相変わらずダサいと酷評気味の『スーサイド・スクワッド』日本語版ポスターを見て感じた事

本日7月15日、映画『スーサイドスクワッド』の日本版ポスタービジュアルならびに予告編が解禁された。

これまでインターナショナル版で公開されていたビジュアルは、毒々しさとポップさが同居した、華やかなカラーリングが特徴的で、垢抜けた世界観がファンから好印象を得ていた。

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対して、日本版ポスターがコチラ。

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日本語版予告編も、どことなく説明が過ぎる印象。

情報が多い?

日本版ポスターを見ると、どうも『説明的』な印象が感じられる。
基本的に「普段映画を観ない層」に向けてもアプローチしなければならないため、誰にでもわかりやすいキャッチコピーを付けて、見た目もわかりやすく登場人物をあちこちに並べる傾向がある。最近ではクリス・ヘムズワース主演の『白鯨との戦い』日本版ポスターの改変っぷりが話題となった。

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※このポスターに関しては、日本版のデザインは日本独自のものではなく、元ある国際版に合わせただけである、という指摘が挙がっているので、以下記事にて参考されたい:
なぜ『白鯨との闘い』のポスターはダサイのか?その理由は『仕方がない』ことだった

では、今回のスーサイド・スクワッドのポスターは、皆さんの目にはどう映っただろうか?
個人的には、ローグワン日本語版ロゴの時のような壊滅的ダサさとまでいかなくとも、「『史上最強の”悪カワ”ヒロインと10人の悪党たち』って…ムツゴロウとゆかいな仲間たちかよ…」という、ホントに何とも言えないモヤモヤした感覚に襲われた。

「世界はこいつらに託されてしまった!」とも書かれているが、キャッチフレーズは2つも必要なのだろうか?

配給会社は悪くないんだよ、多分

いつまでたっても洋画の日本版ポスターはダサい。このツッコミはこれまで幾度と無く繰り返されてきたものだが、決して配給会社や広告代理店のセンスが悪い、というわけではなく、日本の観客のリテラシーや文化風習に合わせた結果であると考えている。

日本人は賑やかな絵ズラを好む。漫画とアメコミを比べても、台詞がデカデカと書かれ、集中線やオノマトペ(『ドカァーン』とか『ゴゴゴゴ』とか)が派手に描かれているのが日本の漫画である。
TV番組においても、VTRの最中、画面端にスタジオにいるタレントの顔を写しているのも日本的だろう。あれがないと、視聴者が寂しく感じてしまうのだだとか。
また、CDや本に付けられた『帯』についても、その商品をたっぷり説明するキャッチや著名人の推薦コメントなどが所狭しと書かれている事が多い。

こういったマンガやバラエティ番組を見て、そして色々と書かれた帯の付いたCDや本を手にとって育った我々日本人には、「必要最低限の要素だけを見せられて想像の余地を楽しむ」といった風習が弱いのかもしれない。
作品や世界観に馴染みの強いファン達にとっては、シンプルな海外版ポスターを見てもお洒落だな、と感じてもらえるかもしれないが、その他大多数の「知らない」人達にとっては「よくわからない」「寂しい」と捉えられてしまうのだ。
たとえば、自分の好きなロックバンドの曲を散々聴いた後にアコースティック版を聴いても「良いなぁ」と思えるけど、そのバンドを知らない人にいきなりアコースティック版を聴かせたら、ファンの想定とは全く異なる反応が得られるだろう。

つまり、海外版で見かけるシャレたポスターのような、少ない情報をレイアウトしたビジュアル重視のポスターでは、大多数の日本人観客は想像力を煽られる事はない。見込み客の大多数を劇場に呼ぶためには、作品の魅力をわかりやすく提示する必要があるのだろう。

 

ツイッターで「スーサイドスクワッド 日本版」とか「スーサイドスクワッド ダサ」などで検索すると、今回の日本版ポスターに対する否定的なツイートが膨大量確認できる。
日本の文化・風習を顧みればこんな風になってしまうのはやはり必然なのではないだろうか…という諦めに似た落胆を感じさせられた次第だ。

また海外版ではすっかり馴染みで、『スーサイド・スクワッド』のイメージカラーとも言えよう毒々しいグリーンが取り除かれ、なぜかスッキリした白背景に差し替えられている点も寂しい。

あなたは、今回のスーサイド・スクワッド日本版ポスター、どう捉えただろう?
そして将来、洋画の日本版ポスターは「良くなる」と思うだろうか?
是非コメント欄やFacebook,Twitterで意見を聴かせて欲しい。

About the author

インド旅行中、たまたま現地新聞に写真を撮られて掲載されるというミラクルを起こしました。持ってる男。THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。

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