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ジュード・ロウ、『シャーロック・ホームズ』は「ロバート・ダウニーに付いていくのが仕事」 ─ 「東京コミコン2019」で『ファンタビ』役づくり語る

ジュード・ロウ「東京コミコン2019」
©THE RIVER

2019年11月22日(金)~24日(日)開催の「東京コミコン2019」(幕張メッセ)3日目のオープニングには、『ファンタスティック・ビースト』ダンブルドア役や『キャプテン・マーベル』(2019)ヨン=ロッグ役で知られるジュード・ロウが登場した。

司会進行を担当したのは杉山すぴ豊とフリーアナウンサーの宇垣美里。宇垣に呼び込まれて、ジュードは大きく手を振りながら、優しい笑顔をたたえながら登場。ステージは開始予定から30分遅れて午前10時30分からの開始となったが、舞台上にジュードの姿が見えるや、ステージエリアの外まで広がった観客からは大きな歓声が巻き起こった。


ジュード・ロウ「東京コミコン2019」
©THE RIVER

宇垣の「東京コミコンはいかがですか?」との質問に、ジュードは「素晴らしいですね」と一言。日本のファンに対しては、「ここ数日でとても大勢の方にお会いしましたが、みなさん非常に熱心で、真摯で、丁寧。僕の映画をサポートしていただき、ありがとうございます。長い間、いろんな映画を観てくださっていて嬉しいです」と語った。「この後もみなさんにお会いできるのを楽しみにしています」。

『ハリー・ポッター』魔法ワールドを描く『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2019)で、ジュードは若き日のアルバス・ダンブルドア役を演じている。その役づくりについて、ジュードは「どんな映画であれ、脚本を読むことが役づくり」だと話した。

「自分に求められているものを手にしたい。どんな映画であれ、どんな役柄であれ、背景はどうなっているのか、人物はどうなのかということを想像する。イマジネーションを働かせるんです。僕にアドバイスできることがあるとしたら、それは“監督の指示に従いなさい”ということ。脚本通りに演じてほしいと言われることもあるし、自由に想像を広げることもあります。」

この答えが通訳されている途中、ジュードは泣いている赤ちゃんを客席に発見し、笑顔で手を振っていた。そして通訳が終わると、ジュードは役づくりについての回答を続ける。「できることには限界があります。想像力には限界があるし、学習しても身につけられないことはある。それでも『ヤング・ポープ』の教皇役、『キャプテン・マーベル』のエイリアンであるヨン=ロッグ役は、それぞれどういうものかを想像して演じなければいけません」。

ジュード・ロウ「東京コミコン2019」
©THE RIVER

『キャプテン・マーベル』のヨン=ロッグ役は、思わぬ仕掛けによって観客を驚かせる役どころだ。そんな役柄を演じるにあたっても、役づくりのプロセスに大きな違いはないようだ。「どういう存在なのか、どういう人物なのかを自分の中で構築していって、“一見良い人が実は…”という展開をシンプルに演じるんです。なるべく観客に信頼してもらって、ツイストを成功させるんですよ」。

ちなみにジュードは、「マーベル映画にはいつも秘密がたくさんあるものだから」と一言。出演オファーを受けた際、マーベルのチームやライアン・フレック&アンナ・ボーデン監督からストーリーや役柄の説明を受けたというが、「あまりにも複雑でした」と振り返った。もともと歴史あるコミックの登場人物だったこともあり、「とにかく自分の力を信じて脚本を待ち、いろんなことを受け入れていきました」と話している。

ジュード・ロウ「東京コミコン2019」
©THE RIVER

ジュード・ロウといえば、ロバート・ダウニー・Jr.主演『シャーロック・ホームズ』シリーズのワトソン役でもおなじみ。宇垣が「どうやってあんなにセクシーなワトソンを…」と言うや、ジュードは大きく笑ってみせた。「僕たちが作った映画は2本ですが、アーサー・コナン・ドイルは小説をすごくたくさん書いていて、参考にできるワトソンの物語はたくさんあります」。映画化にあたっては、原作に回帰し、ホームズとワトソンの冒険を「チャレンジングに」演じることが目的だったという。「僕の仕事はロバート・ダウニーについていくこと。彼は非常にフィジカルな俳優なので、そこに合わせていかなくてはいけないんです」。

今後、ジュードは『ファンタスティック・ビースト3(仮題)』の撮影に参加予定。「来年(2020年)3月に始まって、夏までには終わります」。また、これから演じたい役柄について尋ねられると「いろんな映画で、いろんな役柄をやるのが好きなんです」と答えた。「マーベルや『シャーロック・ホームズ』、『ファンタスティック・ビースト』みたいな大作に出るのも好きだし、来年はショーン・ダーキン監督の『The Nest(原題)』という、家族の危機を描いた作品もありますが、そういう規模の小さい映画も楽しいんです」。

ジュード・ロウ「東京コミコン2019」
©THE RIVER

ちなみにジュードは『ガタカ』(1997)や『A.I.』(2000)、『ロード・トゥ・パーディション』(2002)、『スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー』(2004)など、キャリアの初期からSF映画やコミック原作映画に多数出演してきた。「僕はSFの大ファンだし、小さいことからコミックやグラフィック・ノベルも大好き。SFとは、将来どんなことをありうるのかを今の視点で見つめるようなものだと思うし、将来の姿を通して、現在を見ているようなものだとも思いますね」。

最後にジュードは、「日本に来るようになって15年くらい経ちますし、家族と来ることもあれば、一人で来ることもあって、素晴らしい旅をさせてもらっています」と語った。「あちこち見て回るのは楽しいし、食事も良いし、文化も素晴らしい。いつもすごく親切に歓迎してくださり、ありがとうございます。また来られることを楽しみにしています」。ステージからの去り際には、会場いっぱいに大きく手を振り、両手を高く掲げてみせた。

ギャラリー

「東京コミコン 2019」開催概要

会期 2019 年 11 月 22 日(金)~11 月 24 日(日)
※11 月 22 日(金)12:00~20:00
※11 月 23 日(土)10:00~20:00
※11 月 24 日(日)10:00~18:00
会場 幕張メッセ 9・10・11 ホール (〒261-0023 千葉県千葉市美浜区中瀬 2-1)

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。ビリー・アイリッシュのライブに行きたい。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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