旧ソ連版『ロード・オブ・ザ・リング』が30年ぶりに再発掘、本編映像が無料公開

旧ソ連体制時に制作されたテレビ映画版『ロード・オブ・ザ・リング』の本編映像が30年の時を超えて再発掘された。パート1、パート2に分かれた本編映像が、YouTubeにて無料公開されている。
2021年3月28日、ロシアのテレビ局5TV(Пятый канал Россия)によって公開された旧ソ連版『ロード・オブ・ザ・リング』は、ソビエト連邦の崩壊と同年の1991年に「Khraniteli」というタイトルで制作されたテレビ映画。英The Guradianによれば、本国で一度だけ放送された後に紛失されていたという。30年もの間、その居場所は不明であったが、このたび本作の制作を務めたLeningrad Televisionの後継局5TVが再発掘し、無料公開するに至った。
ピーター・ジャクソン監督による『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズと比較すると、映像のクオリティも作品のスケール感もまるで別物だ。CGを用いた場面では、役者と背景の境界に違和感が感じられる。もっとも報道によれば、本作にはジャクソン監督版では描かれなかった要素も含まれているといい、例えばジャクソン版では削除されてしまった森の老人トム・ボンバディルが登場している。なお、音楽はロシアのロックバンド「アクアリウム」のメンバー、アンドレイ・ロマノフが担当した。
公開された本編映像は、パート1が50分、パート2が1時間4分、計1時間54分。30年間紛失されていた映像かつ、旧ソ連時代に制作された作品というだけあり、本作の無料公開は大きな反響を見せているようだ。映像公開から本記事掲載時点までの計11日間で、再生回数は2つあわせて130万回以上を記録している。『ロード・オブ・ザ・リング』ファンは必見だ。
ちなみに現在、ドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング(原題:Lord of the Rings)」が米Amazon Stuidosで進行中。ニュージーランドで撮影が行われている。
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Source: The Guradian