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「スモール・アックス」最終話『エデュケーション』予告編&場面写真が到着 ─「黒人の子供として不遇な学校生活を送った」と監督

「スモール・アックス」『エデュケーション』
© McQueen Limited

『それでも夜は明ける』(2013)のスティーヴ・マックイーン監督にとって初めてのテレビシリーズ「スモール・アックス」最終話・第5話『エデュケーション』が、2022年4月26日(火)よりスターチャンネルEXにて配信開始となった。この度、予告編と場面写真が公開されている。

シリーズのフィナーレとなる『エデュケーション』は、読字障害のある12歳のキングスレーが特別支援学校に転校させられたことをきっかけに、西インド諸島系の女性グループが、黒人の子供たちに教育を与えないようにする非公式な人種差別政策の存在を明らかにしていく物語。驚くべきことに、本作は、実例を基にしているが、マックイーン監督も幼少期に同じような体験をしたそうで、本作の企画開発を進めるうえで、自身の記憶と、リサーチを拠り所としたという。

「イギリスの教育制度のもとで、私は黒人の子どもとして不遇な学校生活を送りました。私は自分自身の経験と原資料を組み合わせて、キングスレー少年の物語を作り上げたのです」と監督は胸中を語り、「本作の舞台は1970年代初頭ですが、私が1980年代の教育制度のもとで経験したことと本作の内容には多くの共通点があります。現在の状況はあの頃とはずいぶん違うと言いたいところですが、残念ながらそうではありません。黒人の児童が退学させられる割合は現在も高いですし、刃傷沙汰に巻き込まれる黒人の少年も多いです。黒人の児童、特に少年たちは、昔と同じように軽視されていますし、彼らに対する投資も不足しているのです」と本作で描かれていることが現代にも繋がる問題であることを示している。

このたび公開された第5話の予告編には、元気に学校に通っていたキングスレー少年が、「うちの子は騒がしいと言われます。のろくて落ち着きがないとも」という母の悲痛な言葉とともに不当な理由で転校させられるシーンから始まる。しかし、「根深い文化的偏見があります。皆が団結すれば望みはある」とナレーションが続く。5本の映画で構成された本作はエピソード順に鑑賞してほしいと監督も語っているなか、本エピソードがシリーズの締めくくりに置かれた理由にも思いをはせたい。

「スモール・アックス」『エデュケーション』
© McQueen Limited
「スモール・アックス」『エデュケーション』
© McQueen Limited
「スモール・アックス」『エデュケーション』
© McQueen Limited
「スモール・アックス」『エデュケーション』
© McQueen Limited
「スモール・アックス」『エデュケーション』
© McQueen Limited
「スモール・アックス」『エデュケーション』
© McQueen Limited

「スモール・アックス」第5話『エデュケーション』は「スターチャンネルEX」にて2022年4月26日(火)より配信開始。「BS10 スターチャンネル」では毎週火曜ほか放送中。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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