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クリストファー・ノーラン、新作『テネット』で映画の限界、SFの限界に挑む ─ アーロン・テイラー=ジョンソンが証言、念願の出演喜ぶ

[左]Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/14616062357/ [右]Photo by Richard Goldschmidt https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Christopher_Nolan,_London,_2013.jpg Remixed by THE RIVER

『ダークナイト』3部作や『インターステラー』(2014)などで知られる映画監督クリストファー・ノーランは、新作映画『テネット(原題:TENET)』で、またも映画の限界に挑戦しているという。本作に出演している、『キック・アス』シリーズや『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)のアーロン・テイラー=ジョンソンが米Colliderにて証言した。

「クリストファー・ノーラン作品が大好き」だというアーロンは、これまでノーラン監督作品に出演する可能性があると知るや、「まっさきに“出させてください”と手を挙げていました」と振り返る。いよいよ念願かなっての出演となり、「本当に恵まれているし、運がよかった」と述べているのだ。

ノーランとの仕事はレジェンドとの仕事。彼のマインドがどんなふうに働いているのか、じっと観察できるということが重要なんです。フィルムメーカーとして彼は素晴らしいし、彼が作ってきた映画はまさにずば抜けていますよね。(映画製作のために)出資も惜しまない。彼はまさしく映画の限界に挑戦しているし、ハイ・コンセプト(編注:映画の内容をわかりやすく説明できるシンプルな企画のこと)や、SFのコンセプトの限界を拡張しようとしています。そして(作品の)映画的側面も並外れているんです。一緒にいられること、あの作品に出られることが本当に光栄だし、うれしく思います。」

タイトルの「テネット(Tenet)」とは「教義・信条」を意味する言葉で、ノーランは「国際スパイが世界を股にかける大作アクション」を自ら執筆したとのこと。「革新的ブロックバスター映画」「世界をめぐる冒険映画」、そして「時間の連続性」をめぐる物語だとも伝えられてきたが、依然として詳細は謎のままだ。今回、アーロンも「言えることはまったくありません」と話している。

なおアーロンは、俳優陣とのコラボレーションも大いに楽しんでいる模様。『トワイライト』シリーズや『グッド・タイム』(2017)などのロバート・パティンソンについては「鮮やかで素晴らしい。共演はとても楽しいです」と語り、『ブラック・クランズマン』(2018)の新鋭ジョン・デヴィッド・ワシントンには「驚異的、見事、すごい、本物。彼はスターになりますよ」と賛辞を惜しまなかった。

そのほか本作には、『コードネームU.N.C.L.E.』(2015)『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)のエリザベス・デビッキ、ノーラン作品常連のマイケル・ケイン、『ダンケルク』から続投のケネス・ブラナー、『ボビー』(1973)のディンプル・カパディア、『ハリー・ポッター』フラー・デラクール役のクレマンス・ポエジーが出演。撮影監督は『インターステラー』『ダンケルク』に続いてホイテ・ヴァン・ホイテマ、編集は『ヘレディタリー/継承』(2018)ジェニファー・レイム、音楽は『ブラックパンサー』(2018)の注目株ルドウィグ・ゴランソンが務める。

映画『テネット(邦題未定、原題:Tenet)』は2020年7月17日に米国公開予定

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Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。