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『オデッセイ』衝撃の豪華キャストに注目すべし ― セバスチャン・スタン、ドナルド・グローバー、クリステン・ウィグなど続々登場

Photo Credit: NASA/Joel Kowsky https://www.flickr.com/photos/nasahqphoto/21825643405/

「マット・デイモン主演映画『オデッセイ』」と書いて「ハリウッド注目俳優名鑑」と読む
もはやそう言い切ってしまってもいいほど、映画『オデッセイ』(2015)には、近年のハリウッド大作映画で活躍する注目の顔ぶれ、未来の大スターたちが揃いに揃っている。たった一人、火星の極限下でサバイバルに挑むマット・デイモンの演技に注目が集まりやすい一本だが、彼を支えている俳優たちがとにかく熱いのだ。

そこで本記事では、『オデッセイ』にアンサンブルの一員として出演している注目の俳優たちを一挙にご紹介していこう。公開後わずか3年だが、今となってはオールスター映画ともいうべき豪華なメンバーに驚愕してほしい…!

Photo Credit: NASA/Joel Kowsky https://www.flickr.com/photos/nasahqphoto/21825643405/

マーベル&DC映画、スター・ウォーズ、ターミネーター…!

ジェシカ・チャステイン

まずは、すでに当時から高い評価を受けていた女優ジェシカ・チャステインからご紹介せねばなるまい。「アレス3ミッション」の指揮官兼地質学者であるメリッサ・ルイス役を演じたジェシカは、『テイク・シェルター』(2011)や『ツリー・オブ・ライフ』(2011)、『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』(2011)、『ゼロ・ダーク・サーティ』(2012)などで数々の映画賞を受賞。この作品の直前には、同じく宇宙を扱った『インターステラー』(2014)にも登場している。
近年、『女神の見えざる手』(2016)や『モリーズ・ゲーム』(2017)などの社会派作品に主演を続けている彼女は、今後『X-MEN』シリーズの最新作『X-MEN: ダーク・フェニックス(邦題未定、原題:X-Men: Dark Phoenix)』(2019)で悪役を演じるほか、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)の続編『It: Chapter Two(原題)』(2019)にも出演。大作映画での活躍がさらに期待される。

モリーズ・ゲーム
『モリーズ・ゲーム』(2017)より © 2017 MG’s Game, Inc. ALL RIGHTS RESERVED.

クリステン・ウィグ

NASA広報統括責任者、アニー・モントローズ役のクリステン・ウィグは、コメディエンヌとして高い評価を受け、本作ののちにリブート版『ゴーストバスターズ』(2016)で主人公エリン・ギルバートを演じたことで知られる。
つづく『ダウンサイズ』(2017)ではマット・デイモンと再びタッグを組み、ダーレン・アロノフスキー監督による問題作『マザー!』(2017)にも登場。さらに2017年の大ヒット映画『ワンダーウーマン』の続編『ワンダーウーマン 1984(原題:Wonder Woman 1984)』(2019)では、ガル・ガドットと対決する悪役チーター役を演じる。役柄の幅をどんどん広げている彼女にとって、本作はその可能性を切り拓いた一本ともいえるだろう。

ゴーストバスターズ
『ゴーストバスターズ』よりクリステン・ウィグ(右から二人目) ブルーレイ&DVD発売中 © COLUMBIA PICTURES © 2016 SONY PICTURES ENTERTAINMENT (JAPAN) INC. ALL RIGHTS RESERVED.

マイケル・ペーニャ

「アレス3ミッション」の操縦士で、マット・デイモン演じる主人公マーク・ワトニーの親友リック・マルティネス役を演じているのは、マーベル・シネマティック・ユニバース作品『アントマン』シリーズのルイス役で人気を獲得したマイケル・ペーニャだ。新作『アントマン&ワスプ』(2018)でもそのコミカルな演技に期待が集まっている。

この作品以前にもバイプレーヤーとして数々の映画に出演しているマイケルだが、近年はクリス・ヘムズワース主演『ホース・ソルジャー』(2018)や自身の主演映画『エクスティンクション 地球奪還』(2018)、ドラマ「ナルコス」シーズン4(2018)など話題作に数多く登場。その存在感を急激に高めている。

マイケル・ペーニャ
Photo by Richard Sandoval https://www.flickr.com/photos/hispaniclifestyle/15502313931/ Remixed by THE RIVER

ケイト・マーラ

「アレス3ミッション」のシステムオペレーター兼原子炉技術者、ベス・ヨハンセン役を演じるのはケイト・マーラ。リブート版『ファンタスティック・フォー』(2015)でインビジブル・ウーマン役を演じていたほか、ジョニー・デップ主演『トランセンデンス』(2014)やシャイア・ラブーフ主演『マン・ダウン 戦士の約束』(2015)などに出演。またドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」(2013-)での演技が高く評価された。

ケイト・マーラ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/19566976838/ Remixed by THE RIVER

セバスチャン・スタン

いまや世界中に熱狂的なファンを持つ、『キャプテン・アメリカ』シリーズや『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)のセバスチャン・スタンは、本作で「アレス3ミッション」の航空宇宙医師兼生物学者であるクリス・ベック役を演じている。
マーベル映画ファンにはバッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャーの印象が強いセバスチャンだが、スティーヴン・ソダーバーグ監督作品『ローガン・ラッキー』(2017)に登場したほか、マーゴット・ロビー主演『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017)ではトーニャ・ハーディングの夫ジェフ・ギルーリーを演じるなど新境地を次々開拓中。ジャンルを問わない作品選びには今後も注目だ。

アイ、トーニャ
『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』より(左) (C)2017 AI Film Entertainment LLC

キウェテル・イジョフォー & ベネディクト・ウォン

あえて二人一緒にご紹介するのにはワケがある、NASA火星探査統括責任者のビンセント・カプーア役を演じたキウェテル・イジョフォー&ジェット推進研究所(JPL)所長ブルース・ン役のベネディクト・ウォンだ。THE RIVER読者の方であれば、マーベル・シネマティック・ユニバース作品『ドクター・ストレンジ』(2016)でキウェテルがモルド役、ベネディクト・ウォンが主人公ストレンジを導くウォン役を演じていたことは記憶に新しいだろう。

もちろん、ついつい一緒にご紹介してしまったものの、二人とも非常に豊富なキャリアの持ち主だ。
キウェテルは『それでも夜は明ける』(2013)でアカデミー主演男優賞にノミネートされ、ディズニーによる実写版『ライオン・キング(邦題未定、原題:The Lion King)』では悪役スカーを演じる。ベネディクトは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』での活躍も印象的だったほか、『ブレードランナー 2049』(2017)の前日譚として制作された短編作品『ブレードランナー 2036:ネクサス・ドーン』(2017)やNetflix映画『アナイアレイション ―全滅領域―』(2018)、アンソニー&ジョー・ルッソが製作総指揮を務めるドラマ「デッドリー・クラス(邦題未定、原題:Deadly Class)」(2019)など数々の作品で存在感を発揮している。

[左]キウェテル・イジョフォー https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28636821225/ [右]ベネディクト・ウォン https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28352087500/ All Photo by Gage Skidmore

マッケンジー・デイヴィス

2018年8月、いま一番注目すべき女優のひとりがマッケンジー・デイヴィスである。『オデッセイ』では主人公マーク・ワトニーの生存に気づく衛星制御エンジニア、ミンディ・パーク役を演じた彼女は、『ブレードランナー 2049』で娼婦役を演じ、アーノルド・シュワルツェネッガー&リンダ・ハミルトンの再共演で話題を呼んでいる『ターミネーター』新作映画(タイトル未定)で主要人物の一人に抜擢された。
また、シャーリーズ・セロン主演『タリーと私の秘密の時間』(2018)ではタイトルロールのタリー役を演じているほか、スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮のホラー映画『The Turning(2019)』では主演を務める。今後、あらゆる機会で確実に名前を見ることになるであろう人物なのだ。

タリーと私の秘密の時間
『タリーと私の秘密の時間』より(左) 2018年8月17日全国ロードショー © 2017 TULLY PRODUCTIONS.LLC.ALL RIGHTS RESERVED.

ドナルド・グローバー

ある意味、本記事でご紹介している人物の中で一番のトップスターとなったのが、ジェット推進研究所の科学者リッチ・パーネル役を演じたドナルド・グローバーだろう。本作ののち『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)に出演、さらに『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)では若きランド・カルリジアン役を演じて絶賛されたほか、自身が脚本・監督・主演・製作を務めるドラマシリーズ「アトランタ」(2016-)は現在最も重要な作品のひとつとして絶賛を受けている。

またドナルドは、「チャイルディッシュ・ガンビーノ」としてラッパーとしても精力的に活動。最新曲“This Is America”はミュージック・ビデオがYouTubeでは3億5,000回以上再生される(8月2日時点)など全世界に衝撃をもって受け止められた。さらに2018年7月に“Summertime Magic”、“Feels Like Summer”の2曲を発表、制作中だという最新アルバムの完成も待たれている。俳優、脚本家、演出家、コメディアン、ラッパー、DJ……。天が二物どころか四物も五物も与えてしまった、多領域で圧倒的な実力を示しているクリエイターなのである。

このように『オデッセイ』は、マット・デイモンという大スターを中心に据えつつ、のちにハリウッドで恐るべき活躍を示していく気鋭の俳優たちを揃えたアンサンブル・ムービーなのである。これからご覧になる方は、ぜひ豪華メンバーの出番を楽しみにしながらお楽しみいただきたい…!

映画『オデッセイ』は日本テレビ系列「金曜ロードSHOW!」にて2018年8月3日(金)21:00~23:24放送。なおブルーレイ&DVDは現在発売中だ。

Eyecatch Image: Photo Credit: NASA/Joel Kowsky

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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