映画『トランスフォーマー』シリーズを手がけるマイケル・ベイ監督といえば、たとえば車が飛び、建物が爆破され、銃弾が飛び交う、そんな過激なアクションシーンを撮らせたら右に出る者はいない“ハリウッドの破壊王”だ。
そんなベイ監督は、シリーズ最新作『トランスフォーマー／最後の騎士王』で、ついに破壊王としての新たな次元に到達してしまった……のかもしれない。

絶対に3Dで観て！ヤバすぎる現場で生まれたものとは

そもそも『トランスフォーマー』シリーズの過去作品は、ただでさえ破壊と変形に満ち溢れた、「マイケル・ベイ印」が全編に叩き押されたような作品ばかりだった。本作『最後の騎士王』も例に漏れず、従来作品のフォーマットを最大限に活かしながら、最新の映像技術とアイデアをもって“その向こう側”へと到達しようとするアクション・シーンが大きな見どころだ。

その撮影現場はとにかく過酷だったようで、ヒロインのヴィヴィアンを演じるローラ・ハドックは「すごかった。もう毎日爆発だらけでしたよ」と語っており、イザベラを演じたイザベラ・モナーも「マイケル・ベイが現場に出ている日で、爆発しなかった日は無かった」、ベイ監督については「カメラの鬼になって、泥まみれになって爆発シーンを夢中で撮影していました」と振り返っている。

もっとも、ド派手な撮影に驚いたのはシリーズ初参加のヒロインたちだけではなかった。
シリーズ第1作『トランスフォーマー』（2007）から第3作『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』（2011）に出演し、本作でシリーズ復帰を果たしたジョシュ・デュアメル（ウィリアム・レノックス大尉役）も、その撮影を「今までで一番ヤバい現場だった」と話しているのである。

映画情報サイト「ScreenRant」のインタビュアーに「第1作と比べて大きく変わったところはありましたか？ （撮影の）プロセスが合理的になったとか……」と聞かれたデュアメルは、現場の様子をこう語っている。

「いや、むしろ非合理的になってるよ。この映画はね……今まで経験した中で一番ヤバい現場だった。（撮影現場に）たくさんオモチャがあるからとかじゃないんだ。ヘリコプターがいて、ドローンがあって、2～3台のデカいクレーンがあって、ポルシェ車が走り回るのと一緒に、その全部が一気に動くんだよ。
映画（『トランスフォーマー』シリーズ）が作られる様子を見てると、本当に見事だなって思うよ。僕はただ座って、全部がどうなってるのかを見てるだけさ。あれだけの人たちがこの映画を作るために集まってるなんて、本当に素晴らしいね」

出演者たちの度肝を抜いた撮影から生まれた映像の数々は、すでに海外メディアから“絶対に3Dで観て”という評価を獲得している。映画情報サイト「シネマブレンド」は、本作を「全編3D向きに調整されている」「まるでローラーコースターのよう」と記し、レビューサイト「3D OR 2D.COM」は「この映画の3Dは良いとかスゴいとかじゃない、圧倒的だ」と評しているのだ。

マイケル・ベイ作品は映画館で観るのが最適である……と今さら言うのは野暮というものだろう。本作『トランスフォーマー／最後の騎士王』を観る際には必ず3Dで、できるだけ破壊王マイケル・ベイの新境地を体感できる環境で楽しんでほしい。

映画『トランスフォーマー／最後の騎士王』は2017年8月4日より全国の劇場にて公開中。
ちなみにTHE RIVERでは、本作ヒロインのローラ・ハドック＆イザベラ・モナーにそれぞれ単独インタビューを実施している。撮影の様子についてもたっぷり語ってもらっているので、ご鑑賞の前後に是非あわせてお読みいただきたい。

Sources: http://screenrant.com/transformers-last-knight-josh-duhamel-interview/
http://www.cinemablend.com/news/1672419/to-3d-or-not-to-3d-buy-the-right-transformers-the-last-knight-ticket
http://www.3dor2d.com/reviews/transformers-last-knight
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