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DC映画『ザ・バットマン』初稿、『スーサイド・スクワッド2』草案、共に完成 ─ スースク2では「キャラ深掘り」意識

スーパーマン役をめぐるヘンリー・カヴィルの進退など、不安な知らせも飛び出すDC映画シリーズだが、クリエイターらは粛々と手を動かしている。期待の『ザ・バットマン』および『スーサイド・スクワッド』続編が、それぞれひとまずの執筆作業の区切りがついたとの知らせが入った。

『ザ・バットマン』初稿、スタジオへ提出か

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
© 2016 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. TM & © DC Comics

ケープド・クルセイダーそのものの如く、漆黒のマントに身を隠すように実態が掴みにくい『ザ・バットマン』は、脚本初稿が仕上がった段階だという。

『ザ・バットマン』は、企画当初こそベン・アフレックが脚本・監督・主演を兼任する予定だったが、2017年1月に脚本・監督を降板。その後任者には、『猿の惑星:聖戦記』(2017)などのマット・リーヴスが就任していた。

報告したのは、米The Wrapの記者アンバート・ゴンザレス氏。この人物はかねてより『ザ・バットマン』製作の情報を伝えており、ベン・アフレックとクリス・テリオが共同で執筆し、降板後にお蔵入りとなった脚本の内容にも詳しい。この幻の脚本は、デヴィッド・フィンチャー監督の『ゲーム』(1997)にインスパイアされている、デスストロークがヴィランとしてバットマンに罠を仕掛ける、といったものになっていたという。ちなみに、アニメ版『バットマン:ダークナイト・リターンズ』(2012−2013)監督など、数々のDC映像作品に携わるジェイ・オリヴァ氏はこのお蔵入りになった脚本に目を通していたといい、「今まで読んだ中でも最高の”バットマン”」で、「ベンのストーリーはカッコよくって、観客もファンもきっと大好きになったと思う」と絶賛していた。

その後任となったマット・リーヴス監督はこの脚本を棄却、ゼロから書き直しにあたっていた。リーヴス監督はこれまでに、同作についてアルフレッド・ヒッチコック監督作品の影響を受けた「ノワール風探偵映画」にしたいと語っている。

『ザ・バットマン』バットマン/ブルース・ウェイン役には『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)『ジャスティス・リーグ』(2017)のベン・アフレックが起用されるのが真っ当な流れだが、同役引退の噂が長らく囁かれていること、およびアフレックがアルコール依存症治療のためにリハビリ施設に入る関係で出演が難しくなるとの話題もある(ちなみに、この話題を報じたのも米The Wrapのアンバート・ゴンザレス氏だ)。また『ザ・バットマン』では、若き日のバットマン/ブルース・ウェインを描くとの情報も伝えられている。

『スーサイド・スクワッド』続編

スーサイド・スクワッド
SUICIDE SQUAD and all related characters and elements are trademarks of and © DC Comics. © 2016 Warner Bros. Entertainment Inc. and Ratpac-Dune Entertainment LLC. All rights reserved

同じく進展が待たれていたのが『スーサイド・スクワッド』(2016)の続編だ。マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインなど、数々の人気キャラクターの映像化で話題を呼んだ同作は続編への期待も高いが、なにせ出演者が多いため企画進行も一筋縄ではいかない。マーゴット・ロビーはハーレイ・クインのスピンオフ映画『Birds of Prey(原題)』を進行させているし、デッドショット役のウィル・スミスは先駆けて『バッドボーイズ』の第3作『Bad Boys For Life(原題)』、Netflix映画『ブライト』(2017)の続編『ブライト2(仮題)』への撮影にアサインされている。自然、『スーサイド・スクワッド2』の撮影はこれより後の開始と見られるだろう。さらにギャビン・オコナー監督とて、2018年10月からはベン・アフレック主演映画『The Has-Been(原題)』の撮影に入る予定だ。

こうした中、脚本の共同執筆を担うトッド・スタッシュウィック氏がDiscussing Filmの単独インタビューに登場、「草稿を書き終えたところで、すごく自信を持っています」と明かしている。その内容については「1作目の続編である」と認め、「それ以外は何も言えないんですが、エキサイティングなストーリーとキャラクターの深掘りを意識しました」と教えてくれている。

『スーサイド・スクワッド2』ならびに『ザ・バットマン』は共に撮影開始時期や公開予定時期も分からない。両作共に現時点で脚本の初稿や草案が仕上がった段階であるため、これよりスタジオ側の承認や調整を受けて、次第に続報が明らかになってくることだろう。

Source:Umberto Gonzalez,Discussing Film

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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