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『スパイダーマン:スパイダーバース』日本語吹替版予告編、海外で「オリジナル版よりも良い」の声 ─ TK from 凛として時雨の主題歌も支持集める

スパイダーマン:スパイダーバース
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マイルス・モラレスを主人公とする新たなスパイダーマン映画、『スパイダーマン:スパイダーバース』の日本版予告編に海外から熱い視線が注がれている。もっとわかりやすく言えば、超バズっている

『スパイダーバース』日本版予告編、海外でバズる

『スパイダーマン:スパイダーバース』は2018年12月14日に米国公開を迎え、本国では初登場第1位を記録、12月公開のアニメ映画として歴代記録を更新する好スタートとなった。ゴールデングローブ賞をはじめ数々の映画賞にノミネートされるなど、映画の完成度もすでにお墨付きだ。

そんな『スパイダーマン:スパイダーバース』は2019年3月8日(金)に日本公開…なのだが、早くも日本版予告編が海外のファンに発見されて大きな話題を呼んでいる。とあるTwitterユーザーが「オリジナル版よりも日本語吹替版が最高」として予告映像を紹介すると、投稿は約25,000回のリツイートと約63,000件の「いいね」を獲得。映像の再生回数は105万回を突破した(12月26日21時時点)。

これには海外のファンメディアも相次いで反応した。米Comicbook.com「日本版予告編は『スパイダーマン:スパイダーバース』を完璧なアニメ(Anime)へと変化させた」とのタイトルで記事を掲載、本文では「吹替版の予告編は作品をネクスト・レベルに引き上げている」と絶賛。ナレーションや編集を含め、映像全体が本国の予告編よりもダークなアプローチで構築されていることにも言及した。

また、米国のビデオサイト「Machinima」のInstagramでも「『スパイダーバース』日本版予告編が日本のアニメ(Anime)っぽい」とのタイトルで映像が拡散されるや、再生回数52万回、コメント1,800件、シェア9,800件以上を記録(12月26日21時現在)。さらには、シンガポールのウェブメディア「TAXI」でも「オリジナルよりカッコいい」と紹介されている。

SNSで特に目立っているのは、TK from 凛として時雨による吹替版主題歌「P.S. RED I」や、ピーター・パーカーの吹替を担当した宮野真守によるナレーションへの熱いコメントの数々だ。ポスト・マローンによる英語版主題歌「Sunflower」からの大胆な舵切りには賛否も分かれているが、TKは海外の音楽ファン・アニメファンからも強い支持を得ている。TKによる新曲に惹かれたユーザー、日本のアニメに精通して宮野の声に親しんできたアニメファンの期待は圧倒的なのだ。

ちなみに日本版予告編はSonyPicuresJapanの公式YouTubeチャンネルにて公開されているが、こちらにも海外ファンによる英語のコメントが大量に寄せられている。
『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)では漫画家の村田雄介氏を起用した日本版ポスターが「史上最高」、『ヴェノム』(2018)ではダークなビジュアルの日本版ポスターが「最高にカッコいい」「映画マーケティング史上最高傑作」とまで絶賛されていたが、『スパイダーマン:スパイダーバース』は独自の予告編で海外ファンの心をガッチリと掴んだ格好だ。日本公開まで2ヶ月以上、さらなる盛り上がりにも期待したい…!

『スパイダーマン:スパイダーバース』

『スパイダーマン:スパイダーバース』は、時空が歪められたことにより、異なる次元で活躍するスパイダーマンたちが集まった世界が舞台の物語。予告編の冒頭で語るのは、長年スパイダーマンとして活躍するピーター・パーカー(吹替版声優:宮野真守)だが、今回は彼の物語ではない。マイルス・モラレス(声:小野賢章)の物語だ。

ニューヨーク、ブルックリンの名門私立校に通う中学生のマイルズはスパイダーマンだが、まだその力をうまくコントロールできずにいる。そんな中、時空が何者かによって歪められる危機に直面。マイルスはピーターの指導のもと、一人前のスパイダーマンになるべく訓練を開始する。そんな中、女性スパイダーマンのスパイダーグウェン(声:悠木碧)が次元を越えてマイルスの世界にやってくる……。

日本語吹替版では、音響監督を日本を代表する存在である岩浪美和が担当。主題歌はTK from 凛として時雨が務める。

スパイダーマン:スパイダーバース

監督は『リトルプリンス 星の王子さまと私』(2015)脚本のボブ・パーシケッティ、『22ジャンプ・ストリート』(2014)脚本のロドニー・ロスマン、『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』(2012)のピーター・ラムジー。製作総指揮は『LEGO(R) ムービー』(2014)のフィル・ロード&クリス・ミラーが務め、脚本はクリスとロドニーが共同執筆した。

映画『スパイダーマン:スパイダーバース』は2019年3月8日(金)全国ロードショー。

『スパイダーマン:スパイダーバース』公式サイト:http://www.spider-verse.jp/

Sources: Comicbook.com, Machinima, TAXI

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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