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『スター・ウォーズ』レイの続編映画、戦後を舞台に「ジェダイとは何者か」を描く ─ ルークとの約束を果たすべくジェダイ・オーダー再建に挑むレイ

スター・ウォーズ
2023 Getty Images

ロンドンで開催された「スター・ウォーズ・セレブレーション 2023」では多数の新情報が解禁となったが、中でも最大のサプライズとなったのは3本の新作映画だ。うち、レイ役のデイジー・リドリーが復帰する新映画には多くの注目が寄せられている。

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)でスカイウォーカー・サーガを完結させたルーカスフィルムは、その後「マンダロリアン」を中心としたドラマシリーズを展開。続3部作に関連する実写作品にはまだ手をつけていなかった。

それだけに、賛否両論だった『スカイウォーカーの夜明け』から15年後を描くというこの度の新作は、ルーカスフィルムが大きなリスクに挑むことを意味している。ルーカスフィルムCEOのキャスリーン・ケネディは米IGNに対し、この続編作品がどのような内容になるかを少しだけ明かした。

『スカイウォーカーの夜明け』では、レイたちレジスタンスの奮闘によってファーストオーダーは潰えた。ケネディは新作について、「戦後の時代、ファーストオーダー後の時代」を描くと説明。ジェダイは無秩序状態にあり、「ジェダイとは何者か?何をやっている連中なのか?銀河系はどういう状態にあるのか?」といった議論がなされているような世界になっているのだという。

続三部作では、レイがジェダイとして覚醒し、ルーク・スカイウォーカーはジェダイの系譜が続いていくことを示唆した。同時代、ジェダイは既におとぎ話のような伝説の存在となっていたが、フィンやテミリ・ブラッグ(『最後のジェダイ』に登場したホウキの少年)のように、フォース感応者が他にもいることも描いている。

ケネディによれば、『スカイウォーカーの夜明け』から15年後のレイは、「本(ジェダイ聖典)やルークとの約束に基づき、ジェダイ・オーダーの再建を試みている」という。さらに、「彼女がフラッシュバックやフォースゴーストに多くの時間を費やすことになるかはわかりませんが、彼が彼女にとって象徴するものの精神は重要なものになるでしょう」とも語る。ややわかりにくい表現だが、おそらく『スカイウォーカーの夜明け』のように、ルークがフォースゴーストとして登場し、レイの仕事に助力する可能性がある、あるいはレイが思い出す修行の日々のルークが登場すると考えてもいいだろう。ということは、ヨーダやクワイ=ガン・ジンをはじめとする先人ジェダイたちが登場できる方法もありそうだ。

もしかすると、これまでファンが待望しながら見られなかった展開が、今度こそ描かれるかもしれない。例えば続三部作では、アナキン・スカイウォーカーたちがフォースゴーストとして登場し、レイに力を与える場面が期待されていたが、実際にはささやかな声の出演にとどまっていた。また、ドラマ「オビ=ワン・ケノービ」では、フォースゴースト化というジェダイ究極奥義を会得するため、オビ=ワンはもっとクワイ=ガンの霊体と共演するとも考えられていたが、リーアム・ニーソンはわずかにカメオ出演するのみだった。

さらに『スター・ウォーズ』からは、ルークやアナキンと共に「もう1人の『スター・ウォーズ』の主人公」とも言われるアソーカ・タノを描く「アソーカ」も2023年8月にデビュー予定。同シリーズでさらに人気をつけるであろうアソーカもまた、未来の世界で孤軍奮闘するレイのためにフォースゴーストとして登場する可能性もあるかもしれない。

スター・ウォーズ
2023 Getty Images

現時点であまり多く期待しすぎるのも禁物だが、せっかく続三部作のその後を改めて描くのだから、ファンが喜ぶサプライズも楽しみにしたいところ。この新作映画は「Saving Face(原題)」でアカデミー賞短編ドキュメンタリー部門に輝き、マーベル・ドラマ「ミズ・マーベル」でもエピソード監督を手掛けたシャルミーン・オベイド=チノイが監督を務める。続報に期待しよう。

Source:IGN

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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