『トランスフォーマー』Pに「ビーストウォーズ」日本人気を知ってるか聞いてみた ─ 『ビースト覚醒』独占スクープたっぷり単独インタビュー

──ファンの多くは、本作がマイケル・ベイ版からのリブートなのかどうかを気にしています。実際のところ、どうなっていますか？

『バンブルビー』は1987年が舞台で、本作は1994年の設定です。本作は、マイケル・ベイの『トランスフォーマー』シリーズの前日譚と言えます。オプティマスプライムは『バンブルビー』のラストで登場しましたよね。彼は大敗を喫して、故郷の惑星を離れてやってきました。

そこから7年間、彼はどうしていたのか？そして、彼にどんな変化があったのか？本作では、初めてオプティマスプライムという存在に、真のキャラクター・アークが与えられます。きっと気に入ってもらえると思います。1994年時点のプライムがどんな存在であったかが描かれるんですが、それがマイケル・ベイ版『トランスフォーマー』第1作の彼に繋がっていくんです。本作の冒頭と結末で、オプティマスプライムには変化が生じている。本作の結末で、ようやく彼は我々が知るオプティマスプライムに近付くんです。

だから本作の序盤では、ちょっと違った人物像になっています。例えば、序盤の彼は人間を信用していない。だって、人間とはバンブルビーを殺そうとした連中だという認識だし、軍も友好的ではなかったから。いやぁ、本当にファンの反応が楽しみですよ。序盤のオプティマスプライムは、「なんだ？何か印象が違うぞ？」という感じなんです。完全に別人というわけじゃないんですが。映画の序盤と結末の、彼の変化に注目してもらえたら嬉しいです。オプティマスプライムの成長譚です！

──2019年のインタビューでは、オプティマスプライムとバンブルビーのバディ映画の計画があるとお話しされていました。その企画は今どうなっていますか？

えーっと、アニメ映画に取り組んでいるけど、そのアイデアは進めていないですね。

──『バンブルビー』はキャラクター主体の映画でした。本作では予告編で、アベンジャーズ映画並のビッグバトルが描かれていますね。本作はどんなところに主軸を置きましたか？

『バンブルビー』でよかったのは、親近感を持たせるやり方も成立するんだということと、観客もキャラクターに共感したがってくれているんだと再認識できたこと。今回は、『バンブルビー』のような親近感は保ちつつ、これまでの壮大なバトルを取り戻すことを意識しました。人間キャラクターの成長譚もきちんと描かれているので、とてもうまくいったと思います。主要キャラの成長譚も、壮大なスケールも、その両方を楽しめます。

──シリーズの過去作を観ていないとわからないような部分はありますか？

ないようにしています。「マキシマルって何？」と思われないかという懸念については、冒頭から彼らの説明をするということで解消しています。だから、過去作を観ていなくても大丈夫だと思いますよ。事前の宣伝を通じて、ロボットたちの性格なんかをざっくり把握しておけばOKです。

──ここから新章が始まるということですが、今後さらなるマキシマルが登場する続編にも期待できますか？

そう願っています。ファンの支持があれば、続編が作れるようになります。おそらく本作の後には、マキシマルの再登場は不可避になるでしょう。めちゃくちゃカッコいいし、たくさんの可能性があるからです。ただ、やっぱり「どうやって彼らを街に登場させるか」が引っかかる。だから、それを解消するストーリーが出来るかにもかかっていますね。

──ちなみですが、『最後の騎士王』の続編の可能性はどうなりましたか……？

まだ分からないですね。今作が1994年の物語で、『トランスフォーマー』1作目が2007年の設定です。だから、これから13年間の空白を描けることになる。そこから『最後の騎士王』の続きをやってもいい。そこに関しては、まだ決めていません。

──お時間になりました。ありがとうございました！またお願いします。

アツいインタビューをありがとう！またね！（ガッツポーズ）

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『トランスフォーマー／ビースト覚醒』は2023年8月4日、日本公開。