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日本公開記念!僕らが追いかけ続けた『スーサイド・スクワッド』主要ニュース・ネタ情報まとめ

2016年9月10日(土)、いよいよ映画『スーサイド・スクワッド』が日本公開となる。アメリカでは8月5日に封切られていた本作。当サイトではかねてよりポジ・ネガ含め様々な情報を伝えてきた。

振り返るといろいろな事があったように思うが、ここに『スーサイド・スクワッド』が無事日本公開を迎える事を祝し、これまでTHE RIVERでお伝えしてきた主要なニュース、知っておくと(色んな意味で)楽しめる情報をまとめておこう。
情報は基本的に時系列順に紹介する。それぞれ記事の要約や解説を掲載しておくので、気になる内容があればリンク先の記事にて確認されたい。

ハーレイ・クインを演じるマーゴット・ロビーに注目集まる

https://theriver.jp/harley-quinn/

そもそも『スーサイド・スクワッド』が上陸するまで、日本におけるジョーカー以外のキャラクターの一般知名度は決して高いとは言えなかった。本作のキャスティングとそのビジュアルイメージが解禁された時、いちばん注目を集めたのがマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインだった。
元は真面目な精神学者だったのに、ジョーカーに心酔してあんな体たらくになってしまったというキャラクターのバックストーリーも興味深いが、何よりピンクとブルーに染めたブロンドヘア、ピチピチ衣装に身を包んだセクシーな身体、そしてマーゴット・ロビーの笑顔がハーレイのキュートでポップなイメージとばっちり一致し、歓迎された。

ジャレッド・レト演じる新ジョーカーが賛否両論を起こす

ジョーカーといえば、『ダークナイト』で故ヒース・レジャーが演じた伝説的なまでの怪演がまだまだ記憶に新しい。『スーサイド・スクワッド』のジョーカーは当然ながら賛否両論を巻き起こした。撮影現場からリークしたジョーカー姿のジャレッドはチンピラか歌舞伎町のホスト崩れのような出で立ち。グリルズ(アクセサリーとしての銀歯)や全身に入れられたワザとらしいタトゥーは、本当にジョーカーに必要なのだろうか?発表当時は、「こんなのジョーカーじゃない」という声の方が多かったように記憶している。

https://theriver.jp/jared-leto-jorker/

ジョーカーを演じるジャレッド・レトは、ロックバンド”30 Seconds To Mars”のボーカルとしても活躍する実力派スター。彼の詳しいバイオグラフィーや、ジョーカーという役を演じるにあたってのプレッシャーなどは上記記事にまとめてある。

また、新ジョーカーに対する期待と不安は、こちらの記事によくまとめられている。

予告編にバットマンが登場

https://theriver.jp/suicide-squad-trailer-3/

『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』から、いよいよシネマティック・ユニバースとしての世界観確立を強固なものにし、マーベル・シネマティック・ユニバースへの反撃を本格化した感のあるDCEU。2016年4月に発表された予告編にはバットマンの姿も登場し、ユニバースの繋がりが感じられる内容にファンは興奮した。

ジョーカーの徹底した役作りっぷりが話題に

ジャレッド・レトの紹介記事を読んで頂ければ、彼が役作りに異常な執念を燃やすタイプの役者である事がわかるだろう。ジャレッドは私生活でもジョーカーという狂人になりきり、共演者に使用済みコンドームやア◯ルビーズ、”ネチャネチャしたエロ本”や豚の死骸などを送りつけていた事が共演者から続々と明かされ、そのヤバさが話題になった。
この異常行動は、共演者の中でも良い意味で「浮いた」孤高の存在としてのポジショニングを確立し、また他の共演者たちが「アイツはヤバい」とチームとして団結するキッカケとなったとも語られている。

マーゴット・ロビー、ハーレイ・クインのピチピチ衣装は「自分でも気になる」

ハーレイ・クインを演じるマーゴット・ロビーは、そのセクシーな衣装を劇中で着用することについての恥じらいをインタビューで語った。

「ああいうのを着るのは好きじゃありません。
ランチタイムにハンバーガーを食べて、撮影になるとホースで水を被せられて、白いTシャツがビチャビチャになるの。ピチピチしてるのが自分でも気になるのよね。」

ビチャビチャになるの?

ハーレイが主役の女性版『スーサイド・スクワッド』計画が浮上

ワーナー・ブラザースがハーレイ・クインのスピンオフ映画の構想を明かしたのが5月のこと。『スーサイド・スクワッド』のようなチームものになりそうで、実現した際に登場が予想されるキャラクターは上記記事にて。

バットマンの登場シーンは少ない疑惑が発生

先述したように、予告編に登場したバットマンの存在が注目を集めたが、どうやらその真相はカメオ出演的な扱いなのではないかという情報も登場した。

音楽の面でも注目が集まる

『アイアンマン』時はAC/DCをテーマ曲に起用するなどの試みを見せていたマーベルは、ディズニー傘下に入ってからは、現実の音楽シーンとのコラボレーションが停滞している。一方でDCは音楽のフィーチャーが上手だ。
6月に入ると、同作はスクリレックスやリック・ロス、リル・ウェイン、ウィズ・カリファ、トゥエンティ・ワン・パイロッツなどなど人気のDJ、ラッパー、バンドをふんだんに起用する方針を発表。その面々もスーサイド・スクワッドの世界観にふさわしくストリート・カルチャーを想起させるクールなメンツだ。余談だが、日本版テーマ曲はEXILE一味である事が後に発表された。この差は一体。

ダサすぎるグッズが話題に

コミコンにてスーサイド・スクワッドのグッズが発表されるも、ハッピーセットのオマケみたいなクオリティの代物にファンからは失笑が漏れた。

カタナ役福原かれんさん、アジアの女性にエールを贈る

https://theriver.jp/karen-hukuhara/

日本人のキャラクターを中華系の役者がカタゴトで演じるのがハリウッドのお約束だったが、カタナ役を日本人の福原かれんさんが演じる事は我々日本人にとっても勇気づけられるニュースだった。彼女は、「アジア人」そして「女性」という立場を乗り越えこのビッグプロジェクトに大きく関与できたことを受け、上記事でこのように説いている。

「日本の文化では、自分よりも他人を優先する、という概念があるんですが、私は自分を落とすような事はしたくないなと思いました。
最近ではアジア人女性がスーパーヒーローとは斬新だ、なんて言われる事もありますが、これ、ひっかかるんですよね。愛するもののために、そして自分のために、立ち上がりましょう!」

新予告編・新ビジュアルが解禁

決してぼったくりキャバクラで法外な会計を請求されている図ではない。

やっぱりバットマンに期待集まる

実際の出番は少ないのではないか?と不安視されていたバットマンだが、7月に入ると新たな見解が登場し、再度期待が高まることとなる。

私たちは初めて、バットマンを”犯罪者目線”で目撃する事になります。そして、彼は震えるほど恐ろしいんです。」

日本版ポスターが残念だと話題に

日本版のポスターが発表になると、すぐに「ダサい」「日本クオリティ」と不満が噴出。
史上最強の”悪カワ”ヒロインと10人の悪党たち!らしいよ。

無料スマホゲームがリリース

ハーレイ・クイン、デッドショット、エル・ディアブロを操作し、スーサイド・スクワッドの世界をいち早く体感できる無料のスマホゲームがリリースされた。コンティニューができないシステムのせいもあってか、結構すぐ飽きる内容になっている。

『ジャスティス・リーグ』からフラッシュの参戦の可能性が報じられる

公開された配役表の中に、エズラ・ミラー扮するフラッシュの名が確認されたのが7月末。なんでも、追加撮影されたシーンに登場したという。

続編制作の可能性が報じられる

8月に入り、全米公開を目前に控えると、早くも続編制作の可能性が噂された。

先行上映で批評からから不満続出

多くのファンの期待を背負い、プレス向けに先行上映がなされると、不満の声が続出。

バラエティ誌が「ジョーカーとハーレイ・クインは当たり役だが、ストーリーが雑だし無意味」と評したほか、ヴァニティ・フェア誌は「ひどい。面白くない。どうしようもない。アーティストが果敢に挑んで失敗した結果だとか、そういうダメさでもない」と記している。タイム誌に至っては「とっくに死んでる映画」とバッサリ。

Rotten Tomatoesの評価もこの時はまさかの31%と散々。これに対し、熱心なDCファンはこの評価を不当だとし同てサイトの閉鎖を訴え、1万7千人以上が署名に協力する騒動にまで発展した。

全米公開、明かされる裏事情

ついに全米公開がされると、その内容に様々な情報が飛び交うことになる。なんと、さんざん注目を浴びていたジョーカーを演じたジャレッド・レトが、撮影したシーンを大幅にカットされたと明かしたのだ。

これについて、カットされたジョーカーのシーンを利用した『別バージョン』が編集されており、今後ソフト化などの際に何らかの形で世に出るのではとの憶測が挙がっていたが、上記事ではデヴィッド・エアー監督がその存在を否定している。

ザック・スナイダーの関与が明かされる

『バットマンvsスーパーマン』でファンの批判を散々浴びさせられたザック・スナイダー監督。スーサイド・スクワッド劇中、自身が監督を務める次回作『ジャスティス・リーグ』との架け橋となるシーンを監督していた事が報じられた。

『パープル・ランボルギーニ』PVでジョーカー大登場

出番の大幅カットが話題となる最中、スクリレックスとリック・ロスによる主題歌『パープル・ランボルギーニ』のミュージックビデオが公開。ジョーカーがしっかり登場し、その姿をたっぷり拝める映像に「カッコいい!」という意見が続出した。曲の方も超イケてるね!

蓋を開けてみれば記録更新スマッシュヒットに

全米公開から3日が経しその興行収入成績が判明すると、なんだかんだで絶好調だった事実が明らかになる。
アメリカの劇場4,255館で、8月5日(金)から7日(日)の3日間に約1億3,500万ドルの興行収入を叩き出していたのだ。これは8月に公開された映画の歴代オープニング記録を更新する数字で、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が持っていた約9,400万ドルの最高記録をブッチ切りで更新。
アメリカだけでなく世界中で好調なスタートを切っている事実も明らかになった。

これにはデヴィッド・エアー監督も、「サンキューサンキューサンキュー!」と喜びのツイートをした。

ジョーカーの出番カット騒動が激化

オープニング成績が好調だったため一安心かと思いきや、めでたしめでたしとはいかない問題がまだ残っていた。ジョーカーの出番カット問題だ。

徹底した役作りでジョーカーになりきり、全身全霊を込めて役を演じたジャレッド・レトが、出番カット問題に対してその胸の内を吐露。

「撮影したシーンがたくさんカットされたことは理解してるよ。でも自分のシーンは、これまで出演した映画のなかでもお気に入りの仕事だった。狂気をにじませるシーンすべてに貢献できたと思ってるんだ。もっと(狂気を)足したいと思っていたしね。(カットされたシーンは)ジョーカーの映画を作るのに十分な量だと思うよ。
もし明日僕が死んだら、きっとスタジオは映像を公開するんじゃないかな。R指定、成人指定のシーンもあるけどね」

この騒動に怒ったファンは「予告編詐欺だ!」としてまさかの訴訟の姿勢を見せた。

「『スーサイド・スクワッド』の予告編にはお金を払いたくなるようなジョーカーのシーンが含まれていました。だから私は、ワーナーとDCが宣伝に使っていたシーンのために映画を観に行ったんです。でもそのシーンは映画にはありませんでした。予告にあったシーンを観るべくロンドンまで300マイル運転したにもかかわらず、ワーナーとDCはそのシーンを私に観せなかったのです」

「このことは裁判沙汰にします。私は払い戻しを求めたい。映画代とスコットランドからロンドンまでの燃料費160ポンド、これを請求して裁判所から叩き出された私を指さして笑って、恥をかかせるといい」

「無意味なデタラメを止めましょう。『デラックス・プレミアム・スペシャル・ディレクターズカット・ゴールド・エクステンデッド・エディション・完全版』などという無意味なものにお金を払わせないようにしましょう。劇場で観られると宣伝されたものはきちんと劇場で観られるべきだし、人々は宣伝で見たものを基準にお金を払っているのです」

出番カットについてはジョーカーだけの問題ではなかったことが、マーゴット・ロビーのインタビューで明らかになる。

 

彼女の説明によれば、各キャラクターのバックストーリーを描くフラッシュバック・シーンを撮影していたが、そのほとんどがお蔵入りになってしまったようだ。

「多分私たち、フラッシュバックの作りこみに熱を出しすぎたんですよね。特にジャレッド・レト(=ジョーカー)、彼は役に深く入り込みすぎていたから、私たちもみんな徹底的にやったの。デビッド・エアー(=監督)もキャラクター達と一緒にのめり込んでいって。
そうですね、たくさん撮影してたんですけど、結局現在と過去のストーリーラインがごっちゃになって、意味をなさなくなってしまって。

ジャレッド・レト「ファック」発言

カット騒動についての情報が飛び交うセンシティブな時期に、渦中のジャレッド・レトがワーナー・ブラザースに対して「ファック」と発言して話題となった。これは自身のバンド”30 Second To Mars”のファンイベントでの出来事。当日、『スーサイド・スクワッド』に対して良からぬ印象を語っていたジャレッドが、撮影期間中スタジオ側から趣味であるロッククライミングを禁じられていた事に対して「ファック」と発言したもの。
映画そのものに対しての発言ではなかったにせよ、時期が時期だけに「ついにジャレッドがキレた」と感じられるニュースだった。

Twitter民、『シーサイド・スクワット』と勘違い

“SUICIDE”も”SQUAD”も日本の義務教育ではあまり馴染みのない英単語であるせいか、日本人のTwitterユーザーの間で「シーサイドスクワット」というとんでもない名前間違いが広まる。これでは浜辺で筋トレするだけの映画となってしまう。すっごい平和。

ジャパン・プレミア開催 マーゴット・ロビー、ウィル・スミス、福原かれんが来日

8月25日、東京国際フォーラムでジャパン・プレミアが華々しく開催。ハーレイ・クイン役のマーゴット・ロビー、デッドショット役のウィル・スミス、そしてカタナ役の福原かれんが来日し、詰めかけたファンを沸かせた。

ウィル・スミスのために脚本が書き直されていた事が判明

役者のために脚本を書き換えるのはハリウッドのお家芸といえばそれまでだが、プロダクション途中で参加したウィル・スミスの役を立てるため、他キャラクターの出番を調整しながら脚本の書き換えが行われた事が、当初出演の予定があったシャイア・ラブーフ(『トランスフォーマー』シリーズ)の口から明かされた。

色々あったけど、世界では大ヒットです

さてここまで、映画『スーサイド・スクワッド』をめぐってTHE RIVERでお伝えしてきた大小さまざまなニュースや情報を駆け足で振り返ってみた。
批評家から不満の声が挙がったり、ジョーカーの出番カット騒動があったりと様々な苦難を経験してきた同作だが、世界公開3週間も過ぎる頃には約6億ドルという十分満足できる興行収入を記録していた事が明らかとなった。

Rotten Tomatoesでは、批評家の好意的評価が全体の26%にとどまっているのに対し、観客のスコアは全体の68%に達している。すなわち批評家は4人に1人しか満足しなかったが、10人中7人の観客はある程度満足したということだ。世界的な大ヒットは権威あるレビューの効果ではなく、ただの観客がほかの観客を巻き込んだ結果とはいえないだろうか。

公開を迎えるまで色々言われてはいたものの、観客満足度68%というのはさほど悪くはない数字と言えるだろう。対するマーベルの現時点での最新作『キャプテン・アメリカ:シビルウォー』は批評家スコアも観客スコアも90%の満足度である点と比較すると、少々心もとない部分は否めないものの、本国の批評家らもハーレイ・クインやデッドショットなどキャラクター描写には好印象を残している

果たして、日本での評判はどうなるか。世界公開から約一ヶ月、焦らしプレイを耐えぬいた日本ファンが劇場に押しかけるのはいよいよ9月10日(土)。今年は『シン・ゴジラ』と『君の名は。』といった邦画が例年に無く盛り上がっているが、負けずに『スーサイド・スクワッド』を今後も盛り上げていきたい。

というわけで、THE RIVERはこれからも『スーサイド・スクワッド』を応援し続けます!

追記:9月10日(土)ついに日本公開

日本での一般公開が開始され、THE RIVERでもライターによるピュアレビューが到着した。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。