【書き起こしレポート】今度の『バンブルビー』は喋るぞ ─ 「東京コミコン2018」で『トランスフォーマー』玄田哲章が熱弁

2018 年11月30日(金)~12月2日(日)開催の「東京コミコン2018」(幕張メッセ)2日目は、映画『バンブルビー』トランスフォーマー・スペシャルトークイベントが開催され、『トランスフォーマー』歴代のアニメ・映画シリーズでコンボイやオプティマス・プライムの声を務めた”レジェンド”玄田哲章が登場。最新作『バンブルビー』について語った。
オプティマス・プライム続投!玄田哲章が登場
「トランスフォーム!」との雄叫びと共に登場した玄田哲章は、ジャケットの下のバンブルビーTシャツを誇らしげに見せつけ、「みんな、こんにちは!玄田哲章です。今日は、私じゃなくて、バンブルビーを応援にやって参りました」とあいさつ。

ここからは、玄田哲章の言葉を全文書き起こしでお届けする。(司会の伊藤さとりによる問いかけ文は簡略化。)
──この光景、すごくないですか?
いやー、ビックリしました!いやー、今日楽しみですね、これからね。
──東京コミコンは初参戦?
はい!そうです。
──コンボイ、オプティマス・プライムの声を演じ続けて、早34年!
34年。歳とりました!

──そのバンブルビーTシャツは、本社パラマウントからサンディエゴのコミコンでの限定Tシャツをプレゼントされた?
そうなんですよ。あの、今日はあるんですか?皆さん。
── …。黙らせて頂きました(笑)。
えぇっ。(笑)
──今日はゆっくりお話を伺っていきますね。宜しくお願いします。
宜しくお願いします。
──玄田哲章さん、どうぞお座りください。
『トランスフォーマー』実写版、「玄田哲章さんの声じゃなきゃ嫌だ!」という声が挙がっていました。何度も話されていると思いますが、実写版が製作される当時、玄田哲章さん決め込みではなかったというのは本当?
本当ですよ。あのー、まずアニメから入りまして、実写版というのがまず考えられなくて。それが今度実現するっていうんで。あー、トランスフォーマーの実写版か、って思って。そうすると誰がやるのかなって思ってね。もちろん僕はやりたかったんですけど、それが、オーディションがあるという…。じゃあ是非参加させてくれと、いうことで、オーディションテープとを撮りました。えぇ。
それでね。なおかつですね、日本のファンの皆さんがですね、オプティマスは玄田哲章じゃないと観に行かないとか、すごい応援してくださって、そのおかげで無事決まりました。本当に嬉しかったです。皆さんのおかげです。ありがとうございます。

──本家ハリウッドから他の仕事でも呼ばれたそうですが?
実はね、なんかそういう話もあったんですよ。あのー、アメリカに来ないかと。で、あなたの声で、なんかこう、ビジネスやりたいと、いうことでお話があったんですけど、えっと、玄田は英語ができるかと、いう話がありまして。もうちょっとこの歳でまた英会話始めるっていうのもしんどかったもんですから。いや、人間やろうと思えば何でも出来るんですけど。いや、ちょっとね、向こうの生活もちょっと自信なかったんで、その話はお断りしました。
──アーノルド・シュワルツェネッガー初め名だたる役を務めてらっしゃいますから、これからもその声で私達に夢を届けてくださいね。
今後共がんばりますので、応援宜しくお願い申し上げます。
──ちなみに、『バンブルビー』オプティマス・プライムは続投決定でいいんですよね?
いいんです!出ています!

──やっぱり『トランスフォーマー』シリーズは玄田哲章さんですよね!(会場拍手)
ありがとうーっす!
──『バンブルビー』では、シリーズの監督を務めていたマイケル・ベイからトラヴィス・ナイト監督にバトンタッチしています。初の実写映画監督デビュー。
(メイキング風景や製作者インタビューを収めた最新の映像が上映。この映像はマスコミも撮影厳禁の初出し映像となった。)

ワクワクするねぇ。これは絶対劇場で観たいね。
──『バンブルビー』は、2007年の『トランスフォーマー』1作目の20年前、1987年が舞台。バンブルビーがサムと出会う以前の物語。これまで語られることのなかったエピソードが綴られます。
どこまで僕言っちゃっていいの?
──玄田哲章さんは、既に吹替を入れた?
入れました。完成されたものじゃないんですけど、映像は。声はちゃんと入れました。完成版、観たいんですけどね。観れないんです。残念ながら。
──チラっと言えるとしたら、映画はどんな感じ?
映画『バンブルビー』と書いてあるようにですね、このバンブルビーと主役の少女チャーリー。この2人の、とっても、良い…、うーん、何ていうのかな。あのー、表現的には、バンブルビーがロボットじゃないんじゃないかっていうくらいの、もう、近い存在。人間と近い存在。愛らしくて可愛くて、お茶目で、すごいその、交流があるんですね、2人がね。この2人の物語というかね。とっても皆さん、感動すると思います、えぇ。素晴らしいです。

──吹替はどのように行った?
薄暗い、白黒のよく見えない中で、一生懸命やりました。
──『バンブルビー』にはオプティマス・プライムの出番も?
まあ、ありますよ?しっかり。うーん言いたいんだけどね、言いたんだけどここまで。とにかく、出ています。
(ここで『バンブルビー』予告編を上映。)
いいねぇ!このトランスフォームがね、ガンガンガンガンやるんだよ。これがもう…、すごいね。これがもう、本当に数多く出てくるんで、もう笑っちゃいますよ、えぇ。可愛くて。これでまたドラマもあるしね。楽しめますよ、これは!
(更なるゲストとしてバンブルビーがステージに登場。)

おお!バンブルビー!あー、相変わらず可愛いなあ。元気?なんか喋れよ、お前。え?握手ね。元気そうだね。しばらく、しばらく。相変わらず、いいねぇ。やっぱり黄色が似合うね。
──バンブルビーと生での対面は初めて?
初めてですよ。いやー、嬉しいなぁ、今日は。
バンブルビー「ところでオプティマス・プライム、今回のバンブルビーって話せるの?」
喋ってんの!?えぇ?喋れんの?
(バンブルビー、電子音を出して誤魔化す)
何?何?何こいつ、しゃべっ…たよねぇ?

──バンブルビーって今作で喋れるんですかね?
お、おい!喋ったね、今!おかしいねぇー。(劇場で)確かめるしかないねぇ。
(前売り特典の付いたムビチケの紹介。ムビチケオンラインで購入すると、玄田さんのオリジナル・ボイス付き、オプティマス兄貴からの励ましボイスメッセージが聴き放題になるという。)
──どんな感じなんですか?
(オプティマスの声で)”私はオプティマス・プライム。これから皆に、私から勇気をあげます!”こういうことをね、いろいろ喋ってます。
バンブルビー「劇場で待ってるよ!」
おぁ!?喋った!な、何?何こいつ!喋れんじゃん!おかしいなぁ。

──予告編にオプティマスが登場するが、本編にもしっかり出てるんですよね?
しっかり出てます(笑)。
──詳しくは話せないと思いますけども…。
まぁ、ね。「てんてん(・・・)」なところもありますけど、まぁ主役はバンブルビーです。
──玄田さんにとってのバンブルビーのイメージは?
そうですね、あの、やっぱり可愛いですね。うん。とにかく可愛い。今回もですね、いつもはカマロだったんですけどね、今回はフォルクスワーゲン。これがまた、めっちゃめちゃカッコいいんですよ。可愛いし。愛嬌があって。これはもう是非観て欲しい。もうね、あの少女との対話でもね、これ大変だったんじゃないかって思うくらい、もう全然、全然リアルにね。普通にお話してるんですよ。だからこれはもう、是非皆さん劇場で楽しんで頂きたいなと思います。
(ここで、少女チャーリーを演じた18歳の若手女優ヘイリー・スタインフェルドから日本への特別メッセージが上映される)
あー、可愛いねぇ、チャーリー。本当にね、目を引くというかね、画面からいっぱね、これから楽しみな女優さんですよね。
──『バンブルビー』の注目点は?
どこまで言ったら良いのかわかりませんけれども。もちろん!この、バンブルビーと少女の愛。愛というか関わり方なんですけど、これが本っ当によく出来てて、もう…僕が観てて、すごく切なくなったり、楽しくなったり、もういろんな要素が詰め込まれて、こんな『トランスフォーマー』が今まであったのかというくらい、楽しい作品になっていますんで。
やっぱり監督も変わったしね。監督の目の付け所というか、その視点に立ってみても、すごく今回分かりやすいです。過去はちょっと一回観ただけではちょっと分かんない箇所もあったんですけど、今回すごく分かりやすくて、とても感動的な映画になっています。是非楽しんで頂きたいと思います。

──これまでバンブルビーの声は分からなかったが?
実はですね。今回のこの映画で、なぜバンブルビーが声を失ったのか、その謎が明かされます。これはバンブルビーファンにとっては非常に興味深いことと思いますので、楽しみにしていてください。
ステージは時間となり、玄田はバンブルビーが持ち寄ったタカラトミー製の新作おもちゃ「パワーチャージ バンブルビー」を手に持って写真撮影。ステージ脇におもちゃを取りに走るバンブルビーの姿を見て、玄田は「はっはっは、可愛いねぇ」と笑う。

最後にメッセージを求められると、「今日は本当にこんなに大勢の方に集まっていただいてありがとうございます。色々なことを喋りましたけど、とにかく3月。劇場にお集まり頂き、本当に面白い映画ですかえら、楽しんで。また、大いに笑って、泣いて頂きたいと思います」と挨拶し、「頼むよ!」と雄叫びを上げた。「是非!劇場へ!お願いします!」
ギャラリー






















映画『バンブルビー』は、2019年3月22日(金)公開。
『バンブルビー』公式サイト:https://bumblebeemovie.jp/
「東京コミコン2018」開催概要
会期:
2018年11月30日(金)12:00~19:00
2018年12月1日(土)10:00~19:00
2018年12月2日(日)10:00~18:00
会場:幕張メッセ国際展示場9・10・11ホール
チケット情報
前売入場券
※チケットぴあ、ローソンチケット、イープラスの3社で発売
発売:2018年9月1日(土)10:00~2018年11月29日(木)まで
11月30日(金):一般2,800円(税込)中高生2,200円(税込)
12月1日(土)、2日(日):一般3,200円(税込)中高生2,200円(税込)
詳細につきましては、オフィシャルサイトにて後日発表となります。
※英語でのご案内、海外在住の方はこちらのサイトをご利用いただけます。
Tickets for English Speaking persons and non-residents are available at:http://hollycontokyo.com/
当日入場券
※チケットぴあで発売
発売:2018年11月30日(金)0:00~
一般3,500円(税込)中高生2,500円(税込)
詳細につきましては、オフィシャルサイトにて後日発表となります。
「東京コミコン 2018」公式サイト:http://tokyocomiccon.jp/