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サム・ライミ版『スパイダーマン』1作目、大コケしたらどうしようと「ずっとお手洗いで泣いてた」とエイミー・パスカル

スパイダーマン
MOTION PICTURE (C)2002 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. SPIDER-MAN CHARACTER TM AND (C)2002 MARVEL CHARACTERS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

サム・ライミ版『スパイダーマン』(2002)が“大いなる成功”を収めたことは、誰もが認めるところだ。しかしその裏で、当時ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの共同会長だったエイミー・パスカルは“大いなる不安”に襲われていたと、米Varietyに話している。

確かに今振り返ってみると、『スパイダーマン』はなかなかリスキーな企画だった。当時はまだアメコミ映画ブームも起こっておらず、それどころかマーベル・コミックは経営破綻に見舞われたばかり。アメコミヒーローの知名度や人気は現在とは全く異なっていたのだ。

今では信じられない話だが、当時のマーベルはアイアンマンやソー、アントマン、ブラックパンサーの権利を破格の値段でまとめ売りに出ていた。ところがソニー・ピクチャーズは、スパイダーマンの権利だけをわずか1,000万ドルで購入。カルトホラー映画で知られるサム・ライミを監督に起用して、手首からクモの糸を放出して壁を這い回る派手なカラーのスパンデックス・ヒーローを実写化した。

これを送り出したパスカルだが、公開日を迎えるまではコケるかもしれないと不安でたまらず、「ずっとお手洗いに籠って泣いていました。本当に怖かった」と告白している。しかしこれは杞憂に終わり、『スパイダーマン』は米公開初日から興収1位の大ヒットスタート。その日のことを、パスカルは「人生最高の日になりました」と振り返る。

その後、『スパイダーマン』がいかに人々から憧れられる存在となったかはご存知の通り。続編『スパイダーマン2』(2004)『スパイダーマン3』(2007)も公開されると、トビー・マグワイアが演じた心優しいピーター・パーカーはずっと愛される存在であり続け、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)の奇跡の再登場では世界中のファンを泣かせた。

パスカルの方もそれからソニー・ピクチャーズで数々のヒット作を手がけ、現在は「パスカル・ピクチャーズ」を設立。古巣のソニー・ピクチャーズとは『スパイダーマン』関連作品で今も仕事を共にしており、最新作『スパイダーマン:アクロス・ザ・ユニバース』も本国アメリカで2023年最高のオープニング初日単日記録となる大ヒットでスイングしている。

▼ スパイダーマンの記事

Source:Variety

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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