「東京コミコン2023」俳優ストライキでどうなる? ─ 来日OKだが作品トークはナシ、NYコミコンではプライベートトークに変更

全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)と全米映画テレビ製作者協会(AMPTP)の交渉は、大きな溝を残して決裂した。先に脚本家組合のストライキが終結していたことで、俳優組合のものも早期解決が期待されていたが、状況はむしろ悪化。両者譲らぬ姿勢を見せており、ストライキはまだ数ヶ月単位で続くものと見られる。
ストライキ期間中、組合員の俳優らは作品への出演や、プロモーションなどの一切の業務が禁じられる。自身が関わる作品は、過去の作品であれ、将来の企画であれ言及することができず、それはSNSの投稿やファンイベントでも同様である。
日本のファンが気にかけることの一つは、2023年12月8日〜10日の3日間にわたって行われる「東京コミコン」への影響だ。仮にコミコン期間中までストライキが継続されていた場合(継続されている可能性がなかなか高いのだが)、予定されているゲストたちは来日・登壇こそ可能であるものの、自身の出演作について語ることができないという状況に見舞われる。
東京コミコンのステージイベントでは、豪華ハリウッドスターが生登壇し、出演した作品の裏話や思い入れを語るのが恒例。こうしたトークは東京コミコンの見どころの大部分を占めると言えるもので、来場者の多くが期待するコンテンツにもなっている。
今年の東京コミコンの来日ゲストには、現時点でエヴァンジェリン・リリー、トム・フェルトン、クリスロファー・ロイド、マッツ・ミケルセン、ポム・クレメンティエフ、テムエラ・モリソン、ダニエル・ローガンが発表されている。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『ハリー・ポッター』、『スター・ウォーズ』やマーベルといった大人気シリーズの幅広いキャストを招く。
ところがストライキによって、彼らが出演作について語るトークに期待はできない。主催側はこれまでにないイベント内容への変更を求められることになりそうだ。たとえば、より俳優個人にフォーカスしたトークなどが予想される。
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