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タランティーノ映画引退作が発表、映画評論家がテーマか ─ 今秋にも製作開始予定

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 来日記者会見
© THE RIVER

映画ファンに最も愛されるフィルムメーカーの1人であるクエンティン・タランティーノの新作にして引退作『The Movie Critic(仮題)』の製作予定が明らかになった。米The Hollywood Reporterが伝えた。

タランティーノはかねてより監督作10作目での引退意向を表明している。2019年の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は(『キル・ビル』2作を1作と数えた場合)第9作目だった。

引退作は、タランティーノ自身が執筆したオリジナル脚本『The Movie Critic』に基づくもの。これは「映画評論家」の意味で、映画批評に関する作品になると想像される。筋金入りのシネフィルであるタランティーノらしいテーマ選定で、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に続いて映画業界を描く独自のストーリーテリングに期待できそうだ。

物語の詳しいところは明らかになっていないが、1970年代後半のロサンゼルスが舞台で、1人の女性が主人公になる。The Hollywood Reporterは、同時代に活躍した実在の映画評論家ポーリン・ケイルに焦点を当てた物語になる可能性を指摘している。アメリカで最も影響力のある評論家であったケイルは好き嫌いのはっきりした辛辣な論調で知られ、フィルムメーカーたちと争うこともあった。

情報によれば、2023年秋の製作開始に向けて現在準備を進めているという。配給スタジオは未定だが、早ければ今週中にもスタジオやバイヤーに企画が持ち込まれる見込み。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のソニー・ピクチャーズが最有力候補とされている。

Source:The Hollywood Reporter

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。