豪華スター続々登場の「ザ・ボーイズ」、どうやって実現させているの? ─ 「一番の優先は常にストーリー」、重要人物はセス・ローゲン

「ザ・ボーイズ」では、これまで何人もの超有名ハリウッド俳優の出演が実現してきた。中には本編とはあまり関係ない端役を演じた者もいるが、製作陣はいかにしてハリウッドスターをつかまえているのだろうか。
米Discussing Filmでは、ショーランナーを務めるエリック・クリプキが豪華俳優たちの出演を実現させるまでの裏側を語っている。「毎回違うんです」と話すクリプキは、一例としてシーズン4にジョー・ケスラー役で出演するジェフリー・ディーン・モーガンのケースを説明する。
「ジェフリー・ディーンの場合は、『スーパーナチュラル』の時から知り合いでした。『ザ・ボーイズ』にどう参加してもらうか、時間をかけて話し合いました。それで彼のスケジュールも空きました。
その時点で、脚本家ルームには“ジェフリー・ディーンを抑えているから、彼にふさわしい役を探そう”と言います。それから、物語にとって何が最高かを議論するんです。一番の優先は常にストーリーです。」

クリプキとジェフリーはドラマ「スーパーナチュラル」(2005-2020)で仕事を共にした仲。本シリーズでは他にも、シーズン3初登場のソルジャー・ボーイ役ジェンセン・アクレスやシーズン4登場のスプリンター役ロブ・ベネディクトといった「スーパーナチュラル」卒業生が出演してきた。
それではクリプキが知り合いではないハリウッドスターに声をかける場合はどうか。クリプキいわく、カメオ登場させたい役が生じた場合、「脚本に“ハリウッドの大スター”という風に書いておく」のだそう。その後、俳優探しを担うのが製作総指揮を務めるセス・ローゲン。俳優としても活躍するローゲンが自身の交友ネットワークを駆使して、適任を探すのだとか。
「セス・ローゲンに話して、“誰か電話をかけたい相手はいる?”と聞くんですよ。セスよりも連絡先リストは少ないですが、僕だって何人かだったら電話できますよ(笑)。それから、誰なら都合がつくか、誰なら役を演じられるかを確認するんです。」
シーズン3第1話でカメオ出演したシャーリーズ・セロンがその最たる例だ。製作当時、ローゲンは映画『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』(2019)でセロンとW主演を務めたばかりで、「ザ・ボーイズ」へのカメオ出演をお願いするために電話をかけていたという。
なおシーズン4では、ディープにとって癒しの存在であるタコ役でティルダ・スウィントン、劇中劇『Training A-Train』に登場するコーチ役でウィル・フェレルが出演した。クリプキはすでに、完結編となるシーズン5で「スーパーナチュラル」のサム・ウィンチェスター役ジャレッド・パダレッキに出演を打診していることも明かしている。
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Source:Discussing Film