『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』トビー&アンドリューのマルチバースを潜り抜ける幻の設定画が公開

別次元のスパイダーマンたちも集結した映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、過去作の舞台や、さらなるキャラクターが登場する可能性があったようだ。作品でコンセプト・アートを手がけたフィル・サンダースが、自身のポートフォリオサイトにて幻のルックを公開した。
掲載された7枚のアートでは、物語上の前後関係は不明だが、スパイダーマンとドクター・ストレンジがポータルを通じて追走劇を繰り広げている。二人は魔術書のようなものを奪い合っているようだ。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』完成版で、スパイダーマンとドクター・ストレンジは物語の中盤でミラー・ディメンションを通じた追走劇を繰り広げた。本編では魔術を封じる箱の争奪戦が描かれたが、コンセプトアート段階では魔術書の形をしていたということになる。
このコンセプトアートでは、過去作の懐かしい場所を潜り抜けている。サム・ライミ版からは、『スパイダーマン』(2002)でピーター・パーカー(トビー・マグワイア)が手製のコスチュームでプロレスの試合に挑んだ会場(試合中の選手はボーン・ソー・マッグローだ)や、ピーターの下宿先のアパートが登場。「家賃を払え!」が口癖の大家(ディコヴィッチさん)や、引っ込み思案な大家の娘ウルスラも描かれている。
『アメイジング・スパイダーマン』シリーズからは、リザードと激闘を繰り広げたオズコープ・タワーや、『アメイジング・スパイダーマン2』グリーンゴブリンとの決戦の地にしてグウェン・ステイシーを失った運命の時計塔が登場している。
スパイダーマンとドクター・ストレンジのポータル鬼ごっこは、完成版では中盤で描かれた。まだ別次元のスパイダーマンたちと出会う前の出来事だ。さらに同作は、あくまでも別次元のスパイダーマンやヴィランたちがアース616(神聖時間軸の世界)に迷い込んだという設定。コンセプトアートでは彼らの方が別次元に飛び込んでいるから、ずいぶん様子が異なっている。キャラクターが別次元を旅するのは、後作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の方で描かれた。
ちなみに、コンセプトアートと似た展開は『Ned’s Bogus Adventure』という特別映像で描かれている。スリング・リングを使いこなすようになったネッドが、さまざまな異世界を訪問するというパロディで、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』風のテキストフォントと共に構成されたフェイク予告編映像。ここに『スパイダーマン』のプロレス会場や、『アメイジング・スパイダーマン2』卒業式の会場が登場しているのだ。
▼ 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の記事
トム・ホランド主演第4作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』タイトル決定、2026年夏公開 ついに決定! 『スパイダーマン4』、デアデビルとのクロスオーバーはある?キングピン役が言及 「聞いていません」 デアデビル役チャーリー・コックス「僕ら共演してるっぽいね」ガーフィールド「いや僕が出るのはスパイダーマン」コックス「だよね、僕も」ガーフィールド「そんなの脚本にないぞ」 『ノー・ウェイ・ホーム』裏話 「アベンジャーズ映画に出たい」デアデビル役チャーリー・コックス ─ 「家賃も払えない」貧乏時代乗り越えボーン・アゲイン 「スパイダーマンでもいい」 スパイダーマンと「赦し」のテーマ ─ ライミ版、アメスパ、そして「フレンドリー・ネイバーフッド」へ 心優しい隣人
Source:Phil Saunders