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「ザ・ボーイズ」あらすじ、シーズン2まで復習 ─ メンバー&キャスト紹介、シーズン3&スピンオフ情報も

ザ・ボーイズ シーズン2

世界で人気爆発中のAmazonプライムドラマ「ザ・ボーイズ」。シーズン1の一挙配信とは異なり、第3話以降毎週配信されてきたシーズン2もいよいよ大詰め、2020年10月9日に最終回を迎える。

シーズン2では、数々の危険なミッションに挑んできた“ザ・ボーイズ”と、メンバーの入れ替えを経てそれぞれに大暴れしてきた外道のヒーロー集団“セブン”共に、知られざる過去が明かされ、両者の闘いもヒートアップしてきた。そんなシーズン2の完結を見届けるにあたって、これまでの流れを改めて振り返ると更に楽しく鑑賞できるかもしれない。

また、THE RIVERは最終話(第8話)配信日の10月9日21時より、Twitchの「Watch Party」機能を活用した同時視聴祭を開催する予定だ。

本記事では、「ザ・ボーイズ」のあらすじやキャラクターなどを一気にご紹介。既に制作決定となったシーズン3やスピンオフ企画、アフターショー情報などもあわせてお見逃し無く。

「ザ・ボーイズ」のここがスゴい

「ザ・ボーイズ」は、スーパーヒーローの皮を被った外道集団“セブン”と、彼らを巧みに操って巨大ビジネスを手掛ける“ヴォート社”、その闇を暴こうと果敢に挑むアウトロー集団“ザ・ボーイズ”の熾烈な攻防を描く。

これまでのスーパーヒーロー作品の概念を根底から覆すキャラクター設定や物語は、世界中のファンを驚愕させると共に、弱者が強者に立ち向かう姿が多くの共感を呼んでいる。

R-18指定の本シリーズでは生々しくグロテスクな過激すぎる描写が次々と登場。その最中に展開されるヒューマン・ドラマにも注目の新たなスーパーヒーロー作品だ。

それでは、シーズン1とシーズン2最終話直前までのストーリーの流れを、ネタバレありで復習していこう。

ザ・ボーイズ キャラクターポスター集合カット

シーズン1 あらすじ

ここからは、「ザ・ボーイズ」シーズン1のネタバレが含まれています。

家電店の販売員として働く平凡な青年ヒューイ(ジャック・クエイド)は、ガールフレンドのロビンと街を歩いていた。2人はキスを交わし、他愛のない話をしていたが、ヒューイの前から突然ロビンが姿を消す。気づくと血まみれになっていたヒューイ。状況が飲み込めずにいたが、なんと“ヴォート社”擁するスーパーヒーロー“セブン”の1人、Aトレイン(ジェシー・T・アッシャー)の不注意でロビンの身体は一瞬にして飛び散り、殺されてしまった。

“ヴォート社”は事故を隠蔽しようと、ヒューイに示談を持ちかける。失意に沈むヒューイの元にビリー・ブッチャー(カール・アーバン)と名乗る男が現れ、“セブン”への復讐に誘う。一度は断るも、ヒューイは言われるがままブッチャーについていくことに。スーパーヒーローをひどく嫌うブッチャーはかつての仲間であるフレンチー(トメル・カポン)に声をかけ、“ザ・ボーイズ”の再結成に乗り出す(後にラズ・アロンソ演じるマザーズミルク、福原かれん演じるキミコも参加)。

ザ・ボーイズ
『ザ・ボーイズ』 シーズン2 Amazon Prime Videoにて独占配信中

一方、“セブン”は前メンバーであるランプライターの後任として、新人であるスターライト/アニー(エリン・モリアーティ)を抜擢。幼き頃からの念願叶い、“セブン”のメンバーとなったスターライトだが、“セブン”のメンバー、ディープ(チェイス・クロフォード)からセクハラをされ、洗礼を受ける。“セブン”の腐敗ぶりを実感するスターライトとガールフレンドを亡くしたヒューイ。それぞれ辛い出来事に悩む2人は偶然公園に出会い、互いの素性を知らずに仲を深めていくことになる。

ザ・ボーイズ
『ザ・ボーイズ』 シーズン2 Amazon Prime Videoにて独占配信中

ヒューイとブッチャーは、“セブン”の1人トランスルーセント(アレックス・ハッセル)の拘束に成功。ヒューイはトランスルーセントを爆殺してしまう。一方、Aトレインは謎の強化薬コンパウンドVを摂取していた。これを既に突き止めていた“ザ・ボーイズ”は、Aトレインの恋人ポップクロウを脅迫し、コンパウンドVの入手先を聞き出すことに成功する。

ある日、ハイジャックされた航空機を救助する任務についたホームランダー(アントニー・スター)とクイーン・メイヴ(ドミニク・マケリゴット)。しかし、任務遂行を困難と判断したホームランダーは、クイーン・メイヴの反対を押し切り、乗客全員を見殺しにしてしまう。“ヴォート社”は海上にある証拠が詰まったブラックボックスをディープに探しに行かせてこれを隠蔽。後に行われた追悼集会では“セブン”の国防参加の為の契約を推し進めようとする。

ザ・ボーイズ
『ザ・ボーイズ』 シーズン2 Amazon Prime Videoにて独占配信中

Aトレインのポップクロウ殺害、ディープの左遷。“セブン”内で不穏な動きが見られていた。他方、CIA長官レイナー(ジェニファー・エスポジート)の協力などもあり、着々と打倒“セブン”に向けた行動を取る“ザ・ボーイズ”。そんな中、妻を失ってしまったブッチャー、コンパウンドVを飲まされてテロリスト集団“光解放軍”に育てられたキミコなど、メンバーそれぞれの過去が明かされる。

コンパウンドVの謎を解き明かすべく“ヴォート社”に潜入した“ザ・ボーイズ”は、地下でコンパウンドV漬けにされた赤ん坊を発見。“セブン”をはじめとするスーパーヒーローがコンパウンドVによって創り出されたものだと核心に迫る。そして、ホームランダーやスターライトはそれぞれの方法で出自を聞かされることになる。

ホームランダーによる糾弾もあり、“ザ・ボーイズ”は遂にトランスルーセント殺害の罪で指名手配犯に。フレンチーとマザーズミルクは、“ヴォート社”に捕らえられてしまう。2人の救出とホームランダーへの復讐を巡って仲違いしたヒューイとブッチャーは、それぞれ別行動を取ることになる。

ザ・ボーイズ
『ザ・ボーイズ』 シーズン2 Amazon Prime Videoにて独占配信中

ブッチャーは、“ザ・ボーイズ”の創設者グレイス・マロリー(ライラ・ロビンス)から、“ヴォート社”副社長兼マネージャーのマデリン・スティルウェル(エリザベス・シュー)とホームランダーの関係を聞き出し、マデリン宅に侵入。そしてマデリンを人質に、ホームランダーと対峙する。ここで思いがけずもホームランダーが、目の前でマデリンをレーザーで焼殺。その後、ブッチャーは建物を爆破する。目を覚ましたブッチャーの前に、死んだと思われていた妻ベッカ、ホームランダー、そしてブロンドの少年が現れる。ここで、シーズン1は幕を閉じる。

シーズン2 あらすじ

ここからは、「ザ・ボーイズ」シーズン2のネタバレが含まれています。

ブッチャーがいなくなってからというもの、指名手配犯の“ザ・ボーイズ”は、地下の隠れ家で身を潜めていた。ヒューイは密かにスターライトと面会し、“ヴォート社”からのコンパウンドV持ち出しを依頼する。

ザ・ボーイズ シーズン2

一方、相変わらず左遷されたままのディープ、コンパウンドV依存で心肺停止となったAトレインなど、問題続きの“セブン”に新メンバーのストームフロント(アヤ・キャッシュ)が加入する。殺されたマデリンの後任には、人材管理部のアシュリーが昇格させられる。

超能力者の密入国を知ったCIA長官レイナーは“ザ・ボーイズ”にこれを伝えるも、いきなり爆死。頼みの綱を失くした“ザ・ボーイズ”はピンチに陥る。そんな中、失踪していたブッチャーが突然現れる。

自社の秘密施設にブッチャーの妻ベッカと彼女のホームランダーとの息子ライアンを隔離生活させていた“ヴォート社”。ホームランダーは父親としてライアンとの距離を縮めようとするも、怖がられてしまう。

密かに“ヴォート社”打倒に動いていたスターライトはコンパウンドVの存在を暴露。真実を知らなかったブラック・ノワールやディープら“セブン”を含むスーパーヒーローたち、そして世間は“ヴォート社”の陰謀を知ることになる。

一方、ベッカの存在を知ったブッチャーは、“ザ・ボーイズ”にこれを告げること無くスーパー・テロリストの捜索に必死になる。理由を詰められると、テロリストの身柄と引き換えにグレイスからベッカの居場所を聞き出す、という真の目的をブッチャーは明かす。そして、そのテロリストの1人がキミコの弟ケンジであることも判明する。ところが、引き渡しの途中、“ザ・ボーイズ”は“セブン”の攻撃を受け、ケンジはストームフロントに殺されてしまう。こうして計画は台無しに…。

ザ・ボーイズ シーズン2

そんな中、“ザ・ボーイズ”はグレイスから1970年代に活躍したスーパーヒーロー、リバティの情報を受け取る。そこで、ヒューイ、マザーズミルク、スターライトの3人は指定された住所に向かい、リバティの過去を知る人物からヒアリング。すると、このリバティなる人物がストームフロントと同一人物であることが判明する。

ベッカを救う計画が台無しになり、後がなくなったブッチャーは1人、秘密施設に侵入。難なくベッカと再会を果たす。夜中に再び密会した2人は脱走を約束するも、直前でベッカが息子を置いていけないと拒否してしまう。目的を失ってしまったブッチャー。“ザ・ボーイズ”から距離を取ろうとするも、ブラック・ノワールからの襲撃で窮地に陥ったヒューイたちを前に、もう一度打倒“ヴォート”を目指す。

ある時、ホームランダーが無抵抗の民を虐殺する映像が流出。コンパウンドVの一件とあわせて、市民の怒りは最高潮に達する。街では、ホームランダー、そして“ヴォート社”に対する抗議デモが展開。ピンチに陥ったホームランダーはストームフロントの一助により、なんとか窮地を抜け出す。そして、2人は肉体関係を築いていく。

スターライトは、ストームフロントのパソコンに侵入した際に、“セージ・グローブセンター”と呼ばれる精神科病院と“ヴォート社”の怪しい関係を突き止める。“ザ・ボーイズ”とスターライトはさっそく病院を訪れると、そこにはスーパー・テロリストを生み出すための実験が行われていた。不測の事態によりテロリストたちが脱走。その最中に、“ザ・ボーイズ”は実験の後始末を施設で担当していた元“セブン”のランプライター(ショーン・アシュモア)と対峙、グレイスの子どもを殺したという過去の因縁から身柄を拘束する。

ザ・ボーイズ シーズン2

ある時、母親から呼び出されたスターライト。この時、追跡していたブラック・ノワールの襲撃を受け、捕らえられてしまう。これを知ったヒューイは監視していたランプライターを連れて、スターライトの救出に向かう。しかし、会議室に入ったランプライターは突然自らに火を付け、焼身自殺を遂げてしまう。突然の出来事にヒューイは慌てるも、なんとか救出に成功する。

クイーン・メイヴは恋人との仲をこじらせ、Aトレインはディープが入信する教会に加入。そんな中、“ヴォート社”はコンパウンドVなど一連の騒動の為の公聴会を開く。

ブッチャーは、証人としてスーパーヒーロー製造の当事者、フォーゲルバウム博士を召喚する。ところが、レイナーの時と同様に博士の頭部が急に爆発。これにとどまらず公聴会の参加者が次から次へと爆発し、現場はパニック状態に陥ってしまう。“ヴォート社”糾弾への道が絶たれた“ザ・ボーイズ”。状況が飲み込めないまま、最終話へと突入していく。

キャラクター・出演者・キャスト紹介(ザ・ボーイズ編)

ビリー・ブッチャー(カール・アーバン)

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妻を失ってしまったことをきっかけに、その原因となった“ヴォート社”に復讐を誓う“ザ・ボーイズ”のリーダー。イギリス出身で、訛りの強い英語を話す。テラーという名の愛犬がいる。

演じるのは、映画版『スター・トレック』シリーズのレナード・マッコイ役や『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)などで知られるカール・アーバン。

ヒューイ・キャンベル(ジャック・クエイド)

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“セブン”のメンバー、Aトレインにガールフレンドを殺されてしまった気弱な青年。ブッチャーの勧誘を受けて“ザ・ボーイズ”のメンバーに入る。原作コミックでヒューイのモデルとなったのは、劇中ヒューイの父親役で登場するサイモン・ペッグ。コミックで描かれるヒューイの容姿はペッグそのものだ。

演じるのは、メグ・ライアンとデニス・クエイドの息子として知られるジャック・クエイド。『ハンガー・ゲーム』(2012)で役者デビューを飾り、『ランペイジ 巨獣大乱闘』(2018)などを経た後に本シリーズで一躍名を知られるようになった。

今後はスラッシャー・ホラー映画『スクリーム』シリーズの最新作に出演予定

キミコ(福原かれん)

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コンパウンドV漬けにされて監禁されていた所をフレンチーらに助け出された日本人の少女。言葉を話さず、コミュニケーションには手話を使う。“ヴォート社”がコンパウンドVを与えて強力な敵に仕立て上げたテロリスト集団“光解放軍”に弟のケンジと共に育てられた。なお、原作コミックでは“ザ・フィーメール”の名で知られる。

演じるのは、『スーサイド・スクワッド』(2016)カタナ/山城たつ役で存在感を放った福原かれん。2019年の出演作『ミュータンツ 光と闇の能力者』では、世界的ギタリストMIYAVIと共演した。

フレンチー(トメル・カポン)

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フランス出身の武器密輸人を生業とする“ザ・ボーイズ”のメンバー。幻覚剤やMDMAを常用しているが、キミコを気遣うなど、優しい心の持ち主でもある。原作コミックでは、“フレンチマン”の名で知られ、嗅覚が優れている。

演じるのは、イスラエル出身の俳優トメル・カポン。2015年に俳優デビューを飾った。「ザ・ボーイズ」のほか、「ヒーローが飛び立つとき」(2018-)や「ファウダ -報復の連鎖-」(2015-)に出演している。

マザーズ・ミルク/MM(ラズ・アロンソ)

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妻と幼い娘を愛し、頼りがいのある元衛生兵。“ザ・ボーイズ”では父親的存在だ。“MM”のニックネームで呼ばれている。フレンチーとは犬猿の仲にある。

演じるのは、『アバター』(2009)ツーテイ役や『ワイルド・スピード MAX』(2009)フェニックス役などで知られるラズ・アロンソ。このほか『デトロイト』(2017)にも出演している。

キャラクター・出演者・キャスト紹介(セブン編)

ホームランダー/ジョン(アントニー・スター)

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“ヴォート社”が保有するヒーローチーム“セブン”のリーダー。コンパウンドVによって生み出された最強のヒーローとして数々の任務で活躍するも、その性格は残酷かつ横柄。表向きはアメリカ国民を守っているが裏では悪事を働いている。

目からはレーザーを放ち、スーパーマンのように空を飛び回る。過去にはクイーン・メイヴとも付き合っていた。ブッチャーの妻ベッカとの間にライアンという息子を持つ。

演じるのは、ニュージーランド出身の俳優アントニー・スター。過去の出演作には、『世界最速のインディアン』(2005)や「アメリカン・ゴシック 〜偽りの一族〜」(2016)などがある。今後は、「ザ・ボーイズ」製作総指揮のセス・ローゲンとのタッグ作『コブウェブ(原題:Cobweb)』に出演予定

クイーン・メイヴ/マギー・ショウ(ドミニク・マケリゴット)

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ワンダーウーマンを彷彿とさせるアマゾネス風のコスチュームを身にまとう女性ヒーロー。驚異的な身体能力でホームランダーと共に任務をこなす。かつては夢を持って職務にあたっていたが、時を重ねるにつれて現実を冷静に受け止めるようになる。原作コミックとは違い、同性愛者という設定。髪の色も原作コミックではブロンドだが、ドラマでは暗色になっている。

演じるのは、『月に囚われた男』(2009)「ハウス・オブ・カード 野望の階段」(2013-2019)のドミニク・マケリゴット。アイルランド出身の女優。

スターライト/アニー・ジャニュアリー(エリン・モリアーティ)

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“セブン”の新人ヒーロー。電気を自在に操り、片手で車を持ち上げるほどの怪力を持つ。悩んでいる時にヒューイと出会い、恋人関係になる。“セブン”でありながらも、“ヴォート社”を潰すべく“ザ・ボーイズ”に手を貸す。ちなみに原作コミックでは、ディープからではなく、ホームランダー、ブラックノワール、Aトレインの3人からセクハラを受けている。

演じるのは、『はじまりへの旅』(2016)「Marvel ジェシカ・ジョーンズ」(2015-2019)のエリン・モリアーティ。ほか『ブラッド・ファーザー』(2016)や『ザ・ミラクル・シーズン』(2018)などに出演している。

ディープ/ケビン(チェイス・クロフォード)

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アクアマンのように、水棲動物と自由にコミュニケーションを取ることができ、水中を泳ぐことも可能なスーパーヒーロー。自称“セブン”の2番手。新人スターライトにセクハラをし、“セブン”から追放されてしまう。原作コミックのキャラクターデザインとは大きく変わり、エラを持っている設定。また、コミックでは飛行能力を持つ。

演じるのは「ゴシップガール」(2007-2012)ネイト・アーチボルド役で知られるチェイス・クロフォード。このほか、「glee/グリー」(2009-2015)や『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』(2018)などに出演している。

Aトレイン/レジー・フランクリン(ジェシー・T・アッシャー)

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フラッシュやクイックシルバーのように、高速移動能力を持つスーパーヒーロー。ヒューイのガールフレンドを轢き殺し、彼がブッチャーら“ザ・ボーイズ”に加入するきっかけを作った張本人だ。世界最速の男が故のプレッシャーから、スピードを維持するためにコンパウンドV を摂取する。徐々に依存状態に陥り、シーズン1終盤では心臓発作に倒れている。ドラマでは黒人男性として描かれているが、原作コミックでは白人男性の設定。

演じるのは、『インデペンデンス・デイ: リサージェンス』(2016)『シャフト』(2019)などに出演のジェシー・T・アッシャー。直近では、サミュエル・L・ジャクソン&アンソニーマッキー主演の『ザ・バンカー』(2020)、Netflix映画『デンジャラス・ライ』などに出演している。

ブラック・ノワール(ネイサン・ミッチェル)

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漆黒のコスチュームに身を包み、バットマンのように高い戦闘能力を持つスーパーヒーロー。寡黙だが、表情が見えないマスクの下で涙を流す一面も見せる。ナッツアレルギーを持っており、口に含んだだけで倒れ込んでしまう。原作コミックでは、ホームランダー、クイーン・メイヴと並んで最も人気なヒーローの1人という設定。

演じるのは、「スーパーナチュラル」(2005-)「ARROW/アロー」(2012-2020)に出演のネイサン・ミッチェル。このほか、「トゥモロー・ピープル」(2013-2014)「iゾンビ」(2015-)など、主にドラマで活躍している。

ストームフロント(アヤ・キャッシュ)

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シーズン2から新加入した“セブン”のメンバー。ダークな色調のスーツに身をまとい、手から雷を放出する能力を持つ。SNSを上手く使いこなし、ファンからの人気を獲得している。その意外な正体とは……。

原作コミックでは、“セブン”に次ぐスーパーヒーロー・チーム“ペイバック”のリーダー格として登場する。ドラマでは女性として描かれるが、原作コミックでは男性の設定。

演じるのは、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013)秘書役などのアヤ・キャッシュ。このほかNetflixのアンソロジーシリーズ「イージー」(2016-2019)やNetflixコメディ映画『ゲームオーバー!』(2018)で活躍している。

制作陣

ショーランナーを務めるのは、「スーパーナチュラル」(2005-)や「タイムレス」(2016-2018)などで知られるエリック・クリプキ。製作・エピソード監督・脚本を兼任している。

製作陣には、「PREACHER プリーチャー」(2016-)のエヴァン・ゴールドバーグ、『ソーセージ・パーティー』(2016)『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』(2019)などで知られる俳優セス・ローゲン、『ワイルド・スピード』シリーズなどのニール・H・モリッツらが名を連ねた。

クリプキのほか、シーズン1のエピソード脚本には「ブレイキング・バッド」(2008-2013)などのジョージ・マストラスや、『テスター・ルーム』(2014)のクレイグ・ローゼンバーグ、「ヴァンパイア・ダイアリーズ」(2009-2017)のレベッカ・ソネンシャインら。シーズン2には新たに、「マッドメン」(2007-2015)プロデューサーのマイケル・サルツマンや「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」(2015)のエリー・モナハン、「タイムレス」のアンスレム・リチャードソンらが脚本に参加している。

シーズン1のエピソード監督には、「ウエストワールド」(2016−)「ウォッチメン」(2019-)のフレッド・トーイ、「ジ・アメリカンズ」(2013-2018)ダン・アティアスら。シーズン2にはトーイのほかに、「ヴァンパイア・ダイアリーズ」「プリティ・リトル・ライアーズ」(2010-2017)のリズ・フリードランダーや「THIS IS US/ディス・イズ・アス」(2016-)サラ・ボイド、ドラマ版「リーサル・ウェポン」(2016-2019)スティーヴ・ボーヤムらが監督を務めている。

「ザ・ボーイズ」シーズン3情報

2020年7月下旬、サンディエゴ・コミコンのオンライン版Comic-Con @ Homeパネルイベントで、早くもシーズン3の製作が発表された。

既に新キャスト情報も入っている。「スーパーナチュラル」(2005-)ディーン・ウィンチェスター役などで知られるジェンセン・アクレスが、原作コミックで“オリジナル・スーパーヒーロー”と称されるソルジャーボーイ役で出演。ソルジャーボーイは、原作コミックでは“セブン”の次に強いスーパーヒーロー・チーム“ペイバック”のリーダーという設定だ。第二次世界大戦に従軍したソルジャーボーイは、数十年にも渡ってアメリカのポップカルチャーの中心にいるほどの人気を獲得したスーパーヒーローとして知られる。

Jensen Ackles ジェンセン・アクレス
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/35444343473 | Remixed by THE RIVER

そのほか、「ウォーキング・デッド」などで知られるジェフリー・ディーン・モーガンが、“「ザ・ボーイズ」が大好き”という旨の投稿をTwitterでしたところ、これにエリック・クリプキが反応。両者は「もし良かった撮影しましょう」「すぐにでも」とのやり取りを交わし、以降モーガンの出演が囁かれてきた。

そのやり取りから半年後の2020年7月、「役をひとつ話しているんです」と話していたモーガン。進捗が確認できたものの、8月下旬にはコロナ禍の影響でモーガンの出演が困難になっていることがクリプキより伝えられた。現在の進捗は定かでない。

ジェフリー・ディーン・モーガン
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/27960637113

「ザ・ボーイズ」スピンオフ企画

2020年9月下旬、エリック・クリプキが「ザ・ボーイズ」のスピンオフ企画を発表。本企画の製作は、シーズン2の好評を受けてのことと伝えられている。

スピンオフ作品の舞台となるのは、若いスープス(スープス=スーパーパワーを持つ人間の意)をアメリカで唯一受け入れる“ヴォート社”経営の大学。最高の街で最高の契約を勝ち取るべく、肉体的、性的、倫理的な境界全てを試す、ホルモンと闘争心全開のスープスたちが描かれるという。映画シリーズ『ハンガー・ゲーム』と学園モノがミックスされた内容になるといい、「不遜なR指定シリーズ」と形容されている。

クリプキによれば、物語の着想となるのは、原作コミックに登場するヒーロー集団“G MEN”とのこと。“G MEN”とは、マーベル・コミックのヒーローチーム「X-MEN」のパロディとして原作コミックで描かれるヒーロー集団だ。“セブン”を含めた複数のヒーローチームを擁する“ヴォート社”所属のヒーローチームである。原作では“G-MEN”を筆頭に、“G-Force”や“G-Coast”など、“G”の名が付いたチームが7つ存在し、“G-MEN”に昇格すべくしのぎを削っている。

また、“G MEN”にはジュニアチーム“G-Wiz”も存在。10代と20代のヒーローが混在した若手で揃っている。スピンオフの舞台は大学ということで、比較的若手のヒーローが登場すると考えると、“G-Wiz”層のヒーローが登場することになる可能性がある。

パイロット版の脚本・ショーランナー・製作総指揮は、「ザ・ボーイズ」製作・脚本のクレイグ・ローゼンバーグが務める。ほかオリジナル版から、エリック・クリプキや製作総指揮のセス・ローゲン、ニール・H・モリッツらも製作に名を連ねている。

アフターショー『Prime Rewind:「ザ・ボーイズ」の裏側」』

ザ・ボーイズ

2020年8月28日より、「ザ・ボーイズ」の裏側に迫るアフターショー 『Prime Rewind:「ザ・ボーイズ」の裏側」』が配信開始。第1話はシーズン1の内容を振り返り、第2話以降は各エピソードを深堀りする内容でシーズン最終回まで配信される。

『Prime Rewind:「ザ・ボーイズ」の裏側』は、ファンが本作の舞台裏などについて知ることができるアフターショー。ホストのアイシャ・タイラーが、キャストやスタッフ、サプライズゲストと一緒に最新のエピソードを振り返り、製作の裏側をディープに語り合う内容になっている。全9話構成。

【告知】「ザ・ボーイズ」シーズン2最終話 同時視聴会

THE RIVERでは最終話配信日の夜(2020年10月9日)21時、Twitchの「Watch Party」機能を活用した同時視聴祭を開催する。

「Watch Party」とは、Amazon Prime Videoの映画やドラマを一緒に視聴できるオンライン同時視聴機能のこと。チャット機能を使えば、作品を鑑賞しながら視聴者同士でコミュニケーションを取ることができる。もちろん、参加自体は無料だ。

参加条件などを含めた詳細は以下の記事にて。

詳細はこちら

Writer

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。