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『ジャスティス・リーグ』脚本家、なぜ『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』に参加したのか ─ 「大作は2度と書かないと思っていた」

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
©2020 & TM Lucasfilm

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けの脚本家が発表された時、クレジットにこだわる映画ファンならば、きっと何らかの反応を示したことだろう。監督のJ・J・エイブラムスとともに脚本の執筆にあたったのは、『アルゴ』(2012)や『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)、『ジャスティス・リーグ』(2017)のクリス・テリオだったのである。

あまりにも意外な人選だった。しかも、J・Jとテリオは今回が初タッグ。『アルゴ』の大ファンだったJ・Jは、テリオの執筆した未発表のポリティカル・スリラーを読んで感銘を受け、本作のパートナーに選んだのだ。「執筆に力強さと効率、知性がある。疑問を感じながらページをめくると、そこに自分の疑問が書いてあるんです。しかもウィットに富んでいて、教養もあり、とても引き込まれました」。米Rolling StoneにてJ・Jはそう語る。

ところがテリオ自身は、『バットマン vs スーパーマン』『ジャスティス・リーグ』という大作シリーズ映画を手がけた経験から、「大作に関わることは2度とないと思っていました」と話している。発言の背景には必要以上に踏み込まないまま、テリオは『スカイウォーカーの夜明け』の製作を振り返った。すると、そこからはおのずと背景が浮かび上がってきて……。

「ちょっとしたポリティカル・スリラーを読んで、J・Jが僕を呼んでくれたんです。(当時は)脚本家としてのキャリアをどんなふうに始めたか、というところに戻っていたんですよ。そしたら『スター・ウォーズ』の話が来たんですが、(以前の仕事とは)やりかたがまっっったく違いましたね。非常に協力的で、プロデューサーのおかげですが、全員が同じ映画を作ることができたと思います。これほどの規模の映画だと、必ずしも簡単なことではないんですよ。スタジオが作りたい映画と、プロデューサーが作りたい映画と、監督が作りたい映画が違ったりする。脚本家が作りたいのも、また違う映画だったりして。」

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』© 2016 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. TM & © DC Comics

『スカイウォーカーの夜明け』を製作する体験は、テリオにとって『アルゴ』に非常に似ていたという。「(あの作品では)全員が同じ映画を作っていた。すべての決断にみんなが苦しんでいたし、それが楽しかったんです」。そして、今回の製作そのものについては「いろんな意味で小規模映画のようだった」と振り返っている。

「信じられないと思われるでしょうが、実際に創作の輪がすごく小さかった。インディペンデント映画を作っているように、誰もが感じていました。実際のスケールや、この映画が世界で公開されることを思うとクレイジーですよね。リック・カーターとケヴィン・ジェンキンス(美術監督)、ILMのロジャー・ガイエット(視覚効果スーパーバイザー)、ミシェル・レイワンとキャスリーン・ケネディ(プロデューサー)、それからマイケル・カプラン(衣裳)と、クリーチャー担当のニール・スキャンラン。クリエイターたちが小さい部屋に入り、協力し合い、互いに挑戦し合って、議論して、良い時も悪い時も、アーティスティックな作業とともに過ごしていました。」

この作業は、どうやら作品のみならず、テリオ自身にも非常にポジティブな効果をもたらしたようだ。やはり多くは語らないながらも、「とても元気づけられました。大作映画をそうやって作るのは、決して簡単なことじゃないから」と述べているのだ。「J・Jやキャスリーンのようなレベルの人たちが、こういう作り方をしているのは本当に刺激的でした」。

J・Jが高く評価した、そして『アルゴ』や『バットマン vs スーパーマン』にも見られたテリオの筆力と教養は、『スター・ウォーズ』という映画史に残るシリーズにどのような爪跡を残したのか。一度は「大作に関わることは2度とない」とまで考えていたテリオの新たな戦いを、ぜひ目に焼き付けてほしい。

映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2019年12月20日(金)より公開中

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Source: Rolling Stone

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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