『トランスフォーマー/ONE』は実写映画の直接的な前日譚ではない

『トランスフォーマー』シリーズ最新作として2024年日本公開予定の3DCGアニメーション『トランスフォーマー/ONE』は、まだ変形能力を得る前の、若き日々のオプティマスプライムやメガトロンたちが描かれる。これは今までに展開された『トランスフォーマー』の実写映画に連なるものなのだろうか?それとも、独自の物語なのだろうか?
早速ややこしいのだが、監督のジョシュ・クーリーは、「答えは、その全てにイエスです」と米Comicbook.comに答えている。
『トランスフォーマー』の実写映画は、これまでマイケル・ベイ版が全5作公開された後に、時系列を過去に戻して『バンブルビー』(2018)と『トランスフォーマー/ビースト覚醒』(2023)が公開。この2作はマイケル・ベイ版(いわゆるベイバース)と同じ世界観とされているが、一部で設定が噛み合わないところもある。
「ハスブロからは、トランスフォーマーの全ての歴史のバイブルを与えてもらいました」とクーリー監督。「おそらくご存じであるように、膨大な量です。こんなに深いものだとは知らなかった、と思いました。まるでトールキン(=『指輪物語』『ホビットの冒険』著者)並のスケールです」。
トランスフォーマーの物語には「様々なバリエーションがある」中で、今作では「オリジンに立ち返っています」というクーリー。「もちろん、トランスフォーマーの伝承に忠実でもあります。それでいて、これまでスクリーンで見たことのないものになっています」と話している。
実際のところは、「これまでの実写版の直接的なプリクエルというわけではないのですが、確かに独自の物語にもなっています」との回答。おそらく現在『トランスフォーマー』映画シリーズの作品は、(『バンブルビー』や『ビースト覚醒』がそうであったように)緩やかな繋がりを保っているのだろう。お馴染みのキャラクターたちが描かれるが、一応は独自の作品と見るのが良さそうだ。
『トランスフォーマー/ONE』 は、若かりしオプティマスプライムとメガトロンが登場。トランスフォーマーの変形の起源、シリーズ史上最初にして最大の激戦、サイバトロン星の戦いが描かれる。若かりしオプティマスプライムの声を担当するのは、『マイティ・ソー』「アベンジャーズ」シリーズや最新作『マッドマックス:フュリオサ』の公開が控えるクリス・ヘムズワース。またメガトロンの声はブライアン・タイリー・ヘンリー(『ゴジラ×コング 新たなる帝国』)、エリータ-1役は、「アベンジャーズ」シリーズや『ブラック・ウィドウ』のスカーレット・ヨハンソンが担当。また監督は大ヒットシリーズ『トイ・ストーリー4』のジョシュ・クーリーが務め、若かりしトランスフォーマーたちの友情を熱く演出する。
『トランスフォーマー/ONE』は2024年日本公開。
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Source:Comicbook.com