むストーリーで、ゲームファンの間では根強い人気を得ている一本だ。
2025年2月、リウは本作の映画化に取り組んでおり、ハリウッドのスタジオに企画を売り込んでいることをSNSで表明。「企画提案からゴーサインに至る映画のプロジェクトはごくわずか。ゲームを理解しない重役への提案は本当に大変ですが、みなさんの『スリーピングドッグス』への愛情が力を与えてくれました。まずは映画、次にゲームの続編を、ずっと夢みてきました」と綴った。
米IGNによると、リウは映画版のプロデューサーと主演(ウェイ・シェン役)を兼任し、製作は『ソニック・ザ・ムービー』シリーズのStory Kitchenが担当。同社はAmazonで製作中のドラマ版「トゥームレイダー」や、Netflixシリーズ「トゥームレイダー:レジェンド・オブ・ララ・クロフト」(2024-)のほか、『ジャストコーズ』『RUINER』『ライフ イズ ストレンジ』といった人気ビデオゲームの映像化企画を複数進行している。
第一報から8ヶ月が経過したいま、リウは映画版の脚本の草稿が完成したことを報告。脚本家の名前は伏せられているが、写真とともに「記念に僕のスリーピー・ドッグをどうぞ」と記した。
in honour of our sleeping dogs script draft being done, here’s my sleepy dog pic.twitter.com/l1KsFNDj5V
— Simu Liu (@SimuLiu) October 18, 2025
So few film projects make it from pitch phase to greenlight. Pitching execs who don’t understand the game has been tiring. Everyone’s overwhelming love of Sleeping Dogs here has really given us life!
First a movie, then a sequel game for everyone… that’s always been the dream. pic.twitter.com/g84r9Lf0SI
— Simu Liu (@SimuLiu) January 31, 2025
なお『スリーピングドッグス』のハリウッド映画化企画は、『イップ・マン』シリーズや『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)のドニー・イェン主演、『ワイルド・スピード』シリーズのニール・H・モリッツ製作で2017年にも動き出していたが、残念ながら頓挫していた。
リウが企画に携わっていることを明かす直前の2025年1月、イェンは米Polygonにて、プロデューサーたちとともに手を尽くし、私財も投入したものの、残念ながら形にならなかったことを認めている。なお、リウは映画化が実現した暁には「まずはドニーに、次にオリジナルのウェイ役で声優を務めたウィル・ユン・リーに連絡します」と綴っていた。
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Source: Simu Liu, IGN, Deadline, Polygon