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「観客はバカにされたくない、そんな時代は終わった」 ─ 『THE MONKEY/ザ・モンキー』オズグッド・パーキンス監督インタビュー

THE MONKEY/ザ・モンキー
Matt Winkelmeyer_Getty Images

僕は調子が良くて、今は勝ち組の方にいると思います。負けるのとは正反対のことをやってきている。『M3GAN/ミーガン 2.0』はあなたの国から引き下がったということですが、僕の国でも、低調なオープニングの後に撤退されています。誰も求めていなかったんですね。「ノー・サンキュー」が響き渡った。観客が「こういうものは求めていません」と言ったわけです。

幸いにして、今起こっていることとは、観客が本当に求めているのはユニークで、洗練されていて、トリッキーで、新しい視座を伴うホラー映画だということ。同じものの繰り返しは求められていないということ。観客はバカにされたくないんです。そんな時代はもう終わった。今の観客は本当に選択的です。選択肢が多すぎるから。カルチャーって、ノイズだらけでしょ?無視すべきものが多すぎるから。だから、もし幸運にも観客を惹きつけられたなら、特別なものを提供しなくてはいけない。昨日のドッグフードを与えるわけにはいかないんですよ。

──日本のファンも本作を楽しみにしていました。本作はストリーミング配信を待つのではなく、劇場で鑑賞するべきである理由を教えてください。

本作は、みんなで一緒に観て楽しめる映画になるように意識して作っています。この映画のリズム感の測り方は、まるで音楽のようにしています。つまり、満ち引きがあり、アップダウンがあり、行き来があり、それがガツンとくるように仕上げています。

観客と一緒に乗り込めば、まるでジェットコースター。1人でジェットコースターに乗る人はいないですよね?だから、遊園地でアトラクションに乗るような映画だと思います。みんなで乗って、両手を上げて……そういう共同体験。上がって、落ちて、ガツンとくる。そういう楽しさを目指した、劇場体験向きの映画になっています。

THE MONKEY/ザ・モンキー
© 2025 C2 MOTION PICTURE GROUP, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

『THE MONKEY/ザ・モンキー』は2025年9月19日(金)より新宿ピカデリー他全国ロードショー。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者、運営代表。執筆・編集から企画制作・取材・出演まで。数多くのハリウッドスターに直接インタビューを行なっています。お問い合わせは nakataniアットriverch.jp まで。

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