『セッション』音響クリエイター初監督作、極限まで追い込むボート競技者描く『ノーヴィス』11月1日公開決定 ─ 『エスター』イザベル・ファーマン主演

ローイング(ボート競技)の世界に魅入られたある女性の、情熱という名の狂気を纏った激浪の物語を描いた『THE NOVICE(原題)』が邦題『ノーヴィス』として、2024年11月1日(金)より全国公開となることが決定した。あわせて、日本版ビジュアル、日本版予告映像も公開されている。
「ノーヴィス/novice」とは“新入り”“初心者”のこと。スポーツ分野においては競技者の分類として使われ、一定のランクに達していない初心者のことを指す。大学のボート部に入部したアレックスが、「困難だからこそ、挑戦するのだ」というジョン・F・ケネディの言葉を胸に、己の限界に打ち勝ちたいという一心で過酷なトレーニングに身を投じていく。

そんな本作は、デイミアン・チャゼルの『セッション』、クエンティン・タランティーノの『ヘイトフル・エイト』、ザック・スナイダーの『ジャスティス・リーグ』、ギレルモ・デル・トロの『パシフィック・リム』など錚々たるハリウッドメジャー作の音響で活躍してきたローレン・ハダウェイによる満を持しての初監督作だ。大学時代にローイング(ボート競技)に自ら没頭した体験を基に作り上げられ、自身で脚本と編集も担当。『セッション』×『ブラック・スワン』を彷彿させるダークで強烈でスリリングな傑作を作り上げた。
斬新なショットと編集、弦楽器を中心とするアグレッシブな劇伴も相まって、観る者を息もつかせぬクライマックスへ導いていく、怒涛のラスト8分間。激しい雨が降り、雷鳴轟く夜明け前、シングル艇に乗ったアレックスの暗くて熱い思いが炸裂する。

主演は『エスター』シリーズのイザベル・ファーマン。撮影前の6週間、毎朝4時半に起き、1日6時間の水上トレーニングを行って、過酷な撮影に耐えられる精神と肉体を手に入れた。妥協のない迫真の演技を見せたファーマンには、第20回トライベッカ国際映画祭で主演女優賞が贈られた。同映画祭では作品賞と撮影賞も受賞している。
大手映画批評サイトRotten Tomatoesでは満足度93%の高評価を獲得しているほか、『ジャスティス・リーグ』のザック・スナイダーをして「この映画を見逃してはならない」と言わしめた。
日本版予告編は、大学のボート部に入部したアレックスが、新入部員のためのオリエンテーションに参加している場面で幕を開ける。レギュラーの座を目指すための第一歩として、コーチから「脚、体、腕」という身体の適切な使い方を徹底的に叩き込まれるアレックスら新入部員たち。ボートのみならず全てにおいて強い闘志や執着を抱き、肉体的にも精神的にも追い詰められていくストイックなアレックスの様子が終始ダークなトーンで切り取られ、コーチや周囲に心配までされるほどの狂気に満ちた日々の先に待ち受ける境地が気になる映像となっている。
ビジュアルは、あるレースに臨むアレックスがオールを漕ぎながら空を見上げる姿を大きく捉え、キャッチコピーには“漕ぎ続けろ。”という、打ち込む彼女のローイングへの止められない情熱を代弁する言葉が添えられた。

映画『ノーヴィス』は2024年11月1日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋、シネマート新宿ほか全国順次ロードショー。
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