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コミック『スポーン』20年越しの再映画化決定!監督は原作者トッド・マクファーレン

スポーン

1992年よりイメージ・コミックより刊行されているコミック『スポーン』が、1997年以来20年越しに再映画化されることがわかった。この情報は、2017年7月21日(現地時間)に米国「サンディエゴ・コミコン2017」の会場より原作者のトッド・マクファーレンがFacebook LIVEによって明かしたものだ。なんと本作では、トッド・マクファーレン自身がメガホンを取るという。

コミック『スポーン』は、主人公であるCIAの工作員アル・シモンズが任務中に仲間の裏切りによって殺害され、魂を地獄へと送られるところから始まる。最愛の妻と再会するため、魔王マレヴォルギアとの交渉により地獄の軍団構成員「ヘルスポーン」となって現世に戻る。しかしその姿は醜く変貌していたほか、シモンズが戻ってきたのは“5年後の現世”だった。愛する妻は親友と再婚し、しかも子供をもうけていて……。
本作は1997年にマイケル・ジェイ・ホワイト主演、マーク・A・Z・ディッペ監督によって『スポーン』として映画化された。興行的成功とは裏腹に作品の評価は芳しくなく、その後続編などは製作されていない。

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『スポーン』20年越しの再映画化

原作者であるマクファーレンは、長きにわたってコミック『スポーン』の再映画化に尽力してきた。
今回の発表では、プロデューサーにブラムハウス・プロダクションズのジェイソン・ブラムが就任することが明かされている。M.ナイト・シャマラン監督作品『スプリット』(2017)や、全米で驚くべき高評価と大ヒットを記録した『ゲット・アウト』(2017年10月27日公開)など低予算のホラー/スリラー映画を数多く手がける人物だ。

マクファーレンは映像の中で、自身が監督を務める新『スポーン』への思いを語っている。

「昨日(ジェイソン・ブラムと)契約した。書類のインクは乾いた、机の上での仕事はおしまいだ。いま俺たちは映画を作ってる。ブラムハウスの『スポーン』は、カッコいい、R(指定)のを作る。待っててくれ!」

なお新『スポーン』の脚本は、すでにマクファーレン自身の執筆した初稿が完成しており、そのストーリーは1997年の映画版とは一切関係のないものになるという。

コミックの原作者が自ら映画版を監督するというケースは珍しいが、その先例である『シン・シティ』(2005)を手がけたフランク・ミラーは、ロバート・ロドリゲスとの共同監督という形ながら非常に鮮やかな結果を残している。マクファーレンの長年にわたる熱意は、手練のプロデューサーとのタッグによっていかなる作品に結実するのだろうか?

映画『スポーン(仮題)』の撮影時期、および劇場公開時期などは未定。続報の到着を楽しみに待とう。

Sources: http://variety.com/2017/film/news/spawn-movie-todd-mcfarlane-blumhouse-1202503039/
http://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/new-spawn-movie-works-todd-mcfarlane-blumhouse-1023407
http://www.slashfilm.com/new-spawn-movie/

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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