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スター・ウォーズ『ハン・ソロ』米国にて前夜祭上映の記録更新!オープニング興行成績はディズニーの予測を下回る見込み

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
© 2018 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

「スター・ウォーズ」シリーズのスピンオフ映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』が2018年5月25日(現地時間)に米国で公開された。ハリソン・フォードが演じてきたハン・ソロの“若き日の冒険”を描いた本作は、主演に『ヘイル、シーザー!』(2016)のオールデン・エアエンライクを起用、監督は名匠ロン・ハワードが務めている。

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)以来のスピンオフ映画である『ハン・ソロ』は、2018年5月24日(米国時間)の前夜祭上映にて1,410万ドルの収入を記録。メモリアルデー(編注:アメリカの祝日。5月の最終月曜日)直前の木曜日に行われた前夜祭上映としては、2007年『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』の1,320万ドルを抜いて最高額となる。

米ウォルト・ディズニーは、『ハン・ソロ』の米国公開にあたって1億3,000万~1億5,000万ドルのオープニング興行収入(木曜日の前夜祭上映~月曜日までの約4日間)を見込んでいた。
しかし現在の動向を踏まえて、米Variety誌やDeadlineといった複数のメディアは、5月25日午前の時点で、初動成績はディズニーの予測を下回ると予想。Varietyは1億1,000万ドル、Deadlineは1億500万~1億1,500万ドルに落ち着くだろうと記しているのである。

メモリアルデーの週末について、過去最高の初動記録を保持しているのは、前述した『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』の1億3,980万ドル。近年では『X-MEN: フューチャー&パスト』(2014)の1億1,000万ドルもめざましい成績として記憶されている。
ただしこのように比較してみると、『ハン・ソロ』が同作に並ぶ1億1,000万ドルに落ち着いてしまうことの“危うさ”もよくわかるというものだろう。この場合、『ハン・ソロ』はディズニー製作の「スター・ウォーズ」史上最も低調なスタート、および20世紀フォックス製作時代に最も高い初動成績を示した『エピソード3/シスの復讐』(2005)を下回る結果となってしまう。

しかしながら、本記事でご紹介した米国メディアの予想はあくまで初期段階のものにすぎず、週末の動員や成績にもとづき、予想の数字は随時修正されていくことになる。『ハン・ソロ』がメディアの予想を裏切るヒットとなることを願いつつ、今後の動きを見守っていくことにしよう。

映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は2018年6月29日より全国ロードショー

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』公式サイト:https://starwars.disney.co.jp/movie/hansolo.html

[お詫び]
記事初出時、本文に「シリーズで最も初動成績のふるわなかった『シスの復讐』」という記述がございましたが、これは事実と異なる内容でした。現在は正しい内容に改めております。謹んでお詫びを申し上げます。大変申し訳ございませんでした。(筆者)

Sources: Variety(1, 2), Deadline
© 2018 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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