「自分でスタントはやるな」とスタローンが警告「俺は『エクスペンダブルズ1』の負傷から未だ回復していない」

『ロッキー』『ランボー』シリーズなど数々の名作でアクション映画史に名を刻むシルベスター・スタローンは、周囲には、スタントシーンを自分自身で演じないようにと警告しているそうだ。意外にも思えるこの発言の経緯を、リアリティ番組「ファミリー・スタローン」内のエピソードで明かしている。
『エクスペンダブルズ』シリーズ最新作『ニューブラッド』やドラマ界への本格進出作となった「タルサ・キング」(2023)、Netflixのドキュメンタリー作品『スライ: スタローンの物語』(2023)など近年勢いを増すばかりのスタローン。「ファミリー・スタローン」もシーズン2を迎え好調だが、『エクスペンダブルズ』(2010)にて元WWE所属プロレスラーのストーン・コールド・スティーブ・オースチンとの戦闘シーンにて受けた負傷から、先ごろ7回目となる背中の手術を受けたところだと言う。
「自分でスタントで臨むのはロマンチックなことです。しかし自分でスタントに臨んだあとには、全然ロマンチックじゃないことがあるんですよ」とスタローンらしいジョークを交えて、事の顛末についてコメントしている。
「『エクスペンダブルズ』1作目から、まだ決して回復していないんです。あの作品のあと、身体的には決して同じではないんですよ。だから周囲には伝えています『自分でスタントをやろうとするな』と。」
スタローンの妻ジェニファー・フレイヴィンは「スライは痛みを表に出そうとせずに、何も起こっていないふりをするんです。自分が何度も手術をしてきていることも人に知られたくないんですよ」と、娘のシスティーンは「私の幼少期、父ははずっと、痛みを感じていたように思います。痛みに耐えて、集中することばかりしていましたね」と、家族ならではの視点でアクション・レジェンドの矜持をシェアしている。
スタローンは以前にも「もはや関節炎くらいしか闘う相手がいない」と『ランボー』シリーズの再演はないと言及したり、「カッコ良すぎるかもしれないけれど」と前置きした上で、ランボー役を譲るならライアン・ゴズリングがいいと明言している。しかし『ロッキー』シリーズでアポロ役のカール・ウェザースの逝去に際して「パンチを止めるなよ」とメッセージを送るほどに、今も熱いハートを燃やしている。スタローンの伝説はまだまだ更新中だ。
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Source:The Hollywood Reporter