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DC映画『ザ・バットマン』ベン・アフレックは出演せず ─ 2021年6月に米国公開決定

ジャスティス・リーグ
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ワーナー・ブラザース&DCコミックス製作、新たなるバットマン映画となる『ザ・バットマン(邦題未定、原題:The Batman)』が2021年6月25日に米国で公開されることがわかった。米Deadlineが報じている。

DC映画ユニバースにおいては、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)、『ジャスティス・リーグ』(2017)などでベン・アフレックがブルース・ウェイン/バットマンを演じてきた。今回の報道によると、単独映画となる『ザ・バットマン』にアフレックは出演しないという。

もともと『ザ・バットマン』は、アフレックが脚本・監督・製作・主演を兼任する作品として企画が進められてきた。しかし2017年1月、アフレックが監督を降板し、のちに『猿の惑星:聖戦記』(2017)などのマット・リーヴスが後任者として就任。アフレックの脚本は使用されず、リーヴスの新方針のもと企画は再始動していた。その後、アフレックがバットマンを演じるかどうかは不明とされ、その後も米国メディアを中心にさまざまな話題と推測が伝えられてきたのである。

Deadlineによると、現在、アフレックに代わる新たな俳優の検討が行われているとのこと。ただし留意したいのは、アフレックがこれをもってバットマン役を卒業するか否かは相変わらず不明であることだ。報道では、アフレックが本作に出演しないのは「若いブルース・ウェインを描くため」だという。そもそも、『ザ・バットマン』が現行のDC映画ユニバースと世界観を共有するかどうかもわかっていないのだ。

アフレック本人はDeadlineの記事を参照するかたちで、Twitterに以下のコメントを投稿している。自身の出演についてはコメントされていないが、これをどう受け止めるべきか……。

「『ザ・バットマン』が2021年夏に公開されること、マット・リーヴスのビジョンに生命が宿ることを楽しみにしています。」

The Hollywood Reporterによるリーヴス監督へのインタビューによると、『ザ・バットマン』というタイトルは現状のもので、最終的にどのようなタイトルになるかは不明とのこと。現在も脚本作業は継続されているが、まもなくキャスティングや作品コンセプトにまつわる作業が開始されるという。

かねてよりリーヴス監督が明言してきたように、『ザ・バットマン』は主人公の目線から描かれるノワール調のストーリーとなる。「バットマンの探偵としての状態が、過去の映画よりも強く出ている」作品となるそうで、コミックに描かれてきた、犯罪者を追って謎を解く“探偵ブルース・ウェイン”が強調されることになりそうだ。ちなみに監督自身が「容疑者の写真帳(Rogue Gallery)」と形容しているように、本作には複数のヴィランが登場するものとみられる。

なお、リーヴス監督は現在『ザ・バットマン』のみに携わっており、その他のDC映画には関与していないとのこと。既報の通り、ワーナーは作品ごとをつなげる戦略ではなく、「キャラクターごとに良い映画を作る」という方針で製作にあたっているようだ。

映画『ザ・バットマン(邦題未定、原題:The Batman)』は2021年6月25日に米国公開予定

Sources: Deadline, THR

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。