クエンティン・タランティーノ、映画理論・批評本を米刊行 ─ 70年代作品に焦点、個人的な逸話も盛り込む

『レザボア・ボックス』(1991)『パルプ・フィクション』(1994)、『キル・ビル』シリーズをはじめ、個性的なキャラクターが繰り広げる大胆なストーリー展開で強烈な作品を生み出し続けているクエンティン・タランティーノ。鬼才の名を欲しいままにする監督が、2022年10月25日に自身の映画理論・批評を綴った書籍『Cinema Speculation』を米出版することが明らかとなった。
米Indie Wireによると、本著は若き映画ファンとしてタランティーノが観賞した、鍵となる1970年代の映画に焦点を当てた内容となるという。知的で鋭い洞察力、そして陽気でエンターテイメント性を兼ね備えたスタイルで、映画理論と批評、レポートや個人的な逸話がタランティーノ独特の切り口で綴られるとのこと。映画という芸術の最も偉大なクリエイターの一人である監督だからこそ可能な、稀有な視点で映画について執筆されていると紹介されている。
タランティーノがメガホンを取った映画で70年代のテイストが前面に押し出された作品には、『ジャッキー・ブラウン』(1997)や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)などがある。映画監督の道を志したタランティーノが大きな影響を受けた作品が取り上げられていることは間違いないだろう。
なお、『Cinema Speculation』の邦訳版の発売については未定。タランティーノ監督は、2021年6月に『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の小説版を刊行したが、現時点で邦訳版は出版されていない。よって、『Cinema Speculation』の邦訳版がリリースされるとしても、しばらく先のことになりそうだ。
『Cinema Speculation』は2022年10月25日に米国出版予定。
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Source:Indie Wire