タランティーノが構想していた『ルーク・ケイジ』映画版、ローレンス・フィッシュバーンを推していた

マーベル・コミックに登場するヒーロー、ルーク・ケイジをかつて映画化しようと考えていたクエンティン・タランティーノは、『マトリックス』シリーズのローレンス・フィッシュバーンを主人公のルーク・ケイジ役に考えていたようだ。ポッドキャスト番組「3 Girls, 1 Keith」にて明かした。
コミック『ルーク・ケイジ』の大ファンであるタランティーノが映画化企画を考えていたのは、1992年の映画監督デビュー作『レザボア・ドッグス』後のこと。タランティーノは、コミックオタクの友人たちと、誰がルーク・ケイジを演じるかを巡って白熱した議論を展開したという。
「ローレンス・フィッシュバーンがルーク・ケイジを演じるのに完璧な男だと思ったんです。けど、友人たち全員が、“ウェズリー・スナイプスだろう”という風に言ってきて。[中略]だから、僕は、“ローレンスこそが適役だ”と答えたら、彼らが “でも、(ローレンスは)思いっきり身体を鍛えないとけないだろ。スナイプスならもう仕上がってるぜ!”と言ってきたんです。僕は、“うるせえ!そんなの関係ねえ!全部台無しだよ!”と言い返してやったんですよ。」
ルーク・ケイジは、冤罪で服役中に超人的な力と無敵の皮膚を得て刑務所から脱獄し、悪に染められていくハーレムの街を救う黒人ヒーロー。タランティーノの映画化企画への思惑から約20年後の2016年に、Netflixオリジナルシリーズ「Marvel ルーク・ケイジ」としてドラマ化されている。同作の配信がスタートした2016年9月、タランティーノは原作コミックについて「マーベルはブラックスプロイテーション※の魂をスーパーヒーロー・コミックで描こうとしていたんです。うまくいってた、本当によく出来てましたね。だから第1号をもとに脚本を書いて、映画にしようと思ったんです」と当時の映画化への経緯を熱弁していた。ちなみに、タランティーノの友人たちが、ルーク・ケイジ役に推していたウェズリー・スナイプスは、マーベル・コミック原作の映画『ブレイド』シリーズのタイトルロールを演じている。
※1970年代のアメリカで生まれた、アフリカ系アメリカ人向けの娯楽映画のこと
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Source:The Guardian