デヴィッド・フィンチャー監督最新作『ザ・キラー』予告編&ポスターが米公開 ─ マイケル・ファスベンダー主演

巨匠デヴィッド・フィンチャー監督最新作、マイケル・ファスベンダー主演『ザ・キラー(原題:The Killer)』の米国版予告編が公開された。

本作は、前職で失敗した無名の暗殺者(ファスベンダー)が雇い主や自分自身と戦いながら、世界を股にかけた追跡劇に巻き込まれていく物語。しかし、この出来事には彼にとって個人的な因縁があった……。
公開されたティザー映像は、本編シーンのモンタージュにナレーションが重なる構成。ファスベンダー演じる殺し屋が撃ち、走り、飛び、変装し、殴る……目まぐるしいほど高速で展開する映像に添えられているのは、殺し屋のルールだ。
「計画に従え。誰も信じるな。計画に従え。感情は忘れろ。計画に従え。予期しろ、思いつきで動くな。
計画に従え。利益を手放すな。計画に従え。勝てる勝負だけ戦え。自らに問え、“メリットはあるのか?”。
感情は弱さだ。弱さは脆さだ。成功したいのなら受け入れろ、シンプルに。」

原作はアレックス・ノラン(別名Matz)&リュック・ジャカモンによるフランスの同名グラフィックノベル。脚本は『セブン』(1995)でフィンチャーとタッグを組んだアンドリュー・ケヴィン・ウォーカーが執筆した。『ゲーム』(1997)『ファイト・クラブ』(1999)にもノンクレジットで参加したが、長編映画では28年ぶりの本格タッグとなる(Netflixシリーズ「ラブ、デス&ロボット」シーズン3の第2話『最悪な航海』ではフィンチャーが監督、ウォーカーが脚本を担当)。
ファスベンダーのほか、出演者には『フルメタル・ジャケット』(1987)のアーリス・ハワード、『トップガン マーヴェリック』(2022)のチャールズ・パーネル、『アナベル 死霊館の人形』(2015)のケリー・オマリー、『ロード・オブ・ザ・リング』サウロン役のサラ・ベイカー、本作がハリウッド進出作となるソフィー・シャーロット、そして名優ティルダ・スウィントンが名を連ねた。

本作は「ハウス・オブ・カード 野望の階段」(2013-2018)以来、「マインドハンター」(2017-2019)や「ラブ、デス&ロボット」(2019-)、そして映画『Mank/マンク』(2020)と共同作業を続けてきたNetflixとフィンチャーの最新作。米国では、配信に先駆けて10月27日より一部劇場で公開される(日本での上映は未定)。
音楽は数々のフィンチャー作品に参加し、近年は映画音楽家としてますます精力的に活動するトレント・レズナー&アッティカス・ロス。撮影監督はエリック・メッサーシュミット、美術監督はドナルド・グラハム・バート、編集はカーク・バクスター、製作にはセアン・チャフィン&ウィリアム・ドイルと、おなじみフィンチャー組が再び結集した。
Netflix映画『ザ・キラー(原題:The Killer)』は2023年11月10日(金)より独占配信。
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Source: The Hollywood Reporter