ケビン・コスナー、ブラッドリー・クーパーら5名の俳優のドキュメンタリー番組が発表、米ヒストリーチャンネルで放送へ

歴史やドキュメンタリー番組をメインに放送する米国のザ・ヒストリー・チャンネルが、5名の俳優による新たなドキュメンタリー番組を放送することを発表した。ケビン・コスナー、ブラッドリー・クーパー、モーガン・フリーマン、マイケル・インペリオリ、ダン・エイクロイドの5名がそれぞれの番組の冠となることを米Deadlineが報じている。
『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(1991)『パーフェクト・ワールド』(1993)など90年代から大スターとして人気を博し、近年は「イエローストーン」(2018-)などで活躍するコスナーによる「The West(原題)」は全8話構成。文字通りの先駆者から法執行者に至るまでのアメリカの開拓者と、国土と自由両方のための血だらけの闘いを探るとともに、本シリーズがいかに今日の国家にインパクトを与えられるかを探求していくものとなる。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのロケット役でもお馴染みのクーパーによる「FDR(原題)」は第32代アメリカ合衆国大統領フランクリン・デラノ・ルーズベルトの生涯を探るミニシリーズ。1921年にカナダで発症したポリオの闘病や、大恐慌時代、第二次世界大戦下のアメリカを率いるにあたって直面していた課題などを紐解いていく。
『ダークナイト』トリロジーを筆頭に、最も名誉ある俳優の一人として名高いフリーマンの「Black Patriots: The 761st Battalion(原題)」は2時間番組となる。第二次世界大戦中、黒人兵士によって構成された最初の独立戦車大隊、第761タンク大隊の真実の物語にフォーカスする。ヨーロッパにおけるナチズムの広がりと人種差別や抑圧、不平等という個人として直面していた大きな2つの闘いを深堀りするものだ。
「ロー&オーダー」「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」などTVシリーズでの活躍で知られるインペリオリは全3話構成の「Five Families(原題)」にてナレーションとエグゼクティブプロデューサーを務める。ジャーナリストのセルウィン・ラーヴによるベストセラー「Five Families: The Rise, Decline, and Resurgence of America’s Most Powerful Mafia Empires(原題)」をもとに、ニューヨークに拠点を置く、マフィアによって構成される犯罪組織「五大ファミリー」ボナンノ、コロンボ、ガンビーノ、ジェノヴェーゼ、ルチーゼの劇的な勃興、崩壊、そこからの復興までを探る。
『ゴーストバスターズ』シリーズで知られ、コメディアンとしても著名なエイクロイドによる「The Unbelievable with Dan Aykroyd.(原題)」は全10話構成。43インチ(約109センチメートル)の鉄棒で頭を射抜かれても生き延びた男や、軍人として迎え入れられた400ポンド(約200㎏)のシリアヒグマなど、素晴らしい人々や生き物、風変りな場所や奇妙な発明などを紹介する内容となる。
これらは、2026年に第250シーズンを迎えるザ・ヒストリー・チャンネルを記念するプロジェクトの一環だ。ザ・ヒストリー・チャンネルの親会社であるA+Eネットワークスグループ社長のポール・ブッチェーリは「このメディアの進化における私たちのゴールは、ビジョンを発展させ、実行する素晴らしい世界的な語り手とともに仕事することで、どこでも、いかようにでもコンテンツを摂取する聴衆にこたえることです。」と本プロジェクトへの抱負を語っている。豪華俳優陣による番組は各々の個性やアイデンティティ、独自色に溢れたものとなりそうだ。
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Source:Deadline