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【解説】「ストレンジャー・シングス4」でメタリカに再注目、エディのメタル演奏シーンが公開

https://youtu.be/yXnk3n-qNrI

ストレンジャー・シングス4」Vol.2の配信開始に向けて、「もしかするとエディの奏でるヘヴィメタルが世界を救う……なんて展開もあながちあり得なくもないから胸アツだ」「エディを通じて当時のメタルのエネルギッシュな魅力が描かれると期待したい」と筆者は熱を込めたが、エピソード9「潜入」では、ヘッドバンギング不可避の「すっげぇメタル」なシーンが描かれた。

このシーンで演奏された楽曲についてご紹介しよう。

この記事には、「ストレンジャー・シングス4」エピソード9「潜入」のネタバレが含まれています。

ストレンジャー・シングス
Netflixシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン1〜3:独占配信中、シーズン4 Vol.1:5月27日(金)、Vol.2:7月1日(金)独占配信開始

エディ、爆音メタリカで世界を救う

「ストレンジャー・シングス4」後半戦ではヴェクナとの戦いのクライマックスが描かれた。一同は小さなチームに分かれ、表の世界と裏側の世界のあちこちで連携作戦を敢行。ダスティンと共に裏側の世界に挑んだ「ヘルファイア・クラブ」のリーダー・エディは、手強いデモバッツをおびき寄せる「フェーズ3」作戦を実行。愛用するエレキギターを手に取り、屋根上でアンプから爆音のディストーションを響かせる。選曲は、世界最高のメタルバンドメタリカ(Metallica)の「Master Of Puppets」だ!

ヘヴィメタル界で最も有名なリフを正確なリズムで刻むエディ。ドラマでは、エディのソロ演奏に合わせて、実際のバンドの演奏とジェイムズ・ヘットフィールドのボーカルも加わった。同シーンの映像がドラマの公式YouTubeチャンネルにて堂々公開されている。

「Master Of Puppets」は1986年リリースの同名アルバムからの代表曲。邦題は「メタル・マスター」だった。ヘヴィメタル雑誌『BURRN!』小澤明久氏は同アルバムについて、「捨て曲なしの充実した内容と高い芸術性、それに前2作を下敷きとしたアンダーグラウンド出身の危険臭をも盛り込んだ、充実の内容を誇る」と評し、楽曲「Master Of Puppets」については「スラッシュ/スピード・メタルの勢いと攻撃性を保ちながら、バンド史上屈指の構築美/ドラマティシズムを示した」と記している。

『Master Of Puppets』は奇跡だ。非の打ちどころがないアルバムだ」と評価する川嶋未来氏が著書『意味も知らずにヘヴィメタルを叫ぶな!』で解説するところによれば、同曲はドラッグ中毒者と、自らをすっかり操る主人(ドラッグ)を描いている。しかし、多様な意味・解釈を見出すことができる歌詞だと川嶋氏も記すように、この曲における「マスター(主人)」とは、争うべき運命だとか、自分自身の悪習だとか、様々にとらえることができる。「ストレンジャー・シングス」では、裏側の世界を支配するヴェクナが邪悪なマスターでもあるし、エルやヘンリーといったホーキンス研究所の被験者たちを操り人形の如く支配する「パパ」ことブレンナー博士らに当てはめることもできる。

1986年当時、スラッシュ・メタルとしては異例のセールスを記録した名曲「マスター・オブ・パペット」が、36年ぶりに「ストレンジャー・シングス」で再び脚光。このエピソードの配信後、Spotifyの米トップ50チャートでは第12位に上昇した。

ちなみに、ドラマの同シーンでは、なんとメタリカのベーシスト、ロバート・トゥルージロの息子タイ・トゥルージロがギターで参加していたそうだ。父ロバートは自身のInstagramで、「俺の息子だ!」と誇らしげに報告している。

「ストレンジャー・シングス」を鑑賞して「Master Of Puppets」が気になったという方は、メタリカのライブ映像や他の楽曲をチェックしてみよう。バンドの公式YouTubeチャンネルではライブ映像がいくつも公開されているが、中でも見応えがあるのは2019年の英マンチェスターでの公演。雨が降り頻る中、ドラムのラーズ・ウルリッヒが水しぶきを上げながら叩く姿はドラマチックで迫力満点だ。

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Source:『80年代ヘヴィ・メタル/ハード・ロック ディスク・ガイド』株式会社シンコーミュージック・エンタテイメント,2017
川嶋未来『意味も知らずにヘヴィメタルを叫ぶな!』株式会社リットーミュージック,2018
People

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューさせていただきました。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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