映画10本で監督引退のタランティーノが『スター・トレック』を諦めた理由、最終作として確信できず? ─ 「度肝を抜く内容だった」と脚本家

映画監督クエンティン・タランティーノはかつて、自ら原案を務めながら『スター・トレック』映画化企画を進めていた。しかし、脚本も仕上がったという段階で監督から離脱。その理由は謎に包まれていた。
このたび、同企画で脚本執筆を任されていたマーク・L・スミスが米Colliderでタランティーノ幻の『スター・トレック』について言及。「史上最高の『スター・トレック』映画になっていた」と語りながら、タランティーノ離脱の真相を語っている。
『レヴェナント: 蘇えりし者』(2015)や『オーヴァーロード』(2018)を手がけてきたスミスは、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)の製作で忙しくしていたタランティーノから、『スター・トレック』の原案を授かり、脚本執筆に取り掛かった。共同作業は順調に進んでいたようだが、ある時からタランティーノの心境に変化が見られ始めたという。
「彼は“数”を気にし始めたんです。ご自身で数えている映画の製作本数のことです。彼が“『スター・トレック』が最後の作品なんて、自分らしくない。本当にこれで引退でいいのか”と話していたのを覚えています。それこそ、彼が乗り越えることができなかった山だったんだと思います。」
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