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精子の大冒険描くアニメ映画『スペルマゲドン』、世界各国で配給決定続々 ─ アダルト版『インサイド・ヘッド』?

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世界最大級のアニメーション映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭」2024年の今年開催で特に話題を集めたというのが、『スペルマゲドン』だ。精子のキャラクターが卵子を求めての大冒険を描く大人向けアニメーション・ミュージカル・コメディ。すでに北欧やドイツ、スペイン、シンガポール、タイ、台湾など世界各地での配給が決定しており、新たにフランスでも買い付けられた。米Varietyが伝えている。

フランス配給権を獲得したのはOriginal Factoryで、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022)や『ザ・ホエール』(2022)といった評判のアカデミー賞受賞作も買い付けている。映画祭での上映後、すぐさま購入したということだ。

『スペルマゲドン』は、『サウスパーク』や『ソーセージ・パーティー』にインスパイアされたという「下品で心温まる」物語。10代のカップルの“初体験”と、卵子を探して運命的な旅に出る2体の精子の冒険を、ミュージカル・ナンバーと共に描く。

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The Hollywood Reporterのレビューによれば、本作では精子たちが歌ったり、踊ったり、科学の教科書を読んだり、ジョークを言ったりするそうだ。また、思春期の性への目覚めや、マスターベーション、避妊や、合意の上でのセックスについてなど、性教育的な要素も持つという。

ノルウェー製作の映画で、セリフや劇中のギャグも全てノルウェー語。監督はデヴィッド・ハーバー主演のクリスマス・アクション『バイオレント・ナイト』(2022)のトミー・ウィルコラと、ノルウェーのアニメ映画界で活躍するラスムス・A・シーヴァートセン。

劇中では、人の内なる感情をキャラクター化した『インサイド・ヘッド』らしさもあるといい、実際にシーヴァートセンは本作を「アダルト向けの『インサイド・ヘッド』」と紹介しつつ、「10代にも観てほしいから、R指定にはしていない」と語っている。また、精子がアイアンマンそっくりのスーパーヒーロー・スーツを着用するパロディもあるなど、アメリカ映画への頷きも含まれているようだ。

まだアメリカ配給については不明で、日本配給予定の情報もない。今後の展開に注目だ。

Source:Qvisten,Variety(1,2),THR

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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