『スパイダーマン:ホームカミング』予告編第2弾が公開!12の見どころポイントを解説
日本時間2017年3月28日(火)夜、前夜に告知があった通り『スパイダーマン:ホームカミング』の第二弾となる最新予告編映像が公開された。第一弾として先に公開されていた映像に初解禁となるシーンを多数含め、物語の輪郭がより明らかにされている。
君はどう見る?新映像の数々
今作では、高校生の新米ヒーローとして描かれるスパイダーマンことピーター・パーカー。新映像では、ヒーローとしての自らの能力を過信した結果、ヴァルチャーの襲撃を許し大惨事を引き起こしてしまい、トニー・スタークにキツいお灸を据えられる様子が描かれている。ほか、見逃せないミニ・ポイントもたくさん。順に追っていこう。
伸縮スーツ

トニー・スターク開発による先端技術が詰まったスパイディ・スーツだが、スーツを着用して胸のスパイダー・マークをプッシュすると着用者の身体のサイズに合わせて自動的に伸縮するという便利なギミックが搭載されている模様。そういえば、タイツのようにピチピチなスーツ、こうでもしないと着づらいよね…。
お調子者スパイディ

スパイダーマンといえば、敵をおちょくるような”口撃”や、自ら設置しておいたカメラに向かってポーズをキメるなど、「お調子者」な一面も魅力。今作でもそんなキャラは健在のようだ。映像冒頭、公衆の面前でスイング移動するシーンでは、空中でおふざけポーズを取りながら、親愛なる隣人がユーモア溢れるキャラクターであることを表現している。また、客船でモブキャラを懲らしめるシーンでは「武器用フェリーは2時半だよ、乗り過ごした?」と口撃している。(個人的には、客船のシーンで”No, no, no…”とうろたえるパートがいかにもスパイディらしくてとっても好き。)
学園ドラマ要素

これまでのMCUには無かった「学園モノ」「青春モノ」要素は、スパイダーマンが完ぺきな形でカバーしてくれるだろう。プールサイドでのパーティーに飛び込むシーンやティーンのヒロインとのキスシーンなど、若さ溢れる向こう見ずで甘酸っぱい演出にも期待できそうだ。
スター・ウォーズのオマージュ

創造主スタン・リーは「窓の向こうを見ればスパイダーマンがスイングしている絵が浮かぶような世界を作りたかった」と語っているが、マーベル映画は僕たちの暮らす現実世界に則している。ピーターが僕たちと同じようにスター・ウォーズを愛しているのは当然だ。サイエンス・オタクのピーターなのだから、映画の話題なら僕たちとも話が合うだろう。『シビル・ウォー』では、『スター・ウォーズ:帝国の逆襲』をネタにしていたが、今作ではピーターの友人がデス・スターのLEGOブロックを床に落っことしている。同じ場面で画面右をよく見ると、X-ウイングの模型の一部も見切れいているのが確認できる。(ちなみにこのシーンは予告編第一弾から解禁されていたもの。)
キャプテン・アメリカのカメオ登場

噂にもあったように、キャプテン・アメリカのカメオ出演が明らかに。『アベンジャーズ』1作目当時と同じデザインのコスチュームに身を包んだキャプテン・アメリカが、フィットネス・チャレンジのインストラクターとしてテレビ画面に映し出されているが…。一体何をしているんだろう?バイトかな…?
悪の動機

ヒーローにとって、正義として存在する理由が重要であるように、ヴィランがヴィランとして悪事をはたらくのにも、観客が納得できる動機が必要だ。今作のメイン・ヴィラン、ヴァルチャーことエイドリアン・トゥームスの悪のモチベーションは共感しやすいものがある。予告編映像でトゥームスは「トニー・スタークみたいな、金と権力」「奴らは俺たちのことなんて気にも留めねえ」と発言しており、ルサンチマン全開だ。先に明かされたあらすじによれば、トゥームスはアベンジャーズらの戦闘によって破壊された街の”片付け”をする会社を経営していた。ところが、スタークが設立した政府組織がその業界に介入してきたため激怒しているのだという。なんてわかりやすい!
『シビル・ウォー』やNetflixドラマでは、アベンジャーズらの活動による”コラテラル・ダメージ”を被った一般人が被害者として登場したが、トゥームスもヒーローらのご立派な栄光が生んだ影の存在。彼らは被害者なわけだから、ヒーローらに抗う理由があるし、その動機は一見咎めようがない。トゥームスだってずいぶん鬱屈した危険な性格のキャラクターとして描かれるのだろうけど、それでも彼は経営者なわけだから、従業員や家族を守るために必死なハズだ。映像内でも、「理解してくれ」「ファミリーを守るためなら、何だってやる」という発言が確認できる。何かを守るために、テクノロジーを駆使したスーツを着込み、自分たちにとっての敵と必死に戦う。いったい、世間様が”ヒーロー”と呼ぶ連中と何が違うんだろう?何が正義と呼べるのだろう?
『スパイダーマン:ホームカミング』では、『ダークナイト』以降トレンドとなっている、ヒーロー映画特有のジレンマがどう描かれるのかも見ものだろう。
ドナルド・グローヴァー

詳しい役どころは不明だが、上画像の男性は『スター・ウォーズ』アナザー・ストーリー第二弾『ハン・ソロ(仮題)』で若きランド・カルリシアンを演じるドナルド・グローヴァー。スター・ウォーズ・ファンが今最も(色んな意味で)気になる俳優の1人だけあって、劇中での彼の活躍から目が離せない。
第二のヴィラン、ショッカー

『スパイダーマン:ホームカミング』に登場するヴィランはヴァルチャーだけではない。ボキーム・ウッドバイン演じるハーマン・シュルツも、強力な電動波を操る人気ヴィラン、”ショッカー”としてスパイダーマンを苦しめる。予告編映像では見られないが、原作を想起させるイエローのコスチュームに身を包んだ姿が既にリークしており、どんなアクションを見せてくれるのかファンらの期待も高まっている。
アイアンマン / トニー・スタークの登場

本作にはアイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)が大々的に登場することは既報の通りだが、本予告編ではトニーがアイアンマンとしてスパイダーマンの救援に駆けつける様子が含まれている。どうやら巨大客船でヴァルチャーの襲撃を許してしまったスパイダーマン。船が真っ二つに分断され、あわや沈没といったところでアイアンマンが登場。「死人が出たらどうするつもりだ」と、ピーターにスーツの没収を告げる。「このスーツが無いと何も出来ないよ」と乞うピーターだが、「スーツが無いと何も出来ないくらいだったら、持つな」と返され、ぐうの音も出ない。
自家製スーツ

ブルーのスウェットにレッドのパーカーを用いた自家製スーツでのアクションを見せるスパイダーマン。この場面は、トニーにスーツを授かる前の、個人活動を行っていたころの映像なのか、それとも客船の事故によってスーツを没収された後なのか、果たしてどちらだろう。
瀕死のピーター

まだ若く、経験も浅いスパイダーマンは年長のヴァルチャーに徹底的に懲らしめられ、瀕死の状態でぶら下げられている。残酷なシーンではあるが、サム・ライミ版『スパイダーマン』シリーズでもやはりスパイダーマンは瀕死ボロボロの状態になるのが常だった。ヴァルチャーの鋼の翼で釣り上げられている様子は、『スパイダーマン2』ドクター・オクトパスの機械仕掛けの”脚”に苦しめられる場面を思い起こさせる。
飛び出す胸のスパイダー

スパイダーマンのスーツ・デザインと言えば、胸の部分にあしらわれたクモマークがお馴染みだが、『ホームカミング』のスーツではなんと胸のスパイダーが飛び出し、小型ドローンとして飛び立つという斬新なギミックが加えられている。『シビル・ウォー』で登場したファルコンの小型偵察機「レッドウィング」のように、周囲の敵の位置をスパイできるのだろうか。それとも、トニーのことだからあっと驚く技を忍ばせているかもしれない。テクノロジー満載のスーツ・アクションも楽しみだ。
多くの新事実が明らかになった『スパイダーマン / ホームカミング』、日本公開は2017年8月11日。
All Images from:https://youtu.be/DiTECkLZ8HM
© 2016 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved.
©Marvel Studios 2016. ©2016 CTMG. All Rights Reserved.