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ヘイデン・クリステンセン「ダース・ベイダーにはずっとアナキンの心が残っていた」 ─ 『東京コミコン2022』で胸アツ『スター・ウォーズ』トーク

東京コミコン2022 ヘイデン・クリステンセン ダニエル・ローガン ステージ

『東京コミコン2022』はいよいよ最終日を迎えた。11月27日のオープニング・ステージには、『スター・ウォーズ』アナキン・スカイウォーカー/ダース・ベイダー役で知られるヘイデン・クリステンセン、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』でボバ・フェットの幼少期を演じたダニエル・ローガンが登場。朝の幕張メッセに多くのファンが詰めかけた。

東京コミコン2022 ヘイデン・クリステンセン ダニエル・ローガン ステージ

ヘイデン・クリステンセン&ダニエル・ローガン、幕張メッセに登場

ヘイデンとダニエルは2人揃ってステージに登場。MC陣と握手を交わし、ダニエルは「おはようございます!東京コミコン!」と、ヘイデンは「こんにちは(日本語)、お会いできてうれしいです」と挨拶した。

ヘイデンが「とても素晴らしい。東京に戻ってこれて本当に嬉しいです。東京に初めて来たのは20年前。、日本の人々や文化にすぐさま魅了されました」と語ると、ダニエルは「僕は東京コミコンアンバサダーということで、毎年来ています。日本が、日本のみなさんが、東京コミコンが大好きです」とハツラツとした笑顔を見せた。

世界中のイベントを経験するヘイデンは、日本のファンの印象について「世界最高のファンだと思います」と笑顔。「お会いできて、一緒に写真を撮れてうれしい。ファンのみなさんと繋がれることに心温まる思いです。ここに来てくださり、一緒に過ごしてくださってありがとうございます」。

ここでMCより、もう少しステージ中央に寄ってくださいと促されると、ヘイデンは「明るい方にね、僕たちは“闇”にひかれるから」と、ダークサイドのパワーを仄かして会場を笑わせた。

東京コミコン2022 ヘイデン・クリステンセン ダニエル・ローガン ステージ

それぞれの役を語る

ドラマ「オビ・ワン=ケノービ」でダース・ベイダー役を再演したことについて尋ねられると、ヘイデンは「最高でした。『スター・ウォーズ』に戻って、この役柄に再び戻れて、友人のユアン・マクレガーとも再び共演できて、素晴らしいデボラ・チョウ監督とも仕事ができて。衣装をまた着られたことにも感激しました」と語った。

さらに前回演じた際からの時間の経過や心境の変化、アプローチの変化について尋ねられると、「自分自身が成長し、進化しました」と実感を話す。「20年が経ちましたね。人間として成長したし、それが演技にも表れ、演技も成長できたと思います。20年前に演じた役柄を、また自分の人生のこの時点で改めて演じられるなんて、本当に特別な体験です」。

ダニエル・ローガンが演じたボバ・フェットの物語は、ドラマ「マンダロリアン」に続くこととなった。ボバが人気である理由は何かと尋ねられたダニエルは、「たくさんのファンに愛されたキャラクターです。最初に登場した時はあまり出番がなかったので、皆さんがキャラクターのバックストーリーを作ってくださって、キャラクターが活きいきとした。そのおかげで、僕の大きなオデコが『エピソード2』に出たんです」と話した。

さらにダニエルは、「彼はジェダイのことは好きじゃない。単純に、ジェダイに父を殺されたんだから」と語る。「将来的には『帝国の逆襲』でダース・ベイダーの側につく。ダースはかっこいいから。彼は、ジェダイよりダースやシスのほうが好きだと思いますよ」。

MCから会場の観客に「ジェダイになりたい方は拍手」「シスになりたい方は拍手」と声がかけられると、ヘイデンが目前にいることもあり、やはりシス時には大きな拍手が上がった。これを聞いたヘイデンは「ダークサイドにおいで(Come join the dark side)」とニヤリ。続いてダニエルも「寿司も振る舞うから(They have sushi)」と暗黒面へ勧誘した。

東京コミコン2022 ヘイデン・クリステンセン ダニエル・ローガン ステージ

アナキン・スカイウォーカーからダース・ベイダーへの変化

ドラマ「オビ=ワン・ケノービ」で数年ぶりにオビ=ワン役ユアン・マクレガーと再会した際の心境について、ヘイデンは「古い友人たちと久しぶりに再会できるのは嬉しいです。この役柄を演じられたこと、ライトセーバーを再び振ることができたことも。再び繋がれて、本当によかったです」とかつての師との交友を語る。

アナキンとダース・ベイダーの違いについては、「最も大きな違いはフィジカリティ、体格や声の聞こえ方ですね」とコメント。「精神面の変化も大きいです。彼はオーダー66以前、彼の肉体が変化してダース・ベイダーのスーツを着るようになる前からダース・ベイダーとなっている。そこで大きな思想の変化があり、世界の見方が、銀河の見方が変わったんです」。

また、アナキンからダース・ベイダーに変化していくグラデーションが印象的だったが、衣装の変化はバランスの取り方に影響を与えたか?との質問には「ジョージ(・ルーカス)が作り上げたダークサイドは完璧でした。アナキンの変化は衣装やグローブにもさりげなく表現されています。『エピソード2』から『エピソード3』の間にも少しダークになっていて、ダース・ベイダーらしさが仄めかされています。。それが大きな変化の予兆になっているのです。たくさんの人々がアナキンの変化に関わり、素晴らしい仕事をしてくださいました」と話した。

東京コミコン2022 ヘイデン・クリステンセン ダニエル・ローガン ステージ

『エピソード2/クローンの攻撃』で幼きボバ・フェットを演じたダニエル・ローガンには当時、いきなり父親(ジャンゴ・フェット)の首が目の前で切り落とされるという衝撃シーンが用意されていた。最初にこの展開を聞かされた時はどう思ったか?との質問に、ダニエルは一言「Great!」と笑いを誘い、「面白いことに、『スター・ウォーズ』のキャラクターには、親が1人だったり、親がいないというキャラクターが多い」と見解。アナキンも父親がいない設定なので、ヘイデンの方を見ながら「そこは共通点だよね」と語りかけ、「僕が新しいボバ・フェットになって、首切りがまた起こるかも」と続けた。

しかし、その首切りシーンが物語に重要な影響を与えることになったと返されると、ダニエルは「ジョージ・ルーカスは素晴らしいフィルムメーカーで、脚本を全員に渡さないから、フルストーリーはわからないままなんです。だから自分の父親の首が切られるというのは知らなかったんですよ」との裏話を明かす。

「プレミアで皆さんと一緒に見て初めて知ったんです。そこでやっと理解したんです。“なるほど、だから僕はヘルメットを拾って、頭につけるシーンを撮ったのか!”ってね。観るまで全くわかりませんでした。僕にとってもシークレットでサプライズだったんです。だから映画館で1人で興奮してましたよ。だって、今や自分が銀河最悪のバウンティ・ハンターになったんだから!」

同シーンでヤング・ボバが拾い上げたヘルメットは重かった?との質問には「そんなことはないですけど、“まだ頭は入っていたのか”とよく聞かれます。もう一度『クローンの攻撃』を観直してみてください。頭が外れ、そこから影が動くのが確認できると思います。そこまで細かいんですよ」と解説した。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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