メタリカのジェイムズ・ヘットフィールド、映画『テッド・バンディ』に出演 ─ 猟奇殺人犯に詰め寄る警官役で凄みきかせる

ヘヴィメタルの最高峰メタリカ(Metallica)のフロントマンであるジェイムズ・ヘットフィールドが、映画『テッド・バンディ』に出演している。実在した有名な連続殺人鬼テッド・バンディを描く、ザック・エフロン主演の話題作だ。
ジェイムズの役どころは、スピード違反でザック・エフロン演じるテッド・バンディを捕まえるユタ州の警察官。不審なビートル(実際にバンディが愛用していた車)を見つけたヘイワード巡査は、その車を止め職務質問を行い、運転手を外に出し、手錠をはめて警察署へ。後に車からは犯行に使用されたであろうバールやロープなどが見つかり、巡査の冴え切った勘は猟奇的殺人鬼テッド・バンディ逮捕に繋がる大きな一手となる。
劇中でのジェイムズは凄みをきかせた表情でテッドに詰め寄り、被害者の面通しにも頼もしく同席。史実でも一番のキーパーソンであろうボブ・ヘイワード巡査を堂々と演じ抜いている。

監督のジャー・バリンジャーは、以前メタリカを題材にしたドキュメンタリー、『メタリカ:真実の瞬間』(2004)のメガホンを取っている。その時の縁もあるのか、監督は「ボブ・ヘイワード巡査本人の写真を初めて見た時、”ジェイムズ・ヘットフィールドのぽっちゃり版だな“と思って」と笑いながら話す。
「数年前に“役者はどう?”と聞いたら、興味はあるけど挑戦したことはないと言っていたんです。だから早速、彼に電話をして映画に出ないかと尋ねたら、すぐに話に乗ってきてくれました。それ程大きくない役だから、撮影は2~3日で済むし、このくらいの役なら挑戦できると思ったらしい。すばらしい演技を見せてくれたし、メタリカのリードボーカルが撮影現場にいるというだけで、みんなも興奮気味でしたよ。」
1970年代アメリカ、30人以上の女性を惨殺したとされるテッド・バンディ。IQ160の頭脳と美しい容姿で、司法・メディアを翻弄し、“シリアルキラー”の語源になった稀代の殺人鬼だ。女性からは恐怖の対象でしかないはずだが、刑務所には連日多くのファンレターが寄せられるなど、魅惑的なカリスマ性も持ち合わせていた。3度死刑判決を受けるものの、無罪を主張。法律を学んでいた彼は、ついには自らが弁護人となり法廷で徹底抗弁を繰り広げている。
本作では、世界を震撼させた殺人犯の裏側へと迫ると共に、バンディの長年の恋人の視点を通して善人としての姿を描き、観客を予測不可能な迷宮に誘い込んでいく。ヘヴィメタルの帝王とカリスマ的猟奇殺人鬼の対決も見逃せない。
映画『テッド・バンディ』は2019年12月20日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー。
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