【特集】海外ドラマ「THE FLASH / フラッシュ」ロケ地探訪 ― バンクーバーはこんなトコ!

米The CW系列のドラマ「THE FLASH / フラッシュ」にハマっている。映画『ジャスティス・リーグ』(2017)でのオタクでぼっちなフラッシュもすごく良かったが、ドラマ版のひたむきでコミュ力の高いバリー・アレンも格好いい。息もつかせぬスピーディーな展開や個性豊かなキャラクターたちの魅力にやられ、一気に見終えた次第である。
ところでこの「THE FLASH / フラッシュ」、主にバンクーバーでロケを行っている。筆者は昔一年弱ばかりバンクーバーに住んでいたことがあるのだが、見慣れた建物や場所が意外な感じで使われていたりして興味深かった。今回は僭越ながら、ロケに使われた場所が実際はどんなところなのか?といった点をお伝えできればと思う。
バンクーバーのダウンタウンは頑張れば歩いて一周できるぐらい狭いので、観光に行ったら撮影中のバリーやシスコ、アイリスに会えた…なんてラッキーハプニングもあるかもしれないぞ。
Vancouver Public Library
まずご紹介するのはVancouver Public Libraryだ。シーズン1でシュタイン教授(見た目はロニー)がかつての同級生と対峙するシーンをはじめしばしばロケを行っていたようだが、シーズン2の第5話にて図書館の姿をはっきりと確認できる。バリーがパティと初めてデートしたレストラン、そしておやすみのキスをする場所だ。
ローマのコロッセウムを思わせる造形のバンクーバー中央図書館は、広くて清潔。現地人や留学生、おじいちゃんから大学生まで様々な人々が集まり、本を読んだり勉強をしたりと思い思いに過ごしている。また図書館にはカフェやショップが併設されており、勉強に飽きたらコーヒーで一息つくのもおすすめだ。筆者のイチオシは人懐っこいおばちゃんが経営するBubble Tea(いわゆるタピオカミルクティー)ショップ。ティーと名は付くもののスムージーやコーヒーなどフレーバーが豊富すぎて迷ってしまうが、どれを選んでもかなりのビッグサイズ、かつ結構甘いので、砂糖を半分にしてもらうと飲みやすいかもしれない。
ちなみに夜はロマンチックな雰囲気が出るのか、図書館付近のベンチや路上でバリーとパティよろしくキスしているカップルは結構いる。
Vancouver Public Library(Central)
350 W Georgia St, Vancouver, BC V6B 6B1, Canada
BC Place Stadium
バンクーバーオリンピックの開会式と閉会式が行われたBC Place Stadiumは、バリーが勤めるS.T.A.R.Labsの外観に使われた。ほぼ全話に登場するのだが、シーズン1の終盤でアローやファイヤーストームと共にリバースフラッシュと闘う場面や、ケイトリンとロニーが結婚式を挙げる場面でその外観をはっきりと拝むことが出来る。またシーズン1でアイリスの恋人エディが誘拐される直前、アイリスと夜道でデートする際も、その背景にはライトアップされたBC Place Stadiumが見えていた。
ちなみにこのスタジアム、夜になるとけっこう寂しい雰囲気。隣接するチャイナタウンも夜は治安が悪くなると言われているので、見学に行かれる際は昼間をおすすめしたい。
BC Place Stadium
777 Pacific Blvd, Vancouver, BC V6B 4Y8, Canada
Vancouver City Hall
セントラルシティ警察として劇中に何度も登場するVancouver City Hallは、ダウンタウンから少し外れたところにある。大恐慌のさなかに建築が進められ1936年にようやく完成したというこの市庁舎は、アール・デコ調のデザインが施されており、シンプルながらもモダンでクールな佇まいを見せている。
なお公式ウェブサイトに掲載されている写真のアングルが、ドラマで出てくるセントラルシティ警察とビックリするぐらい同じアングルなので、お時間に余裕のある方はぜひご覧あれ。
Vancouver City Hall
453 W 12th Ave, Vancouver, BC V5Y 1V4, Canada
PlayLand(PNE)
バンクーバー郊外にあるこの遊園地が登場するのはシーズン2の第19話。怪力を持つメタヒューマンであるグリフィン・グレイにさらわれたウェルズ博士を救出に向かう先がこのPlayLandである。この遊園地、行く前は「まあバンクーバーだしねえ…」「田舎の遊園地なんてねえ…」と若干バカにしていたものの(在住者はなぜかバンクーバーの地味さや田舎っぷりをディスることが多い)、いざ着いてみると意外や意外。富士急ハイランドとまではいかないものの、かなり本格的な絶叫系アトラクションが多く、特に一見メルヘンチックなぐるぐる回る空中ブランコ風アトラクションはかなり怖い。
PlayLand(PNE)
2901 E Hastings St, Vancouver, BC V5K, Canada
Robson Street
シーズン2の19話で、高速移動の力を奪われたバリーがしかたなくバスに乗る場面がある。その車窓から見えるのがRobson Streetと呼ばれるバンクーバーの目抜き通りだ。ショッピングセンターやブランドショップ、土産物屋などは大体この通りに集まっており、終始賑わいを見せる。ぶらぶら歩くだけでもわりと暇が潰せるのだが、もし歩き疲れた際はカナダのカフェチェーン「Tim Hortons」か「BLENZS COFFEE」へ。特徴としては「Tim Hortons」はとにかく安く、「BLENZS COFFEE」は軽食がウマい。BLENZS COFFEEは日本にも数店舗存在するが、パンやスイーツなど食べ物のラインナップが異なっており、全体的にカナダの方がビッグサイズだ。ちなみにどちらもフリーのWi-Fi環境が整備されているので、旅行者にはぴったりの休憩場所である。
Elephant & Castle
こいつら他に行くとこないのかというぐらいバリーたちが頻繁に訪れるのがCC JITTERSというカフェだ。アイリスの元バイト先でもあるこのカフェ、実際はElephant & Castleというパブが撮影に使用されている。この周辺はGastownと呼ばれ、観光名所として有名なエリア。足元には石畳が敷かれ、土産物屋やレストランが所狭しと連なっている。またGastown名物でもある蒸気時計は、実は小樽にある蒸気時計と同じ設計者によるものだそうだ。
Elephant & Castle
385 Burrard St, Vancouver, BC V6C 2G8, Canada
以上、「THE FLASH/フラッシュ」のロケ地をほんの一部だが紹介させていただいた。若干地味で田舎だが治安は良い方なので、フラッシュが大暴れする街・セントラルシティことバンクーバーを是非訪れてみては如何だろうか。
Source: http://yvrshoots.com/2015/11/location-the-flashs-barrypatty-date-grant-gustin-shantel-vansuten-at-vancouver-public-library.html
http://yvrshoots.com/2015/03/shoot-the-flasharrow-crossover-season-finale-reverse-flash-stunt-at-bc-place.html
http://vancouver.ca/news-calendar/city-hall-architecture.aspx
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