『ザ・フラッシュ』アノ人の登場、事前に公表されたのはマジの手違いだった ─ 載せてはいけない記事が載ってしまった模様

この記事には、『ザ・フラッシュ』のネタバレが含まれています。

『ザ・フラッシュ』ニコラス・ケイジの登場、事前に漏れてしまった理由
DC映画『ザ・フラッシュ』劇中では、過去を変えたことによって復活してしまったゾッド将軍を倒すべく、フラッシュたちが壮大な戦いに挑む。しかし、敗北するという運命が変わらないことを受け、18歳の若きバリーは何度も過去に戻り、歴史改変を続ける。これによってあらゆるユニバースに影響が及び、異世界のヒーローたちが顔をのぞかせる。
その中に現れたのが、ニコラス・ケイジが演じるスーパーマンだ。ケイジは1990年代にスーパーマン役で映画主演を飾る予定となっており、コスチュームまで製作されたが、企画頓挫。それ以来幻となっていたニコケイ版スーパーマンが、奇跡のスクリーンデビューを飾るというサプライズだった。
このカメオ出演、実は映画公開の約3週前である2023年5月24日付の記事で、監督のアンディ・ムスキエティの発言として紹介されていたのだ。掲載したのはEsquireの中東版で、「スーパーマンは生きている!『ザ・フラッシュ』監督、ニコラス・ケイジのカメオ出演を認める:“ずっと夢見てきました”」というタイトルの記事である。
この記事では、タイトルのようにムスキエティがケイジの出演を夢見ていたことや、ケイジ版の幻スーパーマンの簡単な歴史が紹介された。他のメディアもこれに追随して続々と記事化。『ザ・フラッシュ』にニコラス・ケイジがサプライズ登場するという情報は、封切り前にして公然のものとなっていたのだ。
「あれは残念ながらリークです」と、ムスキエティ監督は米The Playlistのポッドキャスト番組に話している。どうやらEsqureが掲載した情報は、映画公開前の掲載を想定していないものだったそうだ。
監督は、事前に公表するつもりは「決してなかった」と明らかにしているものの、このサプライズが漏れたからといって「あまり影響もなかったようですね」とも続けている。「もちろん、僕はサプライズにしたかった。でも実際のところ、この映画にはニック・ケイジの他にもたくさんのサプライズがありましたから」。
しかし製作陣の胸中は複雑だ。ムスキエティ監督の妹で製作のバルバラは、「あのリークは辛かった。良い気分ではありませんでした」と、情報漏洩を悔やんでいる。
元となったEsqureの記事はその後も削除されることなく閲覧可能だ。掲載後に映画配給側とどのようなやり取りがあったかは不明だが、きっと双方冷や汗をかいたことだろう……。
Source:Esquire,The Playlist