「東京コミコン2023」俳優ストライキでどうなる? ─ 来日OKだが作品トークはナシ、NYコミコンではプライベートトークに変更

海外のコミコンでも同様の問題を抱えた。10月12日より開催の米ニューヨーク・コミコンではユアン・マクレガーがゲスト登壇したが、やはり自身の出演人気作にまつわるトークはなし。ステージでユアンは、「実際の作品について話せないというのは、僕たちにとっては辛いことです。みんなも聞きたかったと思う。でも、こうするしかないのです」と話したと、米Deadlineは伝えている。『スター・ウォーズ』や『トレイン・スポッティング』などについて話せない代わりに、紅茶には砂糖や蜂蜜を入れない派であることや、髭の手入れに愛用するオイルの話など、ごくプライベートな内容を語ったという。
ちなみに、東京コミコンのPR事務局からメディア向けに送付される来日ゲスト発表のプレスリリース内容にも変化がある。例年のリリース文では、決定したゲストについて代表的な作品名とともに紹介していた。ところが今年は、例えば「大ヒット映画シリーズ等に出演し一躍有名となり、プライベートではチャリティー活動を積極的に行うだけでなく歌手活動も行うなど、様々な分野で活躍する実力派俳優」といった具合で、具体的な作品名を挙げない配慮が行われている。
なお、ゲーム作品については俳優組合が定めるストライキ期間中の禁止条項に含まれない。そのため、「東京コミコン2023」参加予定ゲストの1人であるマッツ・ミケルセンは、出演するゲーム『デス・ストランディング』については話すことができるということになる。ただし俳優組合はゲーム作品に関するストライキも行う動きを見せており、注視が必要である。
2023年12月の東京コミコンに続いて、2024年5月3日〜5日予定の「大阪コミコン2024」の開催も発表された。こちらの来日ゲストはまだ発表されていないが、その頃にはさすがに俳優ストライキも解消されていてほしいと、誰もが願っていることだろう。
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Source:Deadline