シュワちゃん&スタローン、昔は「お互いが大嫌いだった」 ─ 全盛期のライバル関係を振り返る

『ターミネーター』シリーズのアーノルド・シュワルツェネッガー、『ロッキー』『ランボー』シリーズのシルベスター・スタローンは、かつてお互いのことが「本当に大嫌いだった」という。米Forbesにて、スタローンが当時の関係性を振り返った。
1970年代から俳優業を開始し、『ロッキー』(1976)『ランボー』(1982)でスターダムを駆け上がっていったスタローンと、『コナン・ザ・グレート』(1982)『ターミネーター』(1984)で人気者となった“シュワちゃん”ことシュワルツェネッガーは、同時期にハリウッドのアクション映画を牽引した2大スター。それゆえ、当時のふたりは互いを煙たく思っていたようだ。スタローンはこう語る。
「お互いのことが本当に、ものすごく大嫌いでした。こう言うとつまらない話だと思われるかもしれませんが、当時、僕たちはお互いにジャンルのパイオニアでした。あれ以来、そういう存在はいないと思うんです。だから、当時は競い合っていた。彼(シュワルツェネッガー)は本質的に負けず嫌いな人間だし、僕もそうだから。」
事実、80年代のふたりは公の場で互いを口撃しあっており、シュワルツェネッガーは、当時自分よりも格上だったスタローンについて「同じ話題で名前が挙がるだけでも腹が立つ。彼はスタントを使うけど、僕は使わない」などと発言。しかし、そうした関係はやがて穏やかなものになっていった。
時を遡ること9年、2013年にスタローンはトーク番組にて「僕たちは嫌い合っていました。しかし、宿敵との争いは自分のベストを引き出してくれることもある」と述べている。その際、お互いへの認識をこう語ったのだ。
「アーノルドが言うには、“あれがお互いを突き動かしていた”って。前は同じ星にいることさえ嫌だったけれど、しばらくすると、僕もこの関係性が好きになっていきました。いかに相手の上を行くか、という。彼が大きい銃を持っていたら、僕はもっと多くの人を撃ち、さらに彼がその上を行く。でも、彼がSFをやり始めた時には置いていかれたような気がしましたね。」
今回、スタローンは「(ライバル関係は)大きな助けになったけれど、実生活でも競い合っていたのはまるで健康的じゃなかった」と話している。「だけど、今では親友同士になりましたから」。
長きにわたるライバル関係を経て、スタローンとシュワルツェネッガーは『エクスペンダブルズ』シリーズの第1作~第3作で共演。『大脱出』(2013)では初のW主演という形で共演を果たしている。2022年10月にはプライベートでハロウィンのカボチャ彫りを楽しむなど、「親友同士」の言葉通り、今ではすっかり仲良しのようだ。
Sources: Forbes, The Guardian